326卵性『パラサイト・イブ』
ぱらさいと・いぶ

構成毎年見てるから金魚と魂が一体化しちゃうわ

扉絵貝殻ブラで人魚スタイルのみつば。水中でイブと戯れる様子。

柱紹介

登場場所

アオリ文

金魚と戯れ⏎鯛!?

あらすじ

佐藤家の庭で大きく育った金魚のイブに餌をやりながら、みつばは「一緒に泳いでみたい」と夢を語る。ちょうどそこにいたのが、イブと魂を一体化したと宣う緒方。翌日、学校のプールでイブに扮した緒方と戯れるみつばだったが、そこにサメになりきったふたばが襲いかかってきた!

オクリ文

金魚の…女児の…聖職者の死…次号につづく。

作者コメント

猫と共に風邪を引いて寝込みました。

キャラクター

丸井みつば(主役その1。イブと一緒に泳ぎたいという夢を叶えるため、緒方を利用することに)
  • 「いっ…一緒に泳ごうかなって…」
  • 「猫と遊ぶみたいにイブと一緒に泳ぐのが夢なのよね~~」
  • 「あっ そうだわ変スト女」
  • 「さっきイブと魂が一体化するって言ってたわよね?」
  • 「あえて無視してたのよ」
  • 「明日のプール開放日一緒に泳がない? 佐藤も行くからさ」
  • 「さあっ 金魚と魂を一体化させるのよっ」
  • 「はーいストップ!! 一旦止め!!」
  • ちょっと変態が捨て切れてないのよ
  • 「父親なんかいないから」
  • 「くっ…全然こっち見ない…」
  • 「ふたばまでサメと魂を…!?」
  • 「早く!! 逃げて!!」
  • 「ふう…鎮圧できた…」
  • 「イブがーーー」
緒方愛梨(もうひとりの主役。みつばの頼みでイブになりきっていたが、陸に打ち上げられて死亡)
  • 「佐藤くんちで育てられている私の子………金魚のイブ…」
  • 「どんどん大きくなって… 母である私に似てきたわね~~~」
  • 「はっ… 毎年見てるから金魚と魂が一体化しちゃうわ
  • 「今からプール待機するわ」
  • 「イブの父親は佐藤くんなんだから 佐藤くんに懐くのは当然でしょ!?」
  • 「私が産みの母親なんだから佐藤くんしかいないでしょうが」
丸井ふたば(サメと魂を一体化して、緒方に襲いかかる)
  • 「何やてんの?」
  • 「じゃあ小生……サメやるーーー!!」
伊藤詩織(佐藤家の庭を覗く犯人の一味)
  • 「えっ そう?」
  • 違う おがちんが金魚に似てきてるんだよ
  • 「死んじゃったの」
加藤真由美(佐藤家の庭を覗く犯人の一味)
  • 「どういう理屈?」
  • 「き…気付かれてたんだね…」
佐藤信也(緒方を誘い出すエサ)
  • 「プールには塩素とか入ってるからムリじゃねーの」
  • 「できれば帰りたいぜ…」
  • 「魚なんてそんなものだろ…」
矢部智(オチ担当)
  • 「何の騒ぎ?」
  • 「大変だ 人工呼吸を…」
佐藤あかり
  • 「池の水がない!!」
  • 「幻想的!!」
丸井ひとは
  • 「お魚ゴッコだって」
  • 「何やってんの…」
イブ(既に大きめのフナくらいに成長)
その他

ストーリーライン

1
佐藤家みつば・イブ・しょうがない隊
しょうがない隊塀に雁首を並べながら、じーっと中を覗き込むしょうがない隊。その視線の先にあるのは、佐藤家の庭で飼われている金魚のイブであった。
緒方大きく育ったイブを見ながら「母である私に似てきた」と話す。
2
緒方突如魚顔になって、ぱくぱくしはじめる緒方。
伊藤「違う おがちんが金魚に似てきてるんだよ」のツッコミ。
緒方伊藤の声に我に返る緒方。毎年見てるから魂が一体化したのだと話す。
「毎年見てる」との謎のお言葉。みつどもえ時空ならではの発言ではあります。
「魂を一体化」はしょうがない隊のお家芸である「魂を共有」の上位互換でしょうか。
伊藤・加藤「どういう理屈?」と呆れ顔の加藤と伊藤。まあいつものことではある。
みつばそこへ「ザバァ」と大きな音。
佐藤・あかり音を聞きつけて飛び出してきた佐藤母子が見たのは、すっかり水のなくなった池でピチピチと跳ねるイブの姿であった。
みつば顔を赤らめながら「一緒に泳ごうかなって…」と打ち明けるみつば。みつばの質量分、水が溢れ出してしまったのだ。
あかり慌ててホースで水を補給。
みつば・佐藤水の戻った池を見つめながら、プールで一緒に泳げないかと話すみつばに、佐藤はムリじゃないかと言う。
3
みつばみつばは、猫と遊ぶようにイブと一緒に泳ぐのが夢だという。
みつばそこで何かを思いついたように、緒方に声を掛けるみつば。
みつば緒方が「イブと魂を一体化する」というのを聞いていて、緒方にイブの代わりをさせようというのだ。
加藤・伊藤一方、存在に気付かれていたことに慌てるふたり。みつばは敢えて無視していただけなのであった。(というかバレバレだと思うが)
みつば明日のプール開放日に一緒に泳がないかと緒方を誘う。
緒方当然、気乗りはしない緒方。しかし佐藤も行くという話を聞くや否や「今から待機する」と即答する現金さであった。
翌日・鴨橋小学校プールみつば・しょうがない隊ほか
みつば・緒方学校のプールにやって来た一同。みつばは「イブと魂を一体化」するよう緒方を促す。
心配そうに緒方を見守る加藤に対し、全然気にせず佐藤の方を見つめている伊藤…というお互いの立ち位置が分かる場面でもあります。
4
緒方プールにスイーと潜行した緒方は、すぐに金魚に成りきってみせた。
みつばその本物っぽさにみつばは喜び、さっそく一緒に泳ごうとする。
緒方しかし緒方は佐藤の近くに引き寄せられていったかと思うと、その周囲をグルグルと徘徊しはじめる。
みつば「はーいストップ!! 一旦止め!」(パンパン)
みつば「ちょっと変態を捨て切れてない」とダメ出し。イブと一体化しているはずが、佐藤に惹かれる地の習性が消えていなかったのだ。
緒方ダメ出しされてちょっと憮然とした表情の緒方。イブの父親=佐藤なのだから、懐くのは当然だと反論する。
5
みつば・緒方口論するふたり。父親なんかいないと言うみつばに対し、緒方は産みの母としての立場から佐藤父親説を譲らない。
みつばラチがあかないので、佐藤を追い払うみつば。緒方さえ連れてくればもうお役ご免である。
みつば・緒方佐藤が居なくなって、再び金魚モードに移行した緒方。しかし周りで泳ぐみつばには目もくれない。佐藤いわく「魚なんてそんなものだろ…」
ふたばそこへやって来たふたば。「何やてんの?」
ふたばひとはからお魚ゴッコと聞いたふたば。なりきりの血が騒いだのか、なぜか持参していたサメのヒレを装着する。
このサメは301卵性『水着にまとわりつくエトセトラ』で仕留めたもの。1年経ってもこのような形で活用されるとは。
みつば・緒方なんだかんだで緒方がイブに見えてきたのか、楽しげに並んで泳いでいるみつば。
6
ふたばその前にどこか無機質な表情をしたふたばが現れる。
海だけでなくプールでも普通に泳いでいることから、277卵性『浮かないふたり』のふたばが水に浮けないという設定は 完全に過去の話となったようです。
ふたば開いた口からは鋭い牙が覗いていた。サメになりきっていたのだ。そのまま緒方に噛みついてくる。
緒方・ふたばすんでのところで回避した緒方。緒方は逃げ出すが、そのあとをサメふたばが追いかける。
終始イブとサメになりきっているふたりの図がなんだかシュール。このあたりも似た者同士なのかも。
緒方プールの端まで追い詰められる。
ふたばグワッと牙を剥くふたば。
7
みつば噛みつかれる寸前でビート板を突っ込み、緒方を守ったみつば。そのまま緒方をプールサイドに逃がす。
みつば暴れるふたばを押さえ込み、そのまま鎮圧する。
いくら知能のないサメモードだったとは言え、ふたばを背後から締め上げてオトしたみっちゃん…恐るべし。
緒方しかし不測の事態が。陸に打ち上げられた緒方は呼吸が出来ず、ピチピチと苦しげに暴れていたのだ。
みつば慌てて駆け寄ったみつばだったが…。
8
みつば・緒方敢えなく緒方はそのまま息絶えてしまった。「イブがーーーー」
後ろで手を合わせて拝んでいるひとは(笑)
矢部騒ぎを聞きつけてやってきた矢部。伊藤に「死んじゃったの」と告げられる。
矢部ガチの緊急事態だと誤解した矢部は、緒方にガバッと覆い被さり、「人工呼吸を…」
緒方その瞬間、我に返った緒方。目の前にある矢部の顔を見て…。
ナレーションプールサイドに響き渡る絶叫。ナレによれば「様々な死は避けられた」らしい。

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