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| 6-3教室矢部・クラスメイト一同
| 矢部 | いよいよ来週に迫った6年生最大のイベント・修学旅行。鴨橋小は日光へ2泊3日の日程である。
| 一同 | クラス内はわいわいと賑やかに。
| みつば・矢部 | 「おやつも食べ放題ね!!」→「いやいや」
| 千葉・矢部 | 「女風呂のぞき放題だしな!!」→「いやいやいや」
| 矢部 | 矢部は自由行動などで行動する5人組の班を組むように言う。これが波乱の展開の始まりであった。
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吉岡 | チーム杉崎は吉岡を中心にして、杉崎・吉岡・宮下・みつばと自然とメンバーが集まっていった。
| ひとは | 一方ひとははドキドキしながら耳をそばだてていた。
| ひとは | 4人まで集まりあとひとり。吉岡のその言葉がさらにひとはの緊張を高める。それでもひとはは着席したまま、自分に声が掛かるのを待ち構えていた。
| 松岡 | しかしひとはの思惑とは裏腹に、真っ先に声を掛けてきたのは松岡であった。
| ひとは | ぬっと現れた松岡に、思わずギャッと反応してしまうひとは。
| チーム杉崎 | 松岡が現れて慌てたのは、チーム杉崎&みつばの4人も同じであった。彼女たちには重い課題が突きつけられたのである。
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松岡 | 煮え切らない反応のひとはに、さすがの松岡も少し不安そう。「私と一緒じゃ…いや?」
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ひとは | 「私が地獄なんだよ」
| ひとは | クラスでも屈指の変人であるしょうがない隊と松岡。これに付き合う心労を思うと、彼女たちと組むという選択はなるべく避けたい。
| チーム杉崎 | 一方、チーム杉崎は顔を突き合わせてヒソヒソ話をしていた。ひとはと松岡、どちらを選ぶかという残酷な会議である。
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みつば | 視線に気付いたみつばはただちに考えを翻す。きびすを返して杉崎たちの元に戻るみつば。
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ひとは | 目を付けられて慌てたひとはは思わず取り乱してしまう。
| ひとは | 「別に2人組じゃないっていうか…」「近くにいただけ…」。しどろもどろになりながらそんなふうに釈明するひとは。
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ひとは | 「あああぁ…」。机に突っ伏して自分の犯した過ちを悔やむひとは。その場に居合わせた緒方たちも掛ける言葉が見つからなかった。
| 宮下 | そんなひとはを離れたところから見つめる目があった。宮下である。
| 宮下 | 宮下は意を決したように「抜けようかな」と言い出す。
| 宮下 | そしてまばゆいばかり笑みと共にひとはの元に駆け寄った。「三女と同じグループに…」。
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ひとは | 「あの…2人組じゃないっていうのは…守護霊含め3人ってことで…ご…ごめ… ホントに…ゴメンね…」。
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今度あの世では全都道府県の小学6年生に修学旅行があったらいいですね。
修学旅行のない小学6年生だったらつらいですね。むなしいですね。
あの世!? みんなが楽しみ…かというと、実際のところぼっち人間には辛いイベンt…
しまった、葬り去ったはずの暗い記憶が蘇ってしまった…。
漫画の中の世界でくらい、楽しい旅行であってほしいものです。