335卵性『手品先生』
てじなせんせい

構成これはね すっごく大切なもので僕の命なんだよ

扉絵

    なし

柱紹介

    なし

登場場所

アオリ文

なにやら作業中の⏎矢部っちだが…!?

あらすじ

事故物件からの転居を決めた矢部。その引っ越し作業中に偶然出くわしたみつばふたばは手伝いで付き合うことにする。一方ひとははサプライズのために段ボール箱の中に潜んで出番を待っていた。しかし運ばれた先はなんと矢部の実家。箱の中の下半身パンイチ女児の運命はいかに。

オクリ文

矢部家クライシス!!

作者コメント

あけましておめでとうございます。今年の目標は猫と生活リズムを合わせることです。

キャラクター

丸井ひとは(ドッキリを仕掛けようと段ボール箱の中に隠れるが、パンイチ状態にされてしまう。満を持して飛び出した先は矢部の両親の前)
  • 「それ間違いでしたよ」
  • 自殺じゃなくて殺人でした
  • 「引っ越し祝いのサプライズ…」
  • 新居に着いたらバーンと登場(むふり…)
  • 「イ キ ガ デ キ ナ イ」
  • てってれーー
矢部智(事故物件だった部屋から実家に引っ越しすることに。大事なフィギュアの箱には女児が入っていた)
  • 「実は…引っ越しするんだ 今日…」
  • 「安心して 近所にだから 学校は辞めないよ!!」
  • 「お風呂場で女性が自殺したことが頭から離れないよ~」
  • もっとやだよ
  • 「あっ…ひとはちゃんには内緒にしといてくれる?」
  • 「また勝手に合鍵作って侵入されちゃうよ」
  • 「布類も一緒に入れちゃってたかな? フィギュアの塗装が色うつりしちゃうよ」
  • 「まあ 学校からはちょっと離れちゃうけど」
  • 「生徒が手伝ってくれて…」
  • 「えーーっ いや…大事なものだし…」
  • 「しょーがないなぁ それだけだよ!?」
  • 「あれ? おソバはいいの」
  • これはね すっごく大切なもので僕の命なんだよ
丸井みつば(引っ越しそば目当てで、ふたばと共に矢部の引っ越しに付き合う。ひとはのサプライズをサポートしていたものの…)
  • 引っ越しそば ごちそうしてよね!? エビ天乗ったやつ
  • 「あー」
  • 「なにやってんのよ…」
  • 「カーディガンのみ…」
  • 「ん? なによ 叩くだけじゃわからないわ」
  • 「なんで知ってんの」
  • 「密閉されてるから息が出来ないのよ!!」
  • 「バカなの!?」
  • モールス信号でディスるのやめて
  • 「近かったわね」
  • まずいわよ こんなトコで下半身パンいちの女児が出てきたら勘当よ
  • 「ふーーっ 危ない危………」
  • 「複数あんのよ!!」
  • 「やだ 怖い…」
丸井ふたば(みつばと共に矢部の引っ越しをお手伝い。ひとはの服を脱がした上に殺しかける。最後は救出したかに思われたが…)
  • 「あっ 矢部っち なにしてるんスか」
  • 家賃が払えなくなるほど困窮していたとは…
  • 「それはしょうがないス…」
  • 「小生たちがお引っ越しを手伝うっスよ!!」
  • 「出すっス 出すっス」
  • 「………これは…モールス信号っス!!」
  • 「空気穴を開けるっス!!」
  • だいじょぶ テレビで観たやつは無傷だったよ
  • 入ってるのがみっちゃんだったら無事じゃなかったって言ってる
  • 「ね…ねぇ 矢部っち… このフィギュア…全部くれない!?」
  • 大切にするからーーっ!! 毎日なでなでして 肩もみして いたわってあげるからーーっ!!
  • 「やたーっ!!」
  • 「…戻った方がいいよね…」
矢部智の母(実家に戻った矢部を出迎える。屋矢部のフィギュア趣味を幼稚と言って冷たい目を向ける)
  • 「あら 早かったわね」
  • 「まだそんな幼稚なもの持ってるの?」
矢部智の父(初登場。髪が薄くて眼鏡の普通のおじさん)

ストーリーライン

1
矢部の部屋矢部・みつば・ふたば・ひとは
矢部汗をかきながら段ボール箱を抱えて運ぶ矢部。
ふたば・みつばそこを通りがかったのが、ふたばとみつば。何をしているのかとふたばが尋ねると…。
矢部矢部の返事は「今日引っ越しする」というものだった。
ふたばそれを聞いて驚くふたば。まさか家賃が払えないほど困窮していたとは…。
矢部無論そんなことはなく、矢部が言うには、きっかけはここが事故物件だと判明したことにあるらしい。
316卵性『残念-泊まってはいけない部屋-』より。なお部屋番号やドアの開き勝手の違いなどから、以前は今とは別の部屋に住んでいたようです。
矢部「自室の風呂場で女性が自殺した」という話が頭から離れないと悩んでいた矢部。
2
ひとはそれに追い打ちを掛けて、先日ひとはに「自殺ではなく本当は殺人だった」と教えられてしまったのだ。
矢部かくして引っ越しを決意した矢部。それではしょうがないとふたばたちも納得する。
ふたば・みつばそしてふたばたちは引っ越しを手伝うと申し出る。みつばは引っ越しそば(エビ天つき)がお目当てのようだが。
矢部矢部はふたりに「ひとはには内緒」と念を押す。ひとはに知られたらまた勝手に合鍵を作られて侵入されてしまうに違いない。
ひとはところが当のひとはは、引っ越しの段ボール箱の中に膝を抱えて潜んでいた。
3
ひとはひとはの意味不明な行動に戸惑うみつばたちに、ひとはは言った。これは引っ越し祝いのサプライズなのだと。
ひとは新居に到着したら箱の中から突然姿を見せ、矢部を驚かせようというのだ。てってれー。
イタズラ大好きっ子なひとは。矢部には284卵性『魔女の直送便』 でもイタズラを仕掛けて痛い目を見ているのに、凝りない子です。それにしても体を張りすぎ。
矢部ひとはの隠れた箱が何かと矢部に尋ねられたふたばは、咄嗟に「人形の箱」だとごまかす。
矢部それを聞いて自分のコレクションである、ガチレンのフィギュアのことだと納得した矢部。ふとその箱から何か布が出ていることに気付く。
4
ふたば箱を開けられてはせっかくの仕込みがバレてしまう。仕方なくその布――ひとはのワンピースを引っ張り出すふたば。
ひとは当然箱の中のひとははパンツ一枚に。かろうじて羽織っていたカーディガンが残されているだけである。
簡単に脱がせてしまうことに定評のあるひとはのワンピース。262卵性『そわそわ帝国』でも同じような目に遭ってましたね。
みつば箱にテープを貼って梱包したみつばに、箱の中からひとはが何か合図を送ってくる。
ふたばそれがモールス信号だと気付いたふたば。翻訳すると…「イキガデキナイ」。
なぜかモールス信号を知っているふたば。ひとはも使いこなしていることから、以前ふたりで覚えてやり取りしたことでもあったのかも?
5
ひとは箱が密封されて、呼吸が出来なくなっていたようだ。はぁはぁと苦しげに喘ぐひとは。
ふたば急いで空気穴を開けなくては。ふたばは手に取った包丁を箱に突き刺す。
ひとは包丁の切っ先は危うく箱の中で膝を抱えるひとはに刺さるところであった。
ふたばさらにドスドスと無造作に包丁を突き立てるふたば。止めようとするみつばの言葉にもお構いなし。テレビで観たマジックと同じだと思ってるようだ。
ひとは幸い中のひとはは無事だったらしい。トントンと箱の中から信号が送られてくる。
ひとは・ふたばそのメッセージは、中に入ってるのがみつばだったら無事じゃなかったと伝えるものだった。両者の「スキマのちがい」が幸いしたようだ。
みつば「モールス信号でディスるのやめて」
6
矢部の実家矢部・矢部の母・みつば・ふたば
矢部たちともあれ引っ越しの準備も終わり、軽トラックで新居へ向かう一行。
矢部たち着いたのは意外なほどすぐ近くだった。その新居にはなぜか既に「矢部」の表札が。
今回初登場の矢部の実家。母親が30分で来られる距離だったことから(289卵性『恋のテレフォンCALL』)、やはりご近所だったようですね。
矢部たちそう、そこは矢部の実家だったのだ。
みつば・ふたばそれを知って青ざめるみつばたち。とんでもない誤算がそこにはあった。
矢部の母実家となれば当然矢部の両親もいる。
みつば・ふたばもしこんなところでパンツ一枚の女児が箱から出てきたら……もはやサプライズどころの騒ぎではない。
7
ふたば宅内に段ボールの山を運び入れたあと、ふたばは矢部にフィギュアを全部くれないかと申し出る。箱ごとひとはを回収しようと目論んだのだ。
矢部ただそのフィギュアは矢部にとっても大事なもの。当然しぶる矢部だったが…。
矢部ふたばの必死の訴え、そして母親からの視線のプレッシャーに押し切られ、しぶしぶ承知する。
「毎日なでなでする」「肩もみ」「いたわってあげる」は、フィギュアというより中身である(と思ってる)ひとはに対して言っているものでしょう。大事にしてあげてほしい。
ふたば・みつば返事を聞くなり、すぐさま箱を抱えて矢部宅を飛び出すふたばたち。ソバも妹には変えられない。
8
みつば・ふたば無事回収してホッと一息……したも束の間、箱を開けて驚愕するふたり。なんと箱の中身は本物のフィギュアだったのである。
みつば他にもフィギュアの箱があることに思い至ったみつば。
矢部一方矢部の家では…矢部が両親に箱の中のものの価値について説明していた。
矢部の父親が初お披露目。まあどこにでもいそうな普通のおじさんですな。
矢部「これはね すっごく大切なもので僕の命なんだよ」
ひとはその言葉を待っていたかのように(?)、箱からバーンと飛び出したひとは。「てってれーー」。
色々と深読みしたくなるこのひとコマ。ひとはが外の様子を知っていたのかどうかで、だいぶ解釈が変わりそうです。「矢部×ひと」的にはご両親にご挨拶?
みつば・ふたば家の中では何がいったいどうなったのか…。それを知るのが怖すぎて、戻るに戻れないふたりの姉であった…。

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