VER.2.0[一発触発! 少女たちの悲しい過去]
いっぱつしょくはつ! しょうじょたちのかなしいかこ

構成森繁ちとせに友達なんて出来るわけないじゃん!!

登場場所

  • 中等部(学校前・廊下・1-B教室)

アオリ文

初登校の⏎高性能ロボは…。

あらすじ

ちとせと共に中等部へ登校したイチカ。ちとせは落下のショックでせっかく披露した飛行機能のことも忘れてしまい、イチカのことをロボットとは認めてくれない。おまけにイチカは思い描いていた学園デビューにも失敗してしまう。そしてそんなふたりの前に、初等部の頃からちとせと「友達作り対決」を続けていたという少女・戌井うみこが現れる。友達認定を巡って互いの主張を譲らないちとせ・うみこの間で、イチカはお友達ロボットとしての自分の立場を認めてもらおうと頑張るのだが…。

オクリ文

ロボ赤面。⏎次号につづく。

次回予告

イチカの高性能っぷりに、次々と面倒に巻き込まれるちとせ。次なる騒乱は体育の授業で…。

作者コメント

コレ→は私の可愛い愛猫です。曲がったしっぽがチャームポイント。覚えてください。

キャラクター

森繁ちとせ(落下のショックで飛行したときの記憶を失ってしまう。イチカに対してはつれない態度。なにげに負けず嫌いな性格であった)
  • 「知らないおかしい人がついてくる… 名前も把握されてる…」
  • ああ思い出した…おかしい人か…
  • 「友達設定…」
  • 「うみちゃん 負け犬…(アンダードッグ…)」
  • 「かわいそうな子なの…」
  • 彼女はいつも寝てるし 喋ってる所なんて見たこともないし
  • 「ダメ…あたしこそが勝者…(ウィナー…)」
  • 犬… ワンコ… 駄犬…
  • 「とりあえず今回はあたしの勝ちってことで…」
  • 「ロボットが温かいわけない…」
  • うみちゃん…ゴメン 彼女別に友達じゃなかった 人間でも…もしホントにロボットだとしても…
  • 「まだドロー…」
  • 「起きてる生身の人間じゃないとダメ…」
炉端イチカ(ノーパンが災いして学園デビューは盛大に空振り。相変わらずちとせにはロボットだと認めてもらえない)
  • 「みんな この私が超高性能ハイパーロボットだって知ったら どんなに驚くだろ~~」
  • 「印象同じ!!」
  • 「友達ってプログラムされてるからね」
  • 「ねぇっ 私の格好 どっか変なトコない? 転入初日の第一印象が大切…」
  • 「アッ パンツ穿いてない…」
  • どーしよ 新入早々ノーパンは…
  • 「今すぐパンツ送って!!」
  • 「うむむ…じゃあいいか…(ノーパンなのは変わらんが…)」
  • 「実はこう見えて私は… ロボットなんですっ」
  • 「わぁぁ なんだコレ」
  • 「そうじゃない(消せ)」
  • 夢の学園生活が……… ロボットってことすら信じてくれないとは…
  • 「ま 友達はちとせちゃんだけで充分か!! ねっ」
  • 「なっ…なんだ君は 失礼じゃないかっ」
  • うお~~1つも否定できない…
  • 「え 待って 2人とも初等部から7年間友達が……」
  • 悲しいエピソード
  • 「そんな大きい声出るんだ」
  • 「ねっ なんか可哀想だからもう負けてあげよ?」
  • てことは ちとせちゃん… いちお私のことは友達って認識なんだ…
  • 「おおっ その通りだよ」
  • 「ウフフ…なんか暑くなってきちゃったな(んも~)」
  • 「!? 尻の上に冷却ファ…」
戌井うみこ(いぬいうみこ。駄犬。友達作りを巡ってちとせと張り合い続けてきたライバル。ちとせには「うみちゃん」と呼ばれる)
  • 「ちょっと!! 今の発言 どーいうこと!?」
  • 森繁ちとせに友達なんて出来るわけないじゃん!!
  • 「コミュ障で冷酷で パパが公安にマークされてんだから」
  • どっちが先に友達出来るか対決よ!!
  • 「初等部入学時から始まったこの対決… 森繁だけには負けるハズがないのよ!!」
  • 「あんた自分はロボットだって言ってたわよね!? 生身の人間じゃないならノーカンよ!!」
  • 私がウサギを友達だって連れてきた時 森繁が生身の人間じゃないとダメって言ったの
  • 「物静かでおしとやかな所が気が合うっていうか…」
  • 「今回も次回もないの ロボットはノーカンだし」
  • 「それはほら…パソコンとかも温かいじゃん 電気の熱よ」
  • ルール増えてくじゃない
林田(1-Bの眠り姫。黒髪ショートカットの少女。枕に頭を埋めて眠り続けている)
  • 「んん…」
担任の先生(男子殺し。雰囲気は上品そうだが極悪おっぱいの持ち主。茶髪のボブカット。目の形が加藤さん系)
  • 「今日は転校生を紹介しまーす」
  • 「さぁ入って」
森繁父(声だけの登場。イチカの度重なる失敗の原因を作る)
  • 「ふむ…現物を送るのはさすがに私の技術でもムリだが… 映像ならどうだ?」
  • 「お前の体に直接投影されるようになってるから服にも映らないし 動いてもズレない超技術さ(エッヘン)」
  • 「え!? 柄が気に入らない?」
  • 「体の温度が上昇している 冷却ファンを作動させろ」

ストーリーライン

1
学校前ちとせ・イチカ
ちとせ・イチカ校舎に向かうふたり。自分をロボットだと言い張り馴れ馴れしく話し掛けてくるイチカに、ちとせは怯えの色を見せる。
「知らないおかしい人がついてくる… 名前も把握されてる…」
前回の続きから。落下の衝撃で、ちとせがイチカのことを忘れてしまったのもそのまま継続。続き物ならではの展開です。
2
学校(廊下)ちとせ・イチカ
イチカ自分はお友達ロボットなのだと言って、ちとせに思い出せようとするイチカ。
ちとせとりあえず話半分に受け入れたちとせだが、「おかしい人」という印象は変わらない。
イチカ初対面なのに友達とアピールすることを訝しむちとせに、「友達ってプログラムされてるからね」
ちとせそう聞いたちとせは「友達設定…」とどこか寂しそうに呟き、背を向ける。
たとえおかしい人でも、自分に友達が出来たという可能性。それが用意された設定だと言ってしまうのは明らかに失言でした。
ちとせ・イチカ口を滑らせたと思ったのか、思わず言葉を失うイチカ。咄嗟に自分の格好が変じゃないかと話題を振るが…。
イチカ自分がノーパンだということに気が付く。飛び立つ際にパンツを脱いで、交番の前に置いてきてしまったのだ。
3
イチカ学園デビューをノーパンで迎えるわけにはいかない。窮したイチカはちとせの父に連絡を取る。
イチカ今すぐパンツを送るよう頼むイチカ。現物は送れないものの、代わりに映像をイチカの体に投影する機能があることを父に教えられる。
森繁父父の返答は、現物は送れないものの、代わりに映像をイチカの体に投影する機能を使うといいというものだった。
イチカ投影しようが、ノーパンであることには変わらない。しかし背に腹は替えられない。「うむむ…じゃあいいか…」
イチカ担任の先生に促され、教室に入るイチカ。
一目瞭然で分かる超豊乳をお持ちなこの担任の先生。中学生男子にとっては目の毒すぎることでしょう…。
4
1-B教室ちとせ・イチカ
イチカイチカは少しはにかみながら、みんなの前で自己紹介する。その頭にはパンツが映し出されていた。
イチカ「実はこう見えて私は…ロボットなんですっ」
イチカそう言って微笑みかける笑顔は素敵だったが、客観的に見ればパンツを被った完全に頭おかしい子にしか見えない。
イチカざわめく教室内。イチカもようやく異変に気付くが、時既に遅しだった。
イチカポツンと座って黄昏れるイチカ。こんな痛すぎるコ、誰も相手にしてくれないのも無理はない。
イチカ夢見ていた華々しい学園デビュー。それも幻に終わった。おまけにロボットだということすら信じてもらえなかった。
5
ちとせ・イチカイチカは気を取り直して、自分の友達はちとせだけで充分と笑いかける。しかし顔を背けるちとせ。さっ。
うみこその時、「ちとせの友達」という言葉に反応して、ひとりの少女がクレームを付けてきた。
うみこその少女の名前は戌井うみこ。同級生の女の子である。ちとせに友達なんて出来るわけないと糾弾する彼女に、イチカは憤慨する。
ちとせ一方、ちとせはうみこの発言に怒るでもなく「あたしの勝ち」とつぶやく。
うみこ何のことかと首を傾げるイチカに、うみこは高らかに言った。
「どっちが先に友達出来るか対決よ!!」
6
うみこなんでも二人の対決は初等部入学時から続いているらしい。ゆえにちとせに容易に友達が出来るはずがないと言いたいようだ。
悲しすぎるぼっち×2の図。でもこのふたりがくっつきすぎてて、誰も間に割って入れなかっただけなよーな…?
イチカ「2人とも初等部から7年間友達が……」
ちとせ・うみこうみこを「負け犬」と煽るちとせ。ぐぬぬと悔しがるうみこだったが…。
うみこイチカがロボットだと自己紹介していたことを思い出すうみこ。生身の人間じゃないと友達とは認定されないと指摘する。ドーン。
7
イチカうみこの言葉を聞いたイチカは、ロボットだと信じてくれたことに感激する。予想外の反応に戸惑ううみこ。
「かわいそうな子なの」と身振りで示すちとせ。なにげにヒドイw
イチカ・うみこロボットでも友達だと主張するイチカを、うみこは突っぱねる。その理由は彼女の悲しい過去にあった。
うみこかつてウサギを友達だと連れてきたうみこに対し、ちとせは「生身の人間じゃないとダメ」とダメ出ししたのだという。
タイトルが意味するのはコレ。この二人の対決はどんどんゴールが動いていきそうな気がします。
うみこしかしイチカがロボットだろうがなんだろうが、うみこには関係なかったようだ。うみこは勝ち誇ったように言う。既に人間の友達が出来たのだと。
うみこうみこが(ものすごく小声で)友達だと紹介したのは、机に突っ伏して眠っている少女・林田さん。
8
ちとせちとせは突然大声を出して、うみこの言い分を否定した。
彼女はいつも寝てるし 喋ってる所なんて見たこともないし」
うみこその大声に林田さんが起きそうになって慌てふためくうみこ。
ちとせ・イチカその様子を見たイチカは「可哀想だから負けてあげよ」と言うが、ちとせは頑として譲らなかった。かなり負けず嫌いな性格だったらしい。
そのマイペースっぷりと言い、ちとせはか弱そうな外見に似合わず、意外と芯の強い女の子だったようです。
ちとせ・うみこギャンギャンと憤るうみこ。それを「駄犬」「ワンコ」と煽り返すちとせ。
横から見ると、犬の耳のようにも見えるうみこの髪型。名前からしてもやっぱり犬キャラということなんでしょう。
イチカふたりが言い争うのを見て、はーっとため息をつくイチカだったが、ふとある事実に気が付く。
イチカそれはなんだかんだ言って、ちとせが自分のことを友達だと認識してくれていたということ。
ここからは、ちょっぴりほっこりするいいシーン。やっとイチカが報われた感があります。ただそれもオチに向けての前フリだったわけですが…。
9
イチカその間も言い争いを続けていたちとせたち。その流れで、ロボットなら温かいはずがないと、不意にイチカの手を握るちとせ。
うみこその熱はうみこが言う通り、電気の熱だったのだが…。
ちとせ・イチカはっとして握った手を離し、恥じらうようにうつむくちとせ。そんなちとせを見て、イチカは嬉しそうに照れ笑いする。
「ウフフ…なんか暑くなってきちゃったな」
イチカそのとき森繁父から連絡が入る。「温度が上昇しているから冷却ファンを作動させろ」。
10
イチカしかしイチカは知らなかったのだ。冷却ファンが設置されているのは、自分のお尻の上だということに。
イチカ冷却ファンから勢いよく噴き出した風は、スカートの裾を舞い上がらせ、ノーパン状態のイチカの下半身を露わにする。
ちとせそれを目の当たりにしたちとせは、失望したように言った。
ちとせ・イチカ人間だろうがロボットだろうがこの子は別に友達じゃなかったと。その宣告を受けたイチカは激しくショックを受ける。
イチカ再び対決に戻ったちとせたちを背に、イチカは恥辱と悲嘆に打ち震えるのであった。
異質な存在=ボケ役かと思いきや、どうやらこのままヨゴレなオチ要員に落ち着きそうなイチカ。頑張れ!

コメント

この記事にコメントする

名前 URL 情報を記憶

先頭に戻る