みつ語林(さ~そ)

埼玉中央総合病院さいたまちゅうおうそうごうびょういん

校舎の3階から階下に転落して、全身大怪我を負った松岡が入院していた病院。モデルは上尾市内にある「上尾中央総合病院」。
入院中の松岡は大人しくしているどころか霊の宝庫だと言って嬉々として過ごしており、寝る間も惜しんで夜な夜な徘徊していた。
なお「埼玉中央総合病院」「埼玉総合中央病院」「上尾中央総合病院」となぜか登場するたびに微妙に違う名前に変わっているが、
外観やシンボルマークが同じなので同一の病院と見てよさそうである。

佐藤が好きでしょうがない隊さとうがすきでしょうがないたい

佐藤家さとうけ

佐藤信也(長男)と姉の絵理(長女)、母親のあかり、父親のまさのぶの4人家族。またみつばがペットのイブ(金魚)を預けている。
家は2階建ての一軒家。2階には子供部屋があり、絵理・信也それぞれに自分の部屋が与えられている。
広々としたリビングとキッチンや、小型の池を掘るスペースがあるほどの庭を見る限り、中流以上の経済力を備えているものと見て間違いない。
ふたばがダッシュで5秒」とのことなので、丸井家から50m圏内にあるものと思われる。
家族は丸井家との面識があり、特にふたばは信也と遊ぶためにしばしば訪れている様子が描かれている。
またみつばもイブを預けてからは毎日様子を見に来ているとのこと。現時点ではひとはのみ作中で訪れたことがない。
しょうがない隊にとっては聖地となっており、パワースポットとして日頃から家の前でたむろしている他、クリスマスにはパーティを開き、お正月には詣でている。
あかりが緒方のことを信用しているために既に何度か宅内への侵入を許しており、信也にとっては頭痛の種になっている。

さとカツさとかつ

「佐藤くんの追っかけ活動」の意。佐藤へのストーカー行為をよりマイルドに表現したもの。活動の主体は言うまでもなくしょうがない隊である。
佐藤成分を日々補充しなくては生きていけない彼女たちにとっては、生命維持活動にも等しい。

「素性を隠してさとカツするわよ」

三女さんじょ

丸井ひとはのクラスメイトからの呼び名のひとつ。この呼び方をするのは杉崎宮下佐藤緒方

三女さんさんじょさん

丸井ひとはのクラスメイトからの呼び名のひとつ。この呼び方をするのは吉岡松岡千葉
ひとはがまだクラスメイトと打ち解けていなかった当初は、松岡のように下の名前が分からずこう呼んでいたケースもあったと思われるが、
現在ではニックネーム的な意味合いで定着している。

サンジョリオンさんじょりおん

宮下が咄嗟に思い付いたひとはの愛称。
せっかくひとはのハートを掴む好機だったのに、それをみすみす逃した宮下のセンスの無さに友人たちは呆れていた。
元ネタは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)第8部のタイトル「ジョジョリオン」。

「三女のことも愛称で呼ぶからさ!!」「えっ…」「例えば………ほら サンジョリオンとか……」

飼育委員しいくいいん

6年3組の飼育委員。宮下が空気を読まずに立候補して、ひとはからその座を奪った。そしてその煽りで不向きな放送委員になったひとはの恨みを買うことに。
ところがその後、宮下はチクビ脱走事件を引き起こした責任を負わされたのか、いったん飼育委員を解雇される。
その時、プリント配達係(自分で勝手に作った)に収まったかに思えた宮下だったが、その後のエピソードでは何食わぬ顔をして飼育委員に復帰している。

市営プールしえいぷーる

上尾市内にある大型のプール。海無し県の上尾市民にとっては数少ない、ウォーターレジャーを楽しめるスポットとなっている(と思う)。
流れるプールや数レーンあるウォータースライダーなど、市営とは思えぬ充実した設備を誇っている。
ひとはにとっては二度に渡り溺れて死にかけたり、迷子になったりと因縁深い場所。トップレスやボトムレスの痴女が目撃されている、
上尾市内屈指のデンジャースポットでもある。
モデルは上尾市内にある「さいたま水上公園」。こちらの方はリニューアルされ、現在では流れるプールはなくなったとのこと。

実物大Fカップじつぶつだいえふかっぷ

図工の時間におっぱい職人・ふたばが描いた、奇跡のおっぱい画。
同じくおっぱいの求道者である野田校長に絶賛され、金賞(校内のコンクール?)に輝いた。

「このナチュラルで迷いのない曲線…ふっくらとした優しい陰影…乳輪の色艶…これぞ私が55年間追い求めていた理想のおっぱいだよ」
「あれは絵ではない 写真などでも表せられないリアリティがあるよ…。そう…あれはおっぱいの現物そのもの…!!」

写真写りランキングしゃしんうつりらんきんぐ

別名キャバクラの看板。アニメ由来の子も含めて、クラスメイトの女子の設定が確定したという意味でも貴重な資料である。
杉崎みつば盗撮用に用意した最新高級デジタル一眼レフカメラは、写真の見栄えが良くなると評判になり、3組の女子たちによるちょっとした撮影会となった。
そこで撮られた写真を写真写りという観点から男子たちがランキング化したもの、それが「写真写りランキング」である。
順位付けされているが、あくまで判定基準は「写真写り」であって、可愛さの絶対的な順位を示すものではないことに留意する必要がある。
とは言え、上位の顔ぶれはある程度納得できるものと言えよう。なお撮影者である杉崎と、写真が苦手なひとははランキングに含まれていない。

順位は次の通り。
1位:丸井みつば
2位:伊藤詩織
3位:松岡咲子
4位:宮下
5位:虻川
6位:丸井ふたば
7位~:(左上から順に)吉野緒方貝塚吉岡今羽加藤丸山志久加茂沼南

数珠じゅず

松岡咲子が首からかけている巨大な数珠。珠の数は15~25個前後(場面によってまちまち)。そのひとつひとつがテニスボール大ほどのガラス玉であり、
やはり本人的にも重たいらしい。実際、肩こりにもなっている(8巻のみつどもえ川柳)。
松岡が語る設定によれば、この数珠は彼女が霊能者として信頼を置いている住職から授かったもので、邪悪な魔物が封じ込められているとのこと。

「はるか昔…お寺に棲み憑いていた邪悪な魔物を住職さんの力でこの数珠に封じ込めたそうな…」「そんなすごい物 結構雑に扱ってるよね」

しょうがない隊しょうがないたい

佐藤信也の過激な追っかけガールズ「佐藤が好きでしょうがない隊」のこと。略称「SSS隊」。隊長の緒方愛梨伊藤詩織加藤真由美の3人からなる。
本人たちは「佐藤くんが好きでしょうがない隊」と名乗っている。「SSS隊」という略称も本人たちが使っている正式なものである。
佐藤ファンの女子は他にも多数いるが、しょうがない隊はその中でも特に先鋭化した活動を行っている。
具体的には佐藤の空気を吸う、佐藤の温もりを感じ取る、下駄箱や机の巡回、上履きに対するマーキング、ラブレターの回収・処分、佐藤の自宅巡礼など。
要するにストーカーである。
隊のスローガンは「抜け駆け厳禁」。しかし隊の結束を維持するためのこの鉄の掟も、割とよく抜け駆けする伊藤の存在により、半ば有名無実化している。
ふたばが1日だけ加入したことがあり、一応OBということになっている。また佐藤の姉・絵理が素性を隠して潜入工作を行っている。

常時ノーパン女じょうじのーぱんおんな

常にパンツをはいていない状態である女性のこと。『みつどもえ』においては無論、緒方のことを指す。
市営プールで緒方と遭遇したみつばが、一時的にノーパン状態になってしまった自身と対比する形でこう呼んだ。

「出たわね 常時ノーパン女」「水着だから穿いてるわ!!」

少女フェニックスしょうじょふぇにっくす

少女漫画雑誌。みつどもえにおける少女漫画といえば『NAMA』が思い当たるが、この雑誌に掲載されているのかは不明。
丸井家が節約生活に入り窮したみつばふたばは、賞金の100万円目当てで本誌の漫画賞に投稿しようと考える。
雑誌のカラーに相応しい恋愛漫画を作ろうと試みたものの、二人ともその機微を理解できていなかったため、敢えなく挫折した。

女子力じょしりょく

宮下に決定的に欠けているもの。身近な友人たちばかりか、和実にも完全にダメ出しされていたので 客観的に見てその評価は妥当なものなのだろう。
杉崎の基準では「女子から見てもエロ可愛い女子力」とのこと。決してバストサイズのことではない。

「女子から見てもエロ可愛いのが 女子力よ!!」
「君は極端に女子オーラが無いね」
「ついつい男子がちょっかい出したくなるオーラ…これが女子力の正体だよ」

書薬しょやく

近所にある中規模の書店。名前のモデルはさいたま市内にある大型総合書店「ブックデポ書楽」。
みつばが前髪ぱっつんになった際にひとはの持っていたエロ本を破いてしまい、それを弁償するために買い出しさせられたのがこの書店である。
そのことから、ひとはのエロ本の仕入れ元になっていると思われる。ただ見た目が小学生のみつばには売ってくれなかった。当たり前だが。
またひとはが普段持ち歩いている葉っぱのマークでお馴染みのブックカバーも、この書店のものである。

白石あかりさん親衛隊しらいしあかりさんしんえいたい

佐藤あかり(旧姓・白石)の女子高時代、彼女に付きまとっていた自称親衛隊の男子たち。短めの前髪を立てた男、坊主頭、真ん中分けの男の3人組。
あかりは毎日自分を待ち伏せする彼らのことを迷惑がっていたが、和実の機転のおかげ(ブルマを餌に置いてくる)で以降は付きまとわれなくなったとのこと。
しかし親子揃ってストーカー的な行為に悩まされることになるとは因果なものである。

しんちゃんしんちゃん

佐藤信也の愛称。この呼び方をするのは、幼馴染であるふたばの他、ひとはもこう呼ぶことがある。

親友しんゆう

友人の中でも特に打ち解けた相手のこと。
ただし『みつどもえ』(の一部の人間関係)においては、同じ悩みを秘密として共有しており、それゆえに利害が一致する関係を指す。
親友である以上は、例えば豊胸マシンを貸してくれるのは当然のことである。

★親友へと昇格する一連の流れ(例)
「実をいうと私あんたのこと嫌いじゃないのよね」
「やめて」

「もちろん内緒にしておくよ…秘密は共有…しないとね……」
「貸せってこと?」
「私と杉ちゃんの仲だもんね…」
「やめて」

「前にも言ったよね…こういう秘密は共有するのが親友としての務め…」
「親友に昇格してたとは…」

杉崎家すぎさきけ

杉崎みく(長女)と弟の龍太(長男)、母親の麻里奈とその夫から成る4人家族。自他共に認める作中随一のセレブ一家である。
子供を普通の公立小学校に通わせているのが不思議なくらいの富豪であり、お金持ちっぷりを物語るエピソードには事欠かない。
自宅は3階建ての豪邸。部屋の間取りもテレビやベッドやもコタツ等の備品も、すべてがビッグサイズ。プライベートプールやおっぱい創作部屋もある。
その割に住み込みのメイドや執事のような勤め人がいる様子はない。そのため家のことは母親の麻里奈が一切を取り仕切っているようである。
春には敷地内で花見パーティ、秋には3階のパーティ会場でハロウィンパーティを開催するなど、比較的オープンなのも杉崎家の特徴となっている。
丸井家と並んで三つ子チーム杉崎の溜まり場となっており、みつばが訪れた際にはスイーツをご馳走になっているのが恒例。
父親は出張などで不在のことが多く、本編にはまだ登場していない。上尾市長とも知り合いらしく、関連会社を通して多くのコネクションを持つ。

杉ちゃんすぎちゃん

杉崎みくの愛称。普段からこう呼んでいるのは、吉岡松岡ふたば
またひとはチーム杉崎の面々と親睦を深めていった結果、杉崎さん→杉ちゃんと呼ぶようになった。

「私と杉ちゃんの仲だもんね…」「やめて」

杉ちゃん一味すぎちゃんいちみ

チーム杉崎と同義。命名者はふたばSADYの水着売り場で吉岡に声を掛けられた時に、こう呼んだ。
チーム杉崎よりもいいネーミングセンスだと思うのだが、作中で使われたのはこの時限りである。

すしん者すしんしゃ

「寿司」+「初心者」の造語。みつばが回転寿司のことを知らなかった杉崎を見下して、こう呼んだ。

「ほんっとなんにも知らないのね 寿司初心者ね すしん者ね!!(なんちて)」

スズメの化け物すずめのばけもの

吉岡たちがみつばに『NAMA』の1シーン(ベッドイン→朝チュン)を実演で説明しているときに突如現れた謎の生物。ラスボス。演じたのは杉崎である。

「ちゅんちゅん ちゅん」
「何よあんたは!?」
「スズメよ!! 朝になったの!!」
「なんでこの場面でスズメの化け物が!?」

ストーキング・クイーンすとーきんぐ・くいーん

学生時代は美少女との誉れも高かった海江田だが、「男子のことを知るため」という名目で盗聴や尾行などの奇行を繰り返すようになる。
そうした姿が目撃されるにつれストーカーであるとの噂が立つようになり、この通り名がつけられることとなった。
それに伴い男性に言い寄られることも少なくなり、現在に至る。

正義を愛する心に卒業なんてないんだせいぎをあいするこころにそつぎょうなんてないんだ

矢部ガチレン好きだと聞いて、「大人のくせに、いい加減卒業するべきだ」と馬鹿にする龍太
それを受けたひとはが静かに諭すように呟いた台詞がコレ。
この言葉を聞いた龍太は、ちょっと頬を染めてひとはに見とれていた。

せいじょういしいせいじょういしい

佐藤家御用達のスーパー。名前のモデルはスーパーマーケットチェーン「成城石井」。あかりがここの買い物袋を下げて帰宅中の場面が描かれている。
現在はそうでもないらしいが、モデルとなった「成城石井」はかつては高級スーパー路線で鳴らしていた。
『みつどもえ』においてもそのイメージが反映されていると思われ、佐藤家がワンランク上の経済力であることを表現するのにひと役買っていると言えよう。

全身経文ぜんしんきょうもん

松岡咲子が持つスペシャルスキル。全身写経とも。悪霊から身を守るために自らの肌に経文(般若心経)を施すというもの。
「書かれていない部分が霊に取られる」と言っていることから、『耳なし芳一』の逸話に倣ったものと思われる。
最初は油性ペンで書いたため消せなくなり周りから気味悪がられたが、のちに水性ペン、筆と道具を変えている。
なかなかの達筆に加え、1文字0.2秒の早業。手が届かなさそうな背中側も含めて、すべて自分で書いている(14巻のみつどもえ川柳)。

そよっそよっ

宮下のキャラ性を表す代表的な擬音。台詞に付け加えると、あら不思議。途端にうっとうしくなる魔法のフレーズである。
本来はそよ風のように涼やかな響きを持つ擬音のはずだが、暑苦しさを助長するような非常にうっとうしい台詞に添えられたため、
まったく逆のイメージをまとうことになった。

「まぁ…たまにはクーラーをつけないってのも夏を感じられていいかもなっ」(そよっ)

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