333卵性『サンタが娑婆にやってくる』
さんたがしゃばにやってくる

構成小生はいいんス!! パパやみっちゃんやひとが笑顔で楽しんでるのが なによりのプレゼントだからっ

扉絵

    なし

柱紹介

    なし

登場場所

アオリ文

クリスマス前の⏎ある日…。

あらすじ

ふたばが天使すぎるクリスマス回。クリスマス当日、サンタに扮した草次郎にふたばが望んだプレゼントは、「パパをイケメンにしてほしい」という予想外のものだった。この願い事を叶えるべく、ひとはたちは佐藤矢部を駆り出して、スリムになった草次郎を演じさせることにする。一方娘たちに甘えられるニセのパパを見て、草次郎サンタは心穏やかでなく…。

オクリ文

メリ苦リ!!

作者コメント

いつのまにか冷凍室に野菜が入っていることが頻発して恐怖を感じています。

キャラクター

丸井ふたば(ただひたすらに天使。みつばとひとはのために、イケメンになったパパを希望する)
  • 「パパーッ サンタさんへのお手紙書け…」
  • 「え!? なんでうちにサンタさんが!?」
  • 「間違えたのか~~」
  • 「当日 直接伝えるっス!! 小生起きて待ってるから」
  • 「来週ってゆったでしょ」
  • ほんほんほ~ん
  • 小生のパパをイケメンにしてほしいんス!!
  • 「パ…パパがスラッと長身のイケメンに!?」
  • いや これは2人へのプレゼントなんス
  • 「日頃からパパがもっとイケメンだったらな~って愚痴ってたでしょ?」
  • 「今日は思う存分 イチャついていいスよ!!」
  • 「ウフフ 幸せな聖夜っス」
  • 「それじゃあ小生がパパと入ろう」
  • 「楽しんでる楽しんでる」
  • 小生はいいんス!! パパやみっちゃんやひとが笑顔で楽しんでるのが なによりのプレゼントだからっ
  • 小生にとってはいつものパパが一番格好いいから 毎日がプレゼントだねっ(なーんて)
  • 「一緒におねんね」
丸井草次郎(サンタ姿でいるところをふたばに見つかってしまう。クリスマス当日はサンタに扮したまま堪え忍ぶ)
  • 「よし…今年もなんとか入っ…」
  • フォ…フォッフォッフォッ… ボンジョワジョワハ~ン
  • 「オ~~ ミス ミステイク……」
  • 「フォ!?」
  • 「ソ…ソレハ…ベリーハード…」
  • 「マホウ…カケルフォ…」
  • モウチョットダケ ミテイナクテハ
  • 「ア…キミヘ…プレゼント…?」
  • 「ふたば…」
  • 「ガマン…ガマンだ草次郎…………!!」
  • 「よし」
丸井みつば(ニセの草次郎に甘えるフリをする羽目に。お風呂では佐藤をシャンプーで目つぶし)
  • 「警察呼びかけちゃったじゃないの まったく!!」
  • 「たいしたことじゃないでしょ ふたばだし」
  • 「イケメンの知り合いなんていた!?」
  • 「いたわ」
  • 「でもこいつだとすぐバレちゃうわ」
  • 「そ…そりゃ…まぁ…」
  • 「あ…あーー…ん」
  • 「そっ…それはちょっと…」
  • 「さっ ちゃっちゃと洗っちゃお!!」
  • 「やんっ ちょっとどこ触ってんのよっ」
丸井ひとは(佐藤+矢部でイケメン版草次郎に仕立て上げる。矢部と添い寝からの朝チュン)
  • 「当日 直接言うってことは……物じゃなくてお願い的なことなのかも」
  • 「…できるよ サンタさんなら」
  • 「力をためるのにちょっと時間がかかるんだよ(家で待ってな)」
  • 「もう1人…暇な人が…」
  • パパ ダイスキ
  • 「一日一回はもまなきゃ…」
佐藤信也(草次郎の顔=イケメン担当。お風呂でドキドキしながら待つも、無情の目つぶし攻撃を受ける)
  • 「なんだよ」
  • 目があああぁ
  • 「じゃ… よいお年をー」
矢部智(草次郎の首から下担当。みつば・ひとはと朝チュンの場面を目撃され、無情のフルボッコ)
  • 「帰りたいよ~~…」
  • 「あっ…寝ちゃってた…」
  • 「あっいや…これは…昨日…」
  • 「え!? お父さんは知ってるでしょ!? 僕は体を……体を…」
吉岡ゆき(教師と生徒の禁断の場面を目撃してしまう)
  • 「ちょっと早かったかな」
  • 「矢部っ…」
  • 体目当て!?
宮下(約束でもあったのか朝早く丸井家にやって来る)
  • 「どんなプレゼント貰ったか見てやろうぜ」

ストーリーライン

1
丸井家ふたば・草次郎
ふたば今年もやってきたクリスマス。草次郎にサンタ宛の手紙を届けてもらおうと、隣の部屋に入ったふたばが見たものとは…。
草次郎サンタ服に着替えた草次郎であった。服のサイズが合うか確認していたのだ。
ふたば・草次郎思わぬ邂逅に一瞬言葉を失い、見つめ合うふたり。
ふたばしかし次の瞬間、「なんでうちにサンタさんが」と驚くふたば。草次郎だとはバレなかったようだ。
ついにふたばがサンタの真実を知ってしまったのか…と肝を冷やしたのは、私だけではありますまい。
2
草次郎慌ててでたらめな外国語で話し掛け、サンタとして振る舞う草次郎。
ふたば幸いふたばは疑うこともなく、サンタは間違えて早く来てしまったのだと信じる。
草次郎退散しようと玄関に向かう草次郎サンタ。出がけにふたばからサンタ宛の手紙を受け取ろうとするが…。
ふたばなんとふたばは手紙を破り捨ててしまう。なんでもクリスマス当日に直接伝えるのだという。
草次郎ふたばに見送られながら家を出た草次郎サンタ。
草次郎またふたばに見つかってしまう可能性がある以上、この格好のままでは家に入れない。草次郎は思案する。
3
みつば・ひとはそこへ帰ってきたみつばたちが目撃したのは、パンツ一丁で自宅に侵入を試みる不審な中年男性の後ろ姿であった。
たいやきを貪るみっちゃんと、それを留めようとする(?)ひとはの一コマ。家に着くまで我慢できなかったのか、妹たちの分まで食べようとしているのか…。
草次郎無論その不審人物とは草次郎である。幸いふたばには気付かれずに家の中に戻ることが出来た。
こたつで鼻歌を歌いながらお絵かきしているふたばが可愛い。彼女の日常の過ごし方が窺える一コマです。
草次郎みつばに怒られながら、着替える草次郎。
ひとはひとははふたばの望むプレゼントが物ではなく、願い事なのではないかと推測する。
みつばふたばのことだから大したことじゃないと高をくくっていたのだが…。
12月24日・丸井家三つ子・草次郎
草次郎丸井家にやって来た草次郎サンタと、それを出迎える三つ子。
4
ふたば気になるふたばの願い事。それは「パパをイケメンにして欲しい」というあまりにも想定外すぎるものだった。
草次郎かつてのイケメンも今は見る影もなし。いくらサンタと言えど「ソレハ…ベリーハード…」。
ふたば・ひとは願いが叶わないと知って肩を落とすふたば。しかしひとはは「サンタさんならできるよ」とフォローする。
ひとはひとはには何か考えがあるようだ。ひとまず「イケメン」の調達に向かうひとはとみつば。
ひとは・佐藤ひとはが向かったのは佐藤家。手近なイケメンとして佐藤を駆り出すことに。
ひとはでも佐藤ひとりではふたばにバレてしまう恐れが高い。幸い、ひとはにはもう一人駆り出せそうな心当たりがあった。
草次郎・ふたばかくして準備は整った。草次郎がいる部屋に向けて魔法を唱えるフリをする草次郎サンタ。
5
ふたば恐る恐るといった感じで、ふすまから部屋の中を覗くふたば。
偽草次郎そこに横たわってのは、草次郎っぽい人物であった。
偽草次郎その偽草次郎の正体は、顔はヒゲのメイクをした佐藤、そして胴体部分はクリスマスに一人で暇していた矢部である。
ふたばつぎはぎで不自然すぎる「イケメン草次郎」であったが、魔法を掛けられた草次郎だとふたばに信じさせるには足りていたようだ。
みつば・ひとはホッと息をつく草次郎サンタとみつば&ひとは。
ふたばこれで満足したかと尋ねられたふたばは、意外な答えを返す。
ふたばこのイケメン草次郎は、みつばとひとはへのプレゼントなのだという。
ふたば日頃からふたりが「パパがイケメンなら」と愚痴るのを聞いていたふたばは、ふたりのためにこのプレゼントを用意したのだ。
6
みつば・ひとは念願のイケメンパパに甘える(フリをする)ふたり。
ふたばパパとイチャつくふたりを見て、ふたばも嬉しそうであった。
草次郎一方心穏やかでなかったのは、草次郎(本物)。必死に怒りを抑えながら偽草次郎を睨み付ける。「モウチョットダケ ミテイナクテハ」。
怒りを堪える草次郎拳からは血が滴り落ちるほど。将来の婿候補のふたりも生きた心地がしなかったことでしょう。
ふたば親睦を深めたところで、お次はお風呂タイムと宣言するふたば。
みつば・ひとはさすがにそれは…とみつばとひとはは青ざめる。なにせ実際に一緒に入る相手は肉親の草次郎ではなく、よその男(佐藤・矢部)なのだ。
7
偽草次郎お風呂に浸かりながら待ち受ける偽草次郎。
偽草次郎ドキドキしながら待つ佐藤。胴体役の矢部は帰りたいと心の中で涙を流していた。
みつば・ひとはついにみつばとひとはがお風呂に顔を覗かせる。きわどい姉妹の姿にドキッとする佐藤。
今回のサービスシーン。この時点でひとははタオルで隠していないように見えます。同級生の女子がこんな姿で現れたら、そりゃあドキッとしちゃいますよね。
みつば次の瞬間、真顔でシャンプーのボトルを押すみつば。
佐藤勢いよく放たれたシャンプーは、無情にも佐藤の目を直撃した。
佐藤的確な目つぶし攻撃を受け、「目があああああ」と悲鳴を上げる佐藤。
みつば・ひとはその隙にみつばとひとはは素早く浴室に入り、体を洗うことにする。
草次郎・ふたば賑やかな浴室の外では、草次郎が今にも殴り込みを掛けんする勢いであった。
8
ふたば和気あいあいとした様子に嬉しそうなふたば。
草次郎その横顔を見た草次郎サンタは、ふたばへのプレゼントは何がいいかと尋ねる。
ふたばそれに対するふたばの返答は意外なものだった。
ふたば「小生はいいんス!! パパやみっちゃんやひとが笑顔で楽しんでるのが なによりのプレゼントだからっ」
この回の白眉とも言えるふたばの笑顔。自分と同じようにみつばたちにもパパに甘えて仲良くほしい。他の人のためにそう願えるふたばが本当に天使すぎました。
草次郎自分はいつものパパが格好いいから、毎日がプレゼント。屈託なくそう話すふたばに感涙する草次郎であった。
草次郎ところがほっこりしたのも束の間。浴室から聞こえてきた「どこ触ってんのよ」というみつばの声にキレかける。
みつば・ひとはそれはひとはがみつばの腹肉を揉んだせいだったのだが、浴室の外にいる草次郎に知る術はない。
草次郎「ガマンだ草次郎…」。ふたばのために必死に怒りを堪える草次郎。
9
丸井家・寝室三つ子・草次郎・佐藤
みつば・ひとは夜も深まり、偽草次郎に甘えるように添い寝するみつばとふたば。
ふたば3人(+1人)は落ち着かない様子だったのだが、ふたばは仲良く枕を並べる3人に満足げだった。
その後、みつばとひとはは先に寝付いているところに注目。これもイケメンパワーの為せる技?
草次郎・佐藤草次郎が窓に張り付き監視していることに気付き、震える佐藤。
草次郎・佐藤ともあれようやくお役ご免となり、佐藤は逃げ去るように帰る。
ふたばのためとは言え、佐藤にとっては何にもメリットがないのに付き合ってくれたわけで、お疲れ様でしたと言ってあげたい。
草次郎・ふたば三つ子の部屋でひとり寝息をつくふたば。草次郎はその頭を撫でながら、布団の中に入る。
草次郎・ふたば草次郎が傍らに抱き寄せると、ふたばは無意識のうちに甘え掛かるようにギュッとしがみついてきた。
今日はみつばたちのためにパパを譲ったふたば。その優しさが報われたシーンですね。労るようにふたばを見つめる草次郎の眼差しも優しい。
10
翌朝・丸井家三つ子・草次郎・矢部・吉岡・宮下
吉岡・宮下翌日、クリスマスの朝。丸井家を訪れた吉岡と宮下が目撃したのは…。
矢部みつばとひとはに添い寝されながら朝チュンを迎えた半裸の矢部であった。
矢部弁解無用なこのシチュエーションを吉岡たちに見られ、矢部は焦りまくる。
草次郎これで思う存分制裁を加えられるとばかり、ボキボキと指を鳴らす草次郎。
矢部隠れた功労者のはずが、一転して教え子に手を出した不貞教師に転落した矢部。
矢部「僕は体……体を…」。懸命のその釈明も、吉岡たちの耳には「体目当て」としか聞こえなかった。
矢部響き渡る矢部の悲鳴。かくして矢部には草次郎サンタからの怒りの鉄拳がプレゼントされたのであった。

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