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| 6-3教室・給食の時間みつば・吉岡ほか
| みつば・吉岡 | おかわりをよそって戻ってきたみつばに、吉岡が前から思っていたという疑問を口にする。
| 吉岡 | 「みっちゃんって嫌いな食べ物あるの?」
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| 吉岡がそう尋ねた瞬間、騒がしかった教室内はしぃんと静まりかえった。みつばの返答を聞き漏らすまいと、聞き耳を立てるクラスメイトたち。
| みつば | 吉岡の質問にさすがに怒るみつば。「そりゃ私にだってあるわよ 嫌いな食べ物くらい」
| 6年4組 | この衝撃の事実は、隣の4組にも伝わっていた。3組が静まりかえっていたせいもあるだろう。
| 6年4組 | にわかに騒ぎになる4組。あの三つ子の長女、何でも食べそうな長女に嫌いな食べ物があったというのか。
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みつば | 気が付けば、廊下側に座るみつばの背後にはびっしりと張り付いた生徒たちの群れが。それだけセンセーショナルな発表だったのである。
| | 掃除の時間・鴨橋小学校廊下みつば・杉崎・佐藤ほか
| 杉崎・吉岡・宮下 | 掃除の時間中、みつばの嫌いな食べ物を話題にするチーム杉崎。
| 佐藤 | その話題に佐藤も絡んでくる。以前みつばが給食の最中に何かを吐き出したのを見たことがあるという。
| みつば | 何か自分のことが噂になっているらしい。気になって聞き耳を立てるみつば。宮下の「豚じゃないか」という発言が聞こえてくる。
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みつば | 豚=動物…と来れば、自分の動物プリントパンツの柄のことだと連想するみつば。勘違いなのだが。
| ひとは | ひとはは、みんな既に知ってるはずだと指摘する。
| みつば | しかし奇遇なことにこの日のみつばのスカートはタイトなものだったのだ。見えないから気にしているのではないかと。
| 佐藤・みつば | 佐藤が直接尋ねに来るが、パンツのことだと思い込んでいるみつばは断固として拒否する。
| 佐藤・みつば | 断られる理由が分からない佐藤はみつばに迫るが、なおも恥ずかしがるみつば。その様子を見た杉崎たちはますます気になってしまう。
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杉崎 | そこで今度は杉崎がみつばに「ごちそうを食べに来ない?」と誘う。
| みつば | 二つ返事でYesと答えるかと思いきや、ハッと気が付くみつば。食べ物で誘う罠だと看破する。
| みつば・杉崎 | そんな罠を張ってまでパンツの柄を知ろうとする杉崎を罵倒するみつば。「おー怖い怖い」
| みつば・杉崎 | 隠すから気になるのだという杉崎。隠すのは当たり前だと返すみつば。お互い当然のことを言っているのだが、会話は噛み合わない。
| みつば | しまいには杉崎にパンツを奪い取られてしまうのではと怯えてしまうみつば。
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杉崎 | みつばの様子がおかしいことを察したのだろうか。「私が食べてやってもいい」と控えめに申し出る杉崎。
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