327卵性『おおきくしてかぶって』
おおきくしてかぶって

構成ふたばが俺のために作ったんだからな 決してレアなパンツだからではない…

扉絵防災頭巾を被って、何かに挑むようなポーズを取る佐藤千葉

柱紹介

    なし

登場場所

アオリ文

男には、やらねばならぬ時がある!!

あらすじ

平時にもかかわらず防災頭巾を被る一部の男子たち。実はその防災頭巾は三つ子の使い古しのパンツで作られたものだったのである。合法的にパンツを被るというシチュエーションに彼らは興奮して、普段以上の実力を発揮していた。だが頭巾のレアリティの差に気付いた千葉は、佐藤の被るレア頭巾を狙ってひと芝居打つ。

オクリ文

非難訓練…!?

作者コメント

最近はおやつと一緒に黒豆玄米茶を飲んでいます。

キャラクター

佐藤信也(主役その1。ふたばが自分のために作ったレアな防災頭巾を守ろうとする)
  • 「なんだよ急に…裁縫なんて珍しい」
  • 「これは俺のだ!!」
  • 「俺は別に…」
  • 「大丈夫か?」
  • 「それは元々備わってるものが違うんだよ」
  • 三女だ!! 三女のパンツだよ
  • 「と…ゆう可能性があるな…」
  • 「ダメだ コレは俺のだ!!」
  • この頭巾は守らねば… ふたばが俺のために作ったんだからな 決してレアなパンツだからではない…
  • 「俺が見に行ってくる みんなは早く避難を」
  • 「そんな副作用が!?」
  • 「千葉!! あきらめるな 俺のを被れ!!」
千葉雄大(主役その2。頭巾軍団のリーダー。佐藤の持つレア頭巾を狙う)
  • 「災害はいつ何時起こるかわからん 普段の心がけで生死を分けるのだ」
  • 「なっ やめろ 触るな」
  • 「話はすべて聞かせてもらったッ」
  • 「くっ…パンツ愛は本物だな」
  • しかしなんだ? 被った瞬間、体の奥から湧き上がってくるこのパッションは…
  • クロッチ部分だ これはレアリティが高い(希少部位だからな)
  • 「ランク付けするとこう」
  • 「それに引きかえ 佐藤のはストライプも水玉もあってカラフル(原宿系みたい)」
  • 「フ…頭巾のせいで力を使い果たしたようだ…」
  • 「……俺のことは置いて逃げろ 火が…そこまで来てるぞ…」
  • 「バカめ 騙されたな」
  • 「離せ 神棚に飾るんだ」
  • 「レアパンツの祟りだ!!」
丸井ふたば(夜なべして、佐藤を始めとした男子たちにパンツ製防災頭巾を提供。パンツの価値はレア)
  • 「しんちゃんのために夜なべして防災頭巾作ってあげたよ!!」
  • 「うちにある使い古しパンツで作ったんだ-ーっ」
  • パンツ大臣しんちゃんにピッタリ!!
  • 「夜なべして…作ったのに…」
  • 「しょうがないなぁ 男子は…(やれやれ…)」
田渕(頭巾軍団のひとり)
  • 「すげぇ… 俺ら… 合法的にパンツ被ってんぞ
  • 「俺も…感じる…」
  • 「結局 佐藤が一番活躍してたのはどーいうことだ!?」
  • 「んキィ~~~~~~ッ」
  • 「三女さんのパンツはレアだぞ」
  • 「俺のは長女のばっか…ノーマルだわ」
  • 「ノーマル2つと交換してくれ」
行田(頭巾軍団のひとり。背の高い糸目の方)
  • 「おい よく見ると佐藤の頭巾にだけ見たことない柄があるぞ」
三好(頭巾軍団のひとり。背丈中くらいの眉毛太めの方)
  • 「俺も…」
丸井みつば(佐藤に庇われて胸キュン。パンツの価値はノーマル)
  • 「防災訓練って明日よね?」
  • 「なんか見たことがある柄なんだけど…」
  • 「え…う…うん…」
  • 「ねえ 千葉がいないんだけど」
  • 「あの頭巾怪しいのよね~」
吉岡ゆき(男子の変化をそのセンサーで感じ取る)
  • 「一部の男子の間で防災頭巾が流行ってるらしいよ」
  • 「なんか今日の男子…イケてない!?」
  • 「やっぱりちょっといつもと違うよね」
丸井ひとは(スーパーレアのパンツの持ち主)
  • 「最近ふたば 夜ふかしみたいだからね」
チクビ(ひとはのパンツを被ったせいか、千葉を体ごと引っ張るほどの跳躍)
  • 「チチ?」
  • 「チーー」
杉崎みく
  • 「ねぇ見てよ」「頭巾軍団が ふたばを圧倒してる!!」
宮下
  • 「普段のスコアが異常なんだけどな…」
その他

ストーリーライン

1
6-3教室佐藤・千葉・みつば・吉岡ほか
授業中。なぜか防災頭巾を被っている佐藤・千葉たち。
みつば・吉岡防災頭巾が必要となる防災訓練は明日のはず。疑問を口にしたみつばに、吉岡が「一部の男子で流行ってる」と教える。
千葉千葉が言うには「災害はいつ起こるかわからないから」とのことだが…。
2
みつばみつばは頭巾に使われている布の柄に見覚えがあった。だが思い出せない。
読者から見れば一目瞭然のパンツ。本人的には普段見慣れているものだからこそ気付かない、ということでしょうか。
千葉触れられるのを嫌がる千葉。彼がみつばを避けるのには理由があった。それは――。
数日前・6-3教室佐藤・千葉・ふたばほか
ふたば数日前のこと。佐藤を呼ぶふたば。なんでも佐藤のために夜なべして防災頭巾を作ってきたのだという。
佐藤自分のため、という言葉にちょっと照れながらも頭巾を被る佐藤。
ふたばところがその頭巾は、三つ子の使い古しのパンツを元に作ったものだという。
みっちゃんのパンツコレクションも、はき潰してしまったものは処分されているのでしょうか。それにしても丸井家のパンツ消耗度は高い…。
3
佐藤・ふたばそれを聞いて慌てて脱ぐ佐藤。「パンツ大臣しんちゃんにピッタリ!!」
千葉そこへ突如現れる一団。千葉・田渕・三好・行田の4人だった。話は全て聞かせてもらったッ」
三好行田のふたりも目立っていた今回。団子状態だったその他大勢のモブ男子の中からは一歩抜け出した感があります。
千葉・佐藤頭巾を拝借しようとする千葉に、佐藤はためらうことなく譲ろうとする。
ふたばせっかく作った頭巾をぞんざいにされ、肩を落とすふたば。「夜なべして…作ったのに…」
これはいい「ふた×しん」! ふたばの表情が涙目ではなくちょっと残念そうなだけなのが、かえって佐藤の心理的ダメージが大きいと見た。
佐藤佐藤の脳裏に浮かぶ光景。ふたばが苦労しながら頭巾を作っている姿を思う。気が変わった佐藤は頭巾を自分のものだと確保する。
有り余るパワーゆえに裁縫のような小手先の作業は苦手そうなふたばですが、意外とそうでもなかったようですね。
4
佐藤・千葉ほかそして新たに4人分の頭巾が完成する。それを被った5人の男子たち。
田渕「合法的にパンツ被ってんぞ」と興奮を隠せない田渕。
千葉それを諫めながらも、千葉自身も「体の奥から湧き上がってくるパッション」に昂ぶりを感じずにはいられないのであった。佐藤以外の男子も同様。 
校庭(バスケコート)千葉・佐藤・ふたばほか
千葉バスケの試合中。ふたばをも置き去りにする勢いでドリブルする千葉。
5
杉崎試合のスコアを見た杉崎は驚く。千葉たち頭巾軍団がふたばを圧倒して居るではないか。
ものすごいダンクを決めている千葉。パンツ頭巾パワーは尋常じゃない。
男子「しゃおらぁ」と燃えるようなオーラを出す頭巾軍団。ひとはによれば、ふたばは夜更かし続きということもあったようだが…。
みつばそのとき。みつばに向かってバスケットボールが飛んでくる。危ない!
みつば・佐藤間一髪のところでそれを受け止めみつばを庇ったのは、心なしかイケメン度が増した佐藤であった。みつばも「う…うん…」と胸キュン反応。
咄嗟のことで、思わず素の反応をしてしまった感がたまらない。「みつ×しん」派にも嬉しいエピソードとなりましたね。
吉岡いつもよりイケてる感じの男子に、女子たちもざわめく。
6
6-3教室千葉・佐藤・田渕ほか
田渕しかし田渕は頭巾パワーにも関わらず、相変わらず一番活躍しているのが佐藤であることに納得がいかないようであった。
佐藤・田渕それを真顔であしらう佐藤。「元々備わってるものが違うんだよ」とのお言葉。男としての格の違いを思い知らされ、田渕も「んキィ~~ッ」。
行田佐藤の頭巾だけ違う柄の布が混じっていることに気が付く。
佐藤ストライプ柄から、それがひとはのパンツであると断言。「三女だ!! 三女のパンツだよ!!」
佐藤「なぜわかる」と言いたげな男子たちからの視線に、ちょっと言葉を濁す。
佐藤が「ストライプ=ひとはのパンツ」だと知ったのは、40卵性『明日、春本が来たら』の出来事がきっかけでしょう。
7
千葉貴重なひとはのパンツ。おまけに佐藤の頭巾に縫い込まれていたのは、希少部位であるクロッチ部分であった。
千葉千葉による三つ子パンツランクでいえば、これは最上位のレア度に該当する逸品である。
SSR(三女クロッチ)、SR(三女・ふたばクロッチ)、R(ふたば・長女クロッチ)、N(長女)とのランクづけ。
これを見ると、水玉パンツ=ふたばというのも男子たちには知られているようですね。レア度=ガードの堅さと見てもよいかもしれません。
田渕・三好対して田渕たちの頭巾は、レア度・ノーマルに過ぎないみつばのパンツで構成されていた。ちょっとがっかり。
千葉たち佐藤が活躍できていたのも、このレア度の高いパンツ頭巾のおかげだと指摘する千葉たち。
佐藤・田渕・三好田渕と三好は自分たちのノーマル頭巾2つと交換してくれと言うが、佐藤は断る。なぜならこれはふたばが自分のために作ったものだから…。
翌日・避難訓練中佐藤・千葉・みつばほか
避難訓練開始のアナウンス。
8
佐藤千葉の姿が見えないと聞いて、佐藤は探しにいくと駆け出す。
みつば・吉岡やっぱりいつもと違うと感心する吉岡。一方、みつばは頭巾が怪しいと訝しむ。
佐藤・千葉千葉は教室に取り残されていた。苦しそうな様子。
佐藤・千葉千葉が言うには、頭巾のせいで力を使い果たしたらしい。これもパンツの副作用、パワーアップした代償ということだろうか。
佐藤・千葉自分を置いて逃げろと言う千葉。火はすぐそこまで迫っていた。(※イメージ映像)
9
佐藤親友を見捨てるわけにはいかない。佐藤は自分の被っていたパンツ(※イメージ)を千葉に被せる。
千葉しかしそれは、佐藤からレア頭巾を奪うための千葉の策略であった。「バカめ騙されたな」
佐藤が自分を助けに来ると信じていなければ成立しないこの作戦。「佐藤×千葉」派にも嬉しい展開…?
佐藤・千葉騙されたと知った佐藤。背後から千葉にタックルして頭巾を取り返そうとする。抵抗する千葉。
チクビそこへひょっこりチクビが現れる。ひとはのパンツに気付いたのか、もそもそと頭巾の中に潜り込んでいく。
10
チクビひとはパンツ効果なのか、突然ハッスルしたチクビ。頭巾の中で勢いよく跳躍する。
千葉わけが分からぬまま、急に背後へと引っ張られる千葉。そのまま廊下まで吹き飛ばされてしまった。
千葉恐怖した千葉は「レアパンツの祟りだ」と叫ぶ。女子たちが見ていることも知らず…。秘密を知られた彼を待ち受ける運命は…非難訓練?
コミックスには収録されないオクリ文ですが、今回は座布団一枚あげたい。

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