330卵性『死体がふたりを分かつまで』
したいがふたりをわかつまで

構成よ~~~っし 生き返っていい死体とめぐり会うんだよ

扉絵迫り来るゾンビ軍団に臨む松岡とひとは(迫真)。

柱紹介

登場場所

アオリ文

ハロウィンナイトはつづく…。

あらすじ

松岡ひとはによるハロウィンナイトの珍道中。仮装して夜道を歩いていたひとはは松岡と共に死体を探すハメになる。しかし仮装する人々にハエの大群を仕向けたり、病院で不謹慎な言動を取ったりと、行く先々で奇行を繰り返す松岡に気が休まらない。そして松岡は手元にあったハエの死骸を蘇生しようとするのだが…。

オクリ文

杉ちゃんパーティーも⏎ロクでもないよ!!⏎次号、Cカラー!!

作者コメント

週チャンにて『ロロッロ!』を集中連載中なので、よろしければ読んでみてください。

キャラクター

松岡咲子(死者が蘇るというハロウィンの夜に、蘇生させる死体を探し回る。不謹慎な行動の連続でリンチもやむなし)
  • 「あっ 三女さんいい所に…」
  • 「ギャッ」
  • 「さっ…三女さんの目玉が落ち…」
  • さっ…三女さんは3つの目を持っていた!?
  • 「死者に襲われないよう 化物の仮装をしてカムフラージュするの」
  • 「もーっ 私は化物じゃないっ」
  • 「私は死者に襲われたいんだから いつもどおりの元気な姿をアピールしなきゃ」
  • 「そんなわけで一緒に死者を蘇らせに行こっ」
  • 「どうせヒマでしょ?」
  • 「い…一体どれが本物の死体だというの…………!?」
  • 「三女さん 確かめに行ってよ~~~」
  • 「そんな時のために… ハエを連れてきたのよ!!」
  • 「ハエは死体に群がるハズ!! GO!! フライハイ
  • 「ちょっと安直だけど…」
  • 「意外と死体って無いもんよね~~~」
  • 「あぁ…一匹一匹地道に集めていって 死体に群がってくれるよう 死臭を再現したものを使って調教していったのに…」
  • ペットのような存在よ…
  • 「かわいそう…私のせいよ…」
  • やっぱ生きてるかー
  • よ~~~っし 生き返っていい死体とめぐり会うんだよ
  • 「死体に…あらっ!? 無い」
  • 「なぜ!? どこへ消えたの!? 超常現象を目の当たりにしてしまったというの…!?」
丸井ひとは(ミイラ女ふうの仮装。松岡に付き合わされて、面倒ごとになりそうなのを必死に回避)
  • 「なんちゃって…ちゃんとある…」
  • 「今日…ハロウィンだよ 知ってる?」
  • 「いや 合ってる気がする…」
  • 松岡咲子の仮装?
  • 陽キャラだからね
  • 「どんなわけ?」
  • 「やはり杉ちゃんちのパーティーに誘われてないらしい…」
  • 「ネットやめて」
  • 「無理…(もじもじ)」
  • 「ねぇホント……怒られてリンチされちゃうから…
  • 「埋まってるの骨だから」
  • 「ねぇ…リンチだから……」
  • 「妥当だよ」
  • 「死臭を再現したもの…調教…」
  • 「そんなに?」
  • 「見果てぬ夢だね」
  • 「ありがちで不安」
  • 「杉ちゃんちのパーティー行きたかったな…」

ストーリーライン

1
夜・道路松岡・ひとは
松岡・ひとはハロウィンの夜。ひとりで仮装して歩いていたひとはに、松岡が「ちょうどいい所に」と呼び掛ける。
ひとは振り返ったひとはの目玉がボロッとこぼれ落ちる。「ギャッ」
2
松岡・ひとはガチで驚く松岡だったが、当然ただのドッキリである。
松岡・ひとはネタばらしされて、一瞬言葉を失う松岡。「な~んだ」と照れてごまかすのかと思いきや…。
松岡・ひとは「三女さんは3つの目を持っていた!?」と明後日の方向で解釈して、また驚く。
松岡・ひとはハロウィンを知っているのかとひとはが尋ねたところ、松岡はもちろんと答える。彼女が言うには死者が蘇る日とのことだった。
元々ハロウィンはケルト人の宗教的風習が起源で、日本のお盆のように死者の霊が帰ってくる日。同時に現れる悪霊の類を防ぐために仮面を被るのが仮装に転じた。
松岡・ひとはドヤ顔でハロウィンの説明をする松岡。「へぇ~」。
3
松岡・ひとは「私はコレッ」と見せてきたので仮装しているのかと思いきや、普段の松岡そのもの。「松岡咲子の仮装?」
松岡「もーっ 私は化物じゃないっ」(おこ)
松岡・ひとは松岡的には、死者に襲われたいから普段通り元気な姿をアピールするつもりのようだ。「陽キャラだからね」。
松岡・ひとは結局、問答無用で松岡に付き合わされてしまうひとは。
松岡・ひとは「どうせヒマでしょ?」と言われ、松岡が杉崎家のパーティーに誘われていないことを察するひとはであった。
松岡・ひとは死体探しに向かうふたり。松岡がネットで得た知識によれば、死体の蘇生術にもってこいの日らしい。
「ネットやめて」。松岡さんとネットと言えば、316卵性『残念-泊まってはいけない部屋-』での事故物件探しにも活用されていました。
松岡・ひとは死体なんて見つかるわけ…とひとはが言い掛けた矢先、道端にゴロリと転がる死体を発見。「ギャーー」
4
松岡・ひとはだが当然それはハロウィンのイタズラである。ひとはたちを驚かせて盛り上がる仮装軍団。「ハロウィンだからね…」
松岡・ひとはしかし松岡は事態を理解していなかったらしい。仮装する人々を見て「どれが本物の死体だというの」などとのたまう。
松岡・ひとは「確かめに行ってよ~」とひとはを促す松岡。それを無理と尻込みするひとは。もじもじ。
ふたりとも腰が引けてるのが微笑ましい。いかにもチャラそうなウェーイ系軍団には、さすがの松岡さんも少し気後れしてしまったのでしょうか。
松岡・ひとはこんなこともあろうかと。そんな感じで松岡が取り出だしたるは、大量のハエが詰まった虫かご。それで何をするのかと思えば…。
松岡・ひとは「GO!! フライハイ」 そう叫んでハエの大群を仮装の一団に向かってけしかけたのである!(ハエは死体に群がるという理屈)
フライ違い。この台詞は女性アイドルグループ・ぷちぱすぽ☆のシングル曲「Go Fight! Fly High!」が元ネタでしょうか。
5
松岡・ひとは松岡の目論見も虚しく、夜空に向かって飛び去っていったハエたち。
松岡・ひとはひとはは慌てて松岡を物陰に引っ張り込む。「ねぇホント……怒られてリンチされちゃうから…」
「ねぇホント……」という呼び掛け方に、ひとはの「ちょっとマジで勘弁して」感が現れていますね。
墓場松岡・ひとは
松岡・ひとは次にふたりがやって来たのは墓場。スコップを手に死体を掘り起こそうというのだが…。
墓荒らしにまで手を染めようという。ひとはが付いてこなかったら、何をしでかしていたか分かったものではありません。
松岡・ひとはひとはに引きずられて連れて行かれる松岡。
上尾中央総合病院松岡・ひとは
医者と家族場面は変わって病院。「今夜がヤマです」と家族に説明する医者。
6
松岡・ひとはそこへ現れた松岡は喜色満面で言い放つ。「ホント!?」
何を期待して病院に来たんだ、この子は。なお「上尾中央総合病院」は229卵性以降、彼女が入院していた「埼玉中央総合病院」の間違いと思われます。
松岡・ひとは「ねぇ…リンチだから…」。もういい加減にしてほしいと言いたげに、松岡をずるずる引きずっていくひとは。
かもはし公園松岡・ひとは
松岡・ひとは公園に来たふたり。松岡は「意外と死体って無いもんよね~」とぼやく。「妥当だよ」
松岡・ひとは松岡の持っていた虫かごの中で、ハエが一匹死んでいた。
松岡松岡は語る。このハエたちは一匹一匹地道に集めて、死体に群がってくれるように調教してきた、ペットのような存在なのだと。
ハエを使役する美少女・松岡咲子。「死臭を再現したもの」のおぞましさは想像に難くない。
松岡ペット同然のハエの死に、意外と落ち込んでいる松岡。「かわいそう…私のせいよ…」
7
松岡・ひとは松岡は「ううっ」と呻いて、ひとはの胸に顔を埋める。「そんなに?」
松岡・ひとはしかし松岡はひとはの胸の鼓動を聞いて、「やっぱ生きてるか-」とガッカリする。
賭に出る方向が明らかにおかしい。そりゃ格好だけは死体っぽいけれども。
松岡・ひとはこのハエを生き返らせてみればと提案するひとは。松岡もその話に乗る。
松岡・ひとは「生き返っていい死体とめぐり会うんだよ」「見果てぬ夢だね」
松岡・ひとは蘇生術の準備を始める松岡。材料を混ぜたものを死体にかけて、呪文を唱えればよいとのこと。
8
松岡松岡はすり鉢の中に次々と材料を投入していく。
材料は、トカゲのしっぽ・ガマガエルの油・ネコの爪・土・乙女の血・ハエの死骸など。良い子は真似してはいけません。乙女の血はたぶん純潔でないとダメ。
松岡投入し終えた材料をゴリゴリとすり混ぜる。
松岡出来上がった秘薬をハエの死骸に掛けようとした松岡は、肝心のハエがいなくなっていることに気が付き驚愕する。
松岡傍で見ていたひとはは材料として投入されてしまったことを知っているわけだが、松岡本人は何も気付かず超常現象だの何だの騒いでいる。
ひとは案の定のロクでもないオチに、「杉ちゃんちのパーティーに行きたかったな」と嘆くひとはであった。
そもそも何故ひとはは、パーティーに行けなかったのでしょうか? ひとはの分の招待券が余ったことから、行けないことは事前に分かっていたようですが…。

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