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| 佐藤家佐藤一家(絵理・信也・あかり・まさのぶ)
| 絵理・信也 | 取っ組み合いの喧嘩をする絵理と信也。
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あかり・絵理 | 絵理に対し謝るように強い口調で促すあかり。当然絵理は不服そうである。
| まさのぶ・絵理 | そんな絵理を抱き留めようと手を広げるまさのぶだったが、絵理はスルーして行ってしまう。いと哀しきは父親よ。
| | かもはし公園絵理・緒方
| 絵理 | ふてくされた顔で、宵闇の公園のベンチにひとり佇む絵理。
| 緒方 | そこに現れた人影。「あっ マゾメじゃない」。それは両手に買い物袋を持った緒方であった。
| 絵理・緒方 | 絵理から事情を聞いた緒方は、兄弟での喧嘩は自分もよくすると共感する。
| 緒方 | ただ緒方家の場合は状況が少々異なり…緒方は兄が自分の髪の毛を抜いてコレクションしようとすることに憤っているらしい。
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絵理・緒方 | (絵理を佐藤ファン仲間だと思っている)緒方は、佐藤の写真であったまろうと言う。ホカホカ。
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絵理 | 緒方に画像はないかと尋ねられた絵理。スマホの写真から一部を拡大して見せるが、それは失着であった。
| 絵理 | スマホの画像、そして今見ている佐藤の写真。両者の服装は同じものだったのだ。このままでは自分が佐藤の姉だとバレてしまう…!
| 緒方 | しかし緒方は画像を見てダサイ服だと笑っただけであった。佐藤の顔しか見ておらず、同一人物だと気付かなかったようである。
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ふたば | 今度はそこへ買い物帰りのふたばとひとはが現れる。ふたばはベンチの絵理に気付いて「エリツィン」と呼び掛ける。
| 絵理 | 「!!!」。ダッシュでふたばの元に駆け寄る絵理。
| 絵理 | 今の自分は素性を隠してしょうがない隊に潜入ミッション中なのだ。自分の正体に繋がるような情報を緒方に与えるわけにはいかない。
| 絵理 | ふたばたちは友達だと言ってその場を繕う絵理。
| 緒方 | ところが「中学生なのに小学生とばかり遊んでいる」と緒方に呆れ気味に言われてしまう。
| 絵理 | 「うるさい」。
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6 |
緒方 | 固まる一同。しかし緒方は佐藤目当てで「自分も行く」というだけで、どうやら絵理と佐藤の繋がりには気付かれずに済んだようだ。
| | 丸井家・リビング絵理・緒方・三つ子
| 一同 | 丸井家のコタツを囲む三つ子と絵理・緒方たち。
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絵理 | 電話の声の主は弟の信也だった。緊張した面持ちで言葉を待つ絵理だったが…。
| 緒方 | 一緒に声に耳を傾けていた緒方が、突然絵理からスマホをひったくってしまう。
| 緒方 | そして電話の向こうの佐藤に向けて、自分は「絵理の友達の緒方」だと名乗り出る。
| 佐藤 | ついに絵理の正体がバレたのだと察した佐藤。しかし続いて出た緒方の言葉は彼にとって意外すぎるものであった。
| 緒方 | 「あなたねぇ ハッキリ言うけど… 最低よ!?」
| 緒方 | 電話口で緒方はいきり立っていた。相手が愛しの想い人だとも知らず、「私が一番嫌いなタイプの男子」とまで言い切ってしまう。
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8 |
佐藤 | この予想外の展開に佐藤は浮き足だった。あの緒方がまさか自分のことを嫌いになるなんて。
| 佐藤 | この僥倖、なんとしても確実なものとして残しておかなくては。録音するからもう一度「嫌いだ」と言ってくれと緒方に頼む佐藤。
| 緒方 | スマホを片手に話を聞いていた緒方は青ざめる。ただでさえヤバい奴なのに罵倒してくれとせがむとは。とんだド変態である。
| 緒方 | これ以上は耐えられないとばかり、スマホを投げ捨てる緒方。「なんなのよこの変態はーー」。
| 佐藤 | 「変態」。その思い掛けない言葉は激しい衝撃となって、佐藤の心を貫いた。
| | 佐藤家佐藤一家
| 絵理 | 帰宅した絵理。
| あかり | それを待って、再び謝るように促すあかり。
| あかり | 「ほらっ 謝んなさい」「あなたっ」
| まさのぶ | なぜかいきなり自分に矛先が向けられて、なんとなく頭を下げてしまうまさのぶ。ただ哀しきは父親である。
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