VER.1.0[起動! 出会って速攻お友達!?]
きどう! であってそっこうおともだち!?

構成わーーーっ 思ったより飛んでるーー!!

登場場所

  • 森繁製作所
  • 道路
  • POLICE BOX
  • 中学校?

アオリ文カラー

同居人は⏎自称□□⏎ッ!?

アオリ文

”お友達”を夢見る少女に…。

作者キャッチ

みんな待望♥4年ぶりの週刊連載!!

あらすじ

週刊少年チャンピオンでの短期集中連載1話目。
大人しい性格で友達が出来ない、中等部の森繁ちとせ。そんなちとせの前に自称ロボットの少女・炉端イチカが連れてこられる。父が誘拐してきた…のではなく作成したロボットだというイチカ。しかしちとせはどう見ても人間にしか見えないイチカのことをロボットだとは信じない。イチカはちくびを取り外してまでロボットだと認めてもらおうとするが、彼女は父に誘拐されたのだと疑わないちとせは、イチカを連れて交番までやって来る。このままでは自分をメンテしてくれる人がいなくなってしまう…。そう危惧したイチカはちとせの体を抱えると、お尻付近の噴射口から勢いよくエネルギーを解き放った!

オクリ文

友達プリーズ…。⏎少女フリーズ…次号につづく。 (※「少女」に「ちとせ」のルビ。

次回予告

一話目にしてノーパンとなった自称□□ッ□がいよいよ登校するが…!?

作者コメント

久しぶりに週チャンに載れて嬉しいです。初めましての方にも楽しんでもらえるよう頑張りますので、しばらくの間よろしくお願いします。

キャラクター

森繁ちとせ(主人公1。友達がいないという中等部・12歳の女の子。淡い金髪を短めの三つ編みにしている。ルビーのような色合いの瞳)
  • 「あ…パパ おはよ」
  • 逃げて…早く逃げてッ
  • 「今ならまだ家出で済むから」
  • 「アニメじゃあるまいし…現代の技術でこんな人型ロボットが作れるわけない…」
  • パパはあたしを子供扱いし過ぎ…
  • 「溺愛するあまり少女誘拐まで…」
  • マインドコントロールされてる…
  • 「じゃあ…頭 取り外してよ…」
  • 「父が誘拐を」
  • 「父には正しい道を歩んで欲しくて…」
  • 「あの少女です…」
  • 「ちくびの有無… 確認…」
  • ………あなた…ダレ……
  • 「ここ…ドコ……」
炉端イチカ(主人公2。友達代わりにとちとせの父が製作した少女型ロボットで、外見と中身は13歳相当。青紫色の髪と瞳、ツインテール)
  • ンンー ンー
  • 「よろしくね!!」
  • 「わぁーーっ 外だ--!!」
  • 「いや待っ… ひょっとしてロボットって信じてない!?」
  • 「博士の…博士の声が聞こえる…」
  • 「おっ そんな機能あるんだ 手っ取り早い!!」
  • 尻の付近って選択肢はないよ 付近ってなんだよ 尻にしてよ
  • 「よし…ちゃんと靴を脱いで…」
  • 「いや…飛んで追い付こう!! エネルギーー噴射……!!」
  • ねぇ!? ホッピングみたいなんだけど!?
  • 「とにかく…ロボットだから そこんとこよろしく」
  • 「ちょっと…大事なコードとか詰まってる感じするからムリかな 現実的じゃないよ」
  • 「ムリムリ ちょっとアニメの観過ぎじゃない?」
  • 「待って あったよ 外せるトコ」
  • ………ちくびだよ…
  • 「ああッ お嫁に行けなくなる」
  • 「逮捕 不具合 メンテする人おらず 緩慢な死
  • わーーっ 思ったより飛んでるーー!!
  • 「どお? どお? 信じた!?」
  • 「なっ…何してんだーーー」
  • 「うう… ああ…良かった ロボットで」
  • 「ちとせちゃん起きてっ 飛んだよ!! ちくびも無かったでしょ!?」
  • 「ロボットならこうすると直るんだけどな…」
森繁父(イチカの製作者。色んな意味でアブなすぎる科学者。大柄な筋肉質の体に上半身裸エプロン、フェイスガードで人相は不明)
  • 「ちとせーー!! ついに完成したぞーーーー」
  • 「ちとせのために長年研究開発してきたお友達ロボットだ!!」
  • おっと 保護テープを剥がし忘れた
  • 「驚いたろ コイツはロボットのイ… 聞きなさいちとせ」
  • 「6年かけて作り上げた人型ロボットのイチカだ」
  • 「パパが独自に開発した最先端テクノロジーの結晶なんだぞ」
  • 「ほら…ちとせは初等部の時からずっと友達が出来なくて…」
  • 「フフフ…期待通りの反応だ…」
  • 「やはり私は天才科学者…」
  • 「ちなみに13歳の平均学力 一般常識 そして自身の取説はあらかじめインストールしてある」
  • 「信じてもらえぬなら飛行して見せてはどうだ」
  • エネルギー噴射口は足の裏か尻の付近のどちらかから選べる
  • 「ああ…足の燃料タンクは小さいからそれが限界だ」
  • 「なお尻の付近であれば充分…」
女性ポリス(トリガーハッピーっぽいミニスカポリス。街中の交番勤務。ロングの黒髪を右側で束ねている)
  • 「森の中の科学者の子か」
  • 前からなんかやらかすと思ってたんだ!!

ストーリーライン

1
朝・森繁製作所ちとせ・イチカ・森繁父
ちとせ自宅のキッチンで洗い物をしていた12歳の少女・森繁ちとせは、TVのCMで流れた「お友達ロボット」にビクッと反応する。
ちとせそこへ興奮した様子の父が声を掛けてくる。なんでも「ちとせのために長年開発してきたお友達ロボットが完成した」のだという。
2
イチカ・森繁父扉の向こうから現れた父は、ドサッと無造作に少女を放り出す。
イチカ・森繁父鼻と口をテープで塞がれ、手足も拘束されたその姿は、どう見ても誘拐されてきた少女以外の何物でもなかった…。
ちとせすかさず回覧板の行方不明者一覧をチェックするちとせ。
3
イチカ・森繁父その少女・炉端イチカは父が6年かけて作り上げた人型ロボットという話であった。イチカ自身も明るい表情で「よろしくね」とあいさつする。
イチカの設定上の年齢が13歳ということは、本来なら開発期間として7年を見込んでいたのかも知れませんね。ちとせの年齢に合わせたのでしょうから。
ちとせイチカはちとせのための友達ロボットとして作られたらしいが、当のちとせの反応は薄い。興味なさそうに表に出て行く。
イチカ一緒に登校しようと駆け寄ってくるイチカ。既に入学手続きも済んでいるとのこと。外に出るなり、はしゃぐイチカだったが…。
4
ちとせちとせは突然血相を変えて、「逃げて!」とイチカを促す。父の監視の目がなくなった今なら逃げられると言いたいようだ。
ちとせの「今なら家出で済むから」という台詞から、父の罪を隠蔽して事を穏便に済ませたいという意図も見えます。
ちとせ父が誘拐に手を染めたのだと露ほどにも疑っていないちとせは、(ロボットだなんて子供騙しな話で)父が自分を子供扱いし過ぎだとこぼす。
イチカその時、イチカの脳に突如響く声(通話機能)。博士の声が聞こえるとキョロキョロと虚空を見回し始めるイチカ。
ちとせ「マインドコントロールされてる…」。あくまでロボットっぽく振る舞うイチカに対し、父はここまでしたのかと恐れおののくちとせ。
イチカ・森繁父一方、ちとせの反応も父の予測通りだったらしい。イチカがロボットだと信じてもらえないのも、より人間に近づけるべく開発を重ねた成果なのだ。
5
イチカ通話を通じて、森繁父から自身の性能を聞くイチカ。
取説はインストール済と言いつつ、イチカは自身の機能や性能を把握していません。自分の機能に戸惑うロボ娘、というのも面白いですよね。
イチカなんでも足の裏か尻の付近からエネルギーを噴射して飛行する機能も備わっているらしい。「付近ってなんだよ 尻にしてよ」
イチカが生みの親である森繁父に対して、終始タメ口なのは興味深いところ。
イチカなんにせよ尻という選択肢はない。靴と靴下を脱いで、先を行くちとせに追い付こうと足裏からエネルギーを噴射するが…。
6
イチカ噴射の威力はイチカの体をほんの少し前に飛ばすだけ。傍目には単にホッピングしながら前進するだけの人で、飛行のイメージからはほど遠かった。
ちとせ・イチカ結局ちとせに飛行する姿は見せられなかった。それでもあくまでロボットだと主張するイチカに、ちとせはだったら頭を外してみせてと言う。
ちとせ・イチカ機械的にそれはムリっぽいと答えるイチカ。
7
ちとせ・イチカじゃあ…とちとせは、ロケットパンチよろしく腕を外してと言うが、アニメの観過ぎとイチカに笑われる。
ちとせ・イチカ馬鹿にされたと思ったちとせは怒って先に行ってしまう。
イチカイチカは自分の体で取り外せる部分がないか探し始める。何か見つけたらしく、ちとせを呼び止めてその元に駆け寄る。
イチカ震える手で何かを差し出すイチカ。それはイチカのちくびであった。それを聞くなり、無情にもバシッとはたき落とすちとせ。
取り外したちくびは描いても良い。それがのりお流。Twitterによれば乳首はイチカが引きちぎったとのことです。捨て身すぎる…。
8
イチカ哀れ、イチカのちくびは側溝の中へ。「ああッ お嫁に行けなくなる」
ちとせ「着いた…」とつぶやくちとせ。ようやく学校に到着したのかと思いきや…。
ちとせそこはなんと交番であった。やはりちとせはイチカを誘拐の被害者だと信じて疑わなかったのだ。
ちとせ・ポリス交番にいた女性のポリスに、父の犯行についておずおずと申し出るちとせ。
交番の外壁に残された複数の銃痕。このミニスカポリスさんはいわば、女「本官さん」か。
イチカイチカはカリカリと演算処理を走らせこの先の展開を予測する。森繁父の逮捕→イチカに不具合発生→メンテ出来ず→緩慢な死。
9
イチカ「あの少女です」。ちとせにそう言われたポリスが見たのは、なぜか突如パンツを降ろす少女の姿であった。
『みつどもえ』でお馴染みの「ほかっ」の擬音こそありませんが、しっかりと湯気っぽいエフェクトが。ロボットでもはいてるパンツはあったかいのね!
ポリスその姿に何か危険を察知したのか、反射的に腰の拳銃を抜くポリス。
イチカイチカはちとせの手を取って、その体を抱きかかえる。
ポリス思わずイチカに銃口を向ける。
ポリスもくもくと煙が上がる。煙が晴れたあと残されたのは、ふわふわと舞い降りてきたパンツだけであった。
10
ちとせ・イチカちとせを腕に抱きかかえて、街並みの遙か上を駆けるイチカ。
今回の話で最も印象的なこのカット。1ページまるまる使ったカットは、おそらくのりお先生史上初では?
尖塔や教会らしき建物など、街並みはどこか日本離れした雰囲気があります。
11
イチカお尻から勢いよく噴き出すジェットに、イチカ自身も驚く。「思ったより飛んでるーー!!」
ノーパンジェットという新境地。この先のコマでは一切描かれていないので、10ページ目の後でちとせはベレー帽を落としてしまったようです。
イチカ「どお? どお? 信じた!?」 これならさすがにちとせも信じざるを得ないはずだが…。
ちとせそのちとせはと言うと、なぜかもそもそとイチカの上着の中を覗き込んでいた。
ちとせ慌てるイチカに、ちとせはちくびの有無を確認しているのだと言う。
イチカロボットとはいえども羞恥心はある。バランスを崩したイチカはフラフラと空中でふらつき、木に衝突してしまう。
12
イチカ木の下に墜落したイチカたち。ロボットのイチカは無事だったが、墜落のショックのせいか、ちとせは「あなた…ダレ…」。
イチカちとせの後頭部をチョップして直そうとするイチカ。しかしちとせは人間、ロボットと違って叩いても直らないのである。
いや、ロボットも叩いてからって直るのだろーか。昔の家電じゃあるまいし。

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