Vol.14「松岡さんは話を聞かない」
まつおかさんははなしをきかない

構成私は霊女

あらすじ

天才美少女霊媒師と勘違いされたまま、松岡に付きまとわれるひとは。霊媒師じゃないと伝えようとするが、松岡はちっとも人の話を聞いてくれない。そこでひとはは紙に書いて伝えようとペンを手に取ったのだが…。

登場場所

キャラクター

丸井ひとは(松岡に絡まれる。インク切れで霊女に)
  • 「早いとこ この大いなる勘違いを正さねば後々ヒドいことになりそう…」
  • 「私は霊媒師じゃな…」
  • 「聞いて…」
  • 「そだ…紙に書こう」
  • 「イ…インクが…」
松岡咲子(全身経文でひとはの前に現れる。ペラペラしゃべって人の話を聞かない)
  • 「さーんじょさぁん♬」
  • 「全身写経にも慣れてきたよ!! これで悪霊に取り憑かれても体もげないパーフェクトボディの出来上がりよ!!
  • 「まぁ? 天才美少女霊媒師である三女さんが一緒にいれば必要ないかもしてないけど…」
  • 「しかしペン一本で写経するの大変だった~」
  • 「書き味は墨の方がいいよね~」
  • 「ウ… ウソ!?」

ストーリーライン

1
6-3教室ひとは・松岡
松岡ひとはに「さーんじょさぁん」と親しげに声を掛けてきた少女。松岡である。
松岡その両腕はペンでびっしりと文字が書き込まれていた。全身写経にも慣れてきたと話す松岡。「パーフェクトボディの出来上がりよ!!」
この頃はまだ「全身写経」という呼び方。現在のように「全身経文」と呼ばれるようになったのは68卵性『わたしと姉とオバケたち』 からです。
ひとはひとは=天才美少女霊媒師という勘違い。これを早めに正さないことには後々酷いことになりそうだと危惧するひとは。
その予感は的中する。とはいえ誤解が解けなかったがゆえに友情も深まったと思えば、結果オーライですね。
松岡「必要ないかもしてないけど」は、「必要ないかもしれないけど」の誤植。
ひとは・松岡ぼにょぼにょとした声で「霊媒師じゃない」ことを伝えようとするひとはだが、松岡は自分の話に夢中でまるで話を聞いてくれない。
ひとは写経に使ったペンに気付いたひとはは、口頭ではなくて紙に書いて伝えることを思いつく。
ひとは「私は霊媒師じゃない」。そう紙に書き始めたひとはだったが…途中でインクが切れてしまう。
ひとは・松岡「私は霊女」。そう書かれた紙を見てすかさず食いついてくる松岡。かくして自らダメ押ししてしまったひとは。誤解は解けない…。
松岡さんが全身経文に使ったペン…高値で売れそう。「霊媒」の途中でインク切れになって「霊女」になるというオチは実に見事です。

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