1 |
| 丸井家ふたば・草次郎
| ふたば | 今年もやってきたクリスマス。草次郎にサンタ宛の手紙を届けてもらおうと、隣の部屋に入ったふたばが見たものとは…。
| 草次郎 | サンタ服に着替えた草次郎であった。服のサイズが合うか確認していたのだ。
| ふたば・草次郎 | 思わぬ邂逅に一瞬言葉を失い、見つめ合うふたり。
| ふたば | しかし次の瞬間、「なんでうちにサンタさんが」と驚くふたば。草次郎だとはバレなかったようだ。
|
|
2 |
草次郎 | 慌ててでたらめな外国語で話し掛け、サンタとして振る舞う草次郎。
| ふたば | 幸いふたばは疑うこともなく、サンタは間違えて早く来てしまったのだと信じる。
| 草次郎 | 退散しようと玄関に向かう草次郎サンタ。出がけにふたばからサンタ宛の手紙を受け取ろうとするが…。
| ふたば | なんとふたばは手紙を破り捨ててしまう。なんでもクリスマス当日に直接伝えるのだという。
| 草次郎 | ふたばに見送られながら家を出た草次郎サンタ。
| 草次郎 | またふたばに見つかってしまう可能性がある以上、この格好のままでは家に入れない。草次郎は思案する。
|
|
3 |
みつば・ひとは | そこへ帰ってきたみつばたちが目撃したのは、パンツ一丁で自宅に侵入を試みる不審な中年男性の後ろ姿であった。
|
|
4 |
ふたば | 気になるふたばの願い事。それは「パパをイケメンにして欲しい」というあまりにも想定外すぎるものだった。
| 草次郎 | かつてのイケメンも今は見る影もなし。いくらサンタと言えど「ソレハ…ベリーハード…」。
| ふたば・ひとは | 願いが叶わないと知って肩を落とすふたば。しかしひとはは「サンタさんならできるよ」とフォローする。
| ひとは | ひとはには何か考えがあるようだ。ひとまず「イケメン」の調達に向かうひとはとみつば。
| ひとは・佐藤 | ひとはが向かったのは佐藤家。手近なイケメンとして佐藤を駆り出すことに。
| ひとは | でも佐藤ひとりではふたばにバレてしまう恐れが高い。幸い、ひとはにはもう一人駆り出せそうな心当たりがあった。
| 草次郎・ふたば | かくして準備は整った。草次郎がいる部屋に向けて魔法を唱えるフリをする草次郎サンタ。
|
|
5 |
ふたば | 恐る恐るといった感じで、ふすまから部屋の中を覗くふたば。
| 偽草次郎 | そこに横たわってのは、草次郎っぽい人物であった。
| 偽草次郎 | その偽草次郎の正体は、顔はヒゲのメイクをした佐藤、そして胴体部分はクリスマスに一人で暇していた矢部である。
| ふたば | つぎはぎで不自然すぎる「イケメン草次郎」であったが、魔法を掛けられた草次郎だとふたばに信じさせるには足りていたようだ。
| みつば・ひとは | ホッと息をつく草次郎サンタとみつば&ひとは。
| ふたば | これで満足したかと尋ねられたふたばは、意外な答えを返す。
| ふたば | このイケメン草次郎は、みつばとひとはへのプレゼントなのだという。
| ふたば | 日頃からふたりが「パパがイケメンなら」と愚痴るのを聞いていたふたばは、ふたりのためにこのプレゼントを用意したのだ。
|
|
6 |
みつば・ひとは | 念願のイケメンパパに甘える(フリをする)ふたり。
| ふたば | パパとイチャつくふたりを見て、ふたばも嬉しそうであった。
| 草次郎 | 一方心穏やかでなかったのは、草次郎(本物)。必死に怒りを抑えながら偽草次郎を睨み付ける。「モウチョットダケ ミテイナクテハ」。
|
|
7 |
偽草次郎 | お風呂に浸かりながら待ち受ける偽草次郎。
| 偽草次郎 | ドキドキしながら待つ佐藤。胴体役の矢部は帰りたいと心の中で涙を流していた。
| みつば・ひとは | ついにみつばとひとはがお風呂に顔を覗かせる。きわどい姉妹の姿にドキッとする佐藤。
|
|
8 |
ふたば | 和気あいあいとした様子に嬉しそうなふたば。
| 草次郎 | その横顔を見た草次郎サンタは、ふたばへのプレゼントは何がいいかと尋ねる。
| ふたば | それに対するふたばの返答は意外なものだった。
| ふたば | 「小生はいいんス!! パパやみっちゃんやひとが笑顔で楽しんでるのが なによりのプレゼントだからっ」
|
|
9 |
| 丸井家・寝室三つ子・草次郎・佐藤
| みつば・ひとは | 夜も深まり、偽草次郎に甘えるように添い寝するみつばとふたば。
| ふたば | 3人(+1人)は落ち着かない様子だったのだが、ふたばは仲良く枕を並べる3人に満足げだった。
|
|
10 |
| 翌朝・丸井家三つ子・草次郎・矢部・吉岡・宮下
| 吉岡・宮下 | 翌日、クリスマスの朝。丸井家を訪れた吉岡と宮下が目撃したのは…。
| 矢部 | みつばとひとはに添い寝されながら朝チュンを迎えた半裸の矢部であった。
| 矢部 | 弁解無用なこのシチュエーションを吉岡たちに見られ、矢部は焦りまくる。
| 草次郎 | これで思う存分制裁を加えられるとばかり、ボキボキと指を鳴らす草次郎。
| 矢部 | 隠れた功労者のはずが、一転して教え子に手を出した不貞教師に転落した矢部。
| 矢部 | 「僕は体……体を…」。懸命のその釈明も、吉岡たちの耳には「体目当て」としか聞こえなかった。
| 矢部 | 響き渡る矢部の悲鳴。かくして矢部には草次郎サンタからの怒りの鉄拳がプレゼントされたのであった。
|
|