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| ホテル・浴場千葉・佐藤・田渕
| 千葉 | 「念願の風呂だーーーッ」。浴場の前で意気込みを見せる千葉たち。
| 虻川たち | そんな彼らに向けて虻川たちが「のぞきとかすんなよなー!?」と釘を刺して、のれんをくぐっていく。
| 千葉・田渕 | 千葉と田渕は女子が女湯に入ったタイミングを見計らい、素早く「男」と「女」ののれんを入れ替えた。
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男子たち | この仕込みによりまだ来ていない女子は、男湯の方にやって来るはず。期待感を満面に浮かべた男子たちは、いそいそと服を脱ぎ捨てていく。
| 男子たち | 服も見つからないところに隠し、我先にと風呂場になだれ込む男子たち。
| 佐藤 | そんなクラスメイトたちの背中を、やれやれと呆れ気味に見送る男がひとり。佐藤である。
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みつば | 先に来ているはずの女子の姿が見えないことを訝しむみつばだったが、洗い場で誰かが頭を洗っている姿を見つける。
| 佐藤 | その人物とは実は佐藤であった。進退窮まった彼は、頭を洗うフリをしてこの場をやり過ごすことにしたのである。
| みつば・ふたば | 一方、緒方たちの服が脱衣かごにあったことから、みつばはその人物がしょうがない隊の誰かなのだと納得する。
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一同 | 露天風呂に入ってくるみつばたち。わーい(読者の心の叫び)。
| ふたば・佐藤 | お邪魔しまーっスと言って、洗い場にいた佐藤の隣に腰を下ろすふたば。
| ふたば・佐藤 | 必死に顔を隠そうとする佐藤だったが、ふたばはじぬろ~っと横目で覗き込んでくる。
| ふたば・佐藤 | よりによって相手は幼馴染みのふたばである。正体がバレたのではと佐藤は気が気でなかっただろう。
| ふたば・佐藤 | しかしふたばは対象がノーおっぱいだと知ると、さっぱり興味を無くしたようにその場を離れていった。
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ひとは・みつば | 一方、ひとはは風呂場の片隅で火を起こしていた。何をしているかと問いかけるみつば。
| ひとは | 対するひとはの答えは「松岡がホテルの場所が分かるようにのろしを上げる」というものだった。
| ひとは・ふたば | ふたばが息を吹きかけ、もくもくと上がる煙。その煙が思わぬ効果を発揮することになる。
| 男子たち | 影に隠れていた男子どもが煙にあぶり出されて飛び出してきたのである。彼らは女子の悲鳴を背に、這々の体で風呂場から逃げ出していった。
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佐藤 | 一方佐藤はこの騒ぎでも逃げそびれて、その場に取り残されてしまっていた。
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佐藤 | 洗い場でその話を聞いていた佐藤は驚愕する。ここは最初から女湯だったのだ。
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緒方 | 返事がないことを訝しんだ緒方が、その腕を引き寄せる。
| 緒方・佐藤 | とうとう女子に顔を見られてしまった佐藤。しかも見られた相手がよりによって緒方である。もはや万事休す。
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