44卵性『低気圧ガール』
ていきあつがーる
あらすじ パンツが長女の本体だったのか……!?
その日、みつばは朝から様子がおかしかった。朝ご飯も食べず、学校に着いてからも終始ボーッとしている。普段なら憎まれ口のひとつも叩く場面でも、特に言い返しもせずに黙ったまま。杉崎や千葉たちはその異変を気味悪がる。訝しがる彼らの前に答えは唐突に示された。パンツ。みつばはいつもの動物プリントパンツをはいていなかったのである。かくなる上は今のパンツを脱がし、本来のパンツに換装させるしかない。水をかけたりしてどうにかパンツを脱がそうと試みる杉崎たち。しかし相変わらずみつばの反応は薄い。手をこまねいていた彼らだったが、みつばがはいているのが自分のパンツだと気付いたふたばの手により、あっさり脱がせることに成功。ともあれ結果オーライ。果たしてみつばの様子は…と見てみれば、まるで糸が切れたように倒れてしまったではないか。これによりみつばの本体=パンツ説がにわかに浮上する。
一方保健室に運ばれたみつば。栗山が言うには体重を気にして食事を抜いていたせいで、貧血になったらしい。目を覚ましたみつばに、いつものように軽口を言いかけて言葉を濁した杉崎。その様子に何かを感じ取ったのか、みつばも素直にお礼を言おうとする。そこへ割り込んできたのがふたば。自宅から大量のパンツを持ってきたのだ。それを見て、怒りで元気を取り戻したみつば。やはりパンツは偉大であった。
一方保健室に運ばれたみつば。栗山が言うには体重を気にして食事を抜いていたせいで、貧血になったらしい。目を覚ましたみつばに、いつものように軽口を言いかけて言葉を濁した杉崎。その様子に何かを感じ取ったのか、みつばも素直にお礼を言おうとする。そこへ割り込んできたのがふたば。自宅から大量のパンツを持ってきたのだ。それを見て、怒りで元気を取り戻したみつば。やはりパンツは偉大であった。
データ
扉絵
気だるそうな表情で横たわるみつば。その腰の上に乗っているミニ杉崎と、思案顔の千葉。柱紹介
登場人物
登場場所
アオリ文
普通なことが⏎おかしいのよ!!
オクリ文
ご飯はちゃんと食べなさいよ!!
作者コメント
消しゴムのカスが虫に見えてドキリとする、そんな季節がきました。
台詞
- 「私が満足するような料理を作れるよう 精進しなさいってことよ」(みつば)
- 「ああ いやだ!! 2万3千円もするカーディガンに そのみすぼらしい服が触れてしまったじゃないの!! その服はなに!? 道ばたから拾ってきたの?」(杉崎)
- 「う…うん!? 本当に道ばたから!?」「ひどい杉ちゃん!!」(杉崎・吉岡)
- 「おかしくないのがおかしい…!!」(佐藤)
- 「要するにだ!! 違うパンツをはいてしまったことによって動物パンツから発せられるエネルギーが不足しているんだよ!!」(千葉)
- 「ねぇ どうなったの!? パンツはどうなったの!?」(杉崎)
- 「これ小生のパンツっス」(ふたば)
- 「パンツが長女の本体だったのか……!?」(千葉)
- 「このこと… 本人や他の子には言わないであげてね?」(栗山)
- 「おっ…おもいのほか…」(杉崎)
- 「……ありが……」(みつば)
- 「この精神年齢6ヶ月 粉々になって死ね」(みつば)
キーワード
- 朝食
- 道ばた
- カーディガン
- 消しゴム
- 別人
- 動物パンツ
- 完全体
- エネルギー
- ずぶ濡れ
- ハチ
- 本体
- 貧血
- 体重
- ぺちこーん
アラカルト
- サブタイトルの元ネタは、山下達郎のシングル曲『高気圧ガール』(1983年)
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※レビューはコミックス収録後に書きます。