321卵性『いいひとは』
いいひとは

構成存在感のなさを駆使して… クラスメートを観察しよう…

扉絵人だかりを離れたところから窺う体育座りのひとは。

柱紹介

登場場所

アオリ文

三女歩み寄る!?

あらすじ

道徳の時間。人付き合いが苦手なひとはにとって試練とも言える課題が出される。クラスメートの良い所を書き出すというその課題を前にひとはは途方に暮れていた。顔見知りはともかく、問題はクラスの大半を占める馴染みのない人たち。ひとはは自らの存在感のなさを生かして、彼らを観察することにするのだが…。

オクリ文

おっぱい学級!⏎次号につづく!!

作者コメント

猫の肛門を嗅いでも肛門のにおいを感じなくなってきた。においの慣れって時として生きがいを奪うものなんですね。

キャラクター

丸井ひとは(主役。クラスメイトの良い所を書くという課題に四苦八苦の右往左往)
  • (矢部先生の良い所)「ない」「全然ない。」「本当にない。」「見当たらない。」「見当もつかない。」
  • コミュハラの極み…
  • 「「お前の良い所どこ?」とか聞けない…」
  • 「もう…先生とは絶交…」
  • 「いいな…ふたばは誰とでも喋れて…」
  • 「おっぱい基準」
  • 「まぁ…程々の大きさなら…」
  • 「宗教の人?」
  • 「霊基準」
  • 「みっちゃんはどお?」
  • 「シーリングライトじゃないんだから…」
  • 「適当なこと書けない…」
  • 「うん」
  • 「いや…田宮さんはもう「でかい」って書いたから…」
  • 「面倒見がいい」のは杉ちゃん…
  • 「吉岡さんは「気遣いができる」…」
  • 「問題は喋ったことない人…」
  • 「存在感のなさを駆使して… クラスメートを観察しよう…」
  • 「な…なんか…かったるいからサボっちゃおうかなー…」
  • 「うん…先生と…絶交したし…なーー」
  • しめしめ… 私があんなに苦労して みんなの良い所探したんだから みんなも私の良い所探しに苦労するといいよ…
  • 「ドキドキ…」
矢部智(ひとはにとって試練とも言える課題を出して絶交宣言される)
  • 「えー人間は誰にでも素晴らしい一面があるものです」
  • 「このプリントにクラスメートの”良い所”を書き込んで提出してください」
  • 「おっ ひとはちゃんもう書けたの!?」
  • 「抗議なら直接して!!」
  • 「ほらっ 普段話したことない人ともコミュニケーションとるチャンスだよ」
  • オブラートに包も?
  • 「友達じゃないんだから」
  • 「はい ひとはちゃんの」
丸井ふたば(おっぱい基準。オチに繋がる)
  • 「それが良い所なんス」
  • 「あっ 岡部くーん」「おっぱい好き?」
  • 「よーっし だいぶ埋まってきた」
  • 「ひとは? おっぱいどう?」
  • 「かったるいの!?」
  • 「うんとねーー…」
松岡咲子(霊基準。参考にならない)
  • 「岡部くん… あなたは霊を信じますか?」
  • 「そう」
丸井みつば(明るさ基準)
  • 「道徳の時間の矢部っち嫌い」
  • 「こんなの適当でいいのよ」
  • 「”明るい”とか”暗い”とかで」
  • 「気になるわね」
  • 「誰よ「ベイマックス」みたいって書いたの」
杉崎みく(ひとはにアドバイス。面倒見がいい人)
  • 「三女はいちいち難しく考えすぎなのよ」
  • 「裏を返せばいいのよ」
  • 「たとえば宮下だと「ウザイ」とか「ウザったい」とかマイナスのことばっかり浮かぶでしょ」
  • 「裏を返せば「面倒見がいい」ってことになるじゃない」
  • 「えっ ひょっとして私たちの分はもう書いてあるわけ?」
宮下(サンプルとして例示されるデカイ人)
  • うんじゃねえよ
  • 「裏を返さなくてもそう思ってくれ」
  • 「結構 適当に書いてる」
  • 「見せろ見せろ」
  • 「「デカイ」ばっかり!!」
吉岡ゆき(気遣いが出来る人)
  • 「もーっ やめよやめよ そっとしとこ?」
岡部(おっぱいが好きか、霊を信じるかと尋ねられる)
  • 「え!? ま…まぁ嫌いじゃないけど…」
  • 「し…信じない…」
虻川(捨て身の江頭)
  • ドーン ドーン
貝塚(おばあちゃん思い)
  • 「毎週末 おばあちゃんち行って お夕飯作ってあげてるの」
行田(細目の男子)
  • 「なぁ 三女どーする?」
  • 「あっ ふたばー 三女の良い所教えてくれー」
高崎(そばかす男子)
  • 「難問だよな」
  • 「俺にも」
倉野(太眉男子)
  • 「うーん…真面目とか?」
沼南(初台詞)
  • 「私も」

ストーリーライン

1
6-3教室・道徳の授業ひとは・矢部ほか
ひとはクラスメートの名前が列挙されたプリントを見て、「?」
この一覧も含め、本編ではこれまで未登場だった犬口今羽大宮桶川北本行田倉野沼南高崎の名前が確定しました。
その代わりに上野くんが行方不明になりました…。あとは吹上(虫歯ゼロの子)だけ未確定です。
矢部プリントの趣旨を説明する。クラスメートの良い所を書き込むというその課題に、生徒たちからは不平の声が。
2
ひとは速攻で提出。しかしその内容は全て「矢部先生=良い所なし」という悪口であった。「抗議なら直接して!!」
矢部普段話したことがない人と話すチャンスだと、ひとはとなだめようとする。
ひとはしかし受け入れようとはしないひとは。青ざめた顔でブツブツと呟くばかり。「コミュハラの極み…」「もう…先生とは絶交…」
ひとは席に戻ったひとはは、気軽にクラスメート(貝塚・志久)に話し掛けるふたばの姿に気が付く。
ひとは「いいな…ふたばは誰とでも喋れて…」と、自分とは違うふたばをうらやむひとは。
ふたばそれが良い所なんス」とふたばらしいポジティブな返答。
3
ひとはふたばに付いていけば、みんなの良い所を探れるのではと思い立つ。
ふたばふたばの次のターゲットは岡部。「おっぱい好き?」とストレートに質問。
岡部動揺しながらも「ま…まぁ嫌いじゃないけど…」 男子なら大抵そうであろう。
ひとはふたばのプリントをチラッと覗き込む。その内容は全てがおっぱいの好き嫌いを問う「おっぱい基準」であった。全然参考にならない。
女子は「加茂さん=嫌い」「志久さん=好きじゃない」「沼南さん=まあまあ好き」「杉崎さん=ない(?)」。これがそのまま格差ということ…?
ひとはふたばに質問され「程程の大きさなら…」と答える。これがオチになるとは予想だにせず…。
松岡岡部の元に今度は松岡がやって来る。彼女の質問は「霊を信じるか?」というもの。宗教の人!?
4
ひとは松岡のプリントを覗き込む。案の定、霊を信じるかどうかという「霊基準」であった。これも参考にならず。
信じてるのは尾久貝塚加藤。一方サンタの存在を信じているおがちんが、霊は信じていないのが興味深いところ。
96卵性でも「霊なんているわけないじゃないの 電波女め!!」との発言がありましたね。
ひとは今度はみつばに直接尋ねに行く。「みっちゃんはどお?」
みつば良い所なんて分からないとぼやくひとはに、「適当でいいのよ」との回答。
みつばその中身はと言えば「明るい」「暗い」という、良さも何もあったものじゃない適当なもの。「シーリングライトじゃないんだから…」
みつばの評価によれば、明るい=虻川今羽緒方、やや明るい=赤羽大宮、やや暗い=伊藤犬口とのこと。これも面白い。
杉崎口を挟んでくる。悩めるひとはに「難しく考えすぎ」とのアドバイス。
行動より思考が先に立って足踏みしてしまうひとはの弱点をしっかり理解しているあたり、さすが親友。
5
杉崎「裏を返せばいい」と言う。宮下を例に上げて説明。「ウザイ」といったマイナス評価も裏を返せば「面倒見の良さ」と言えるのだ。
ひとは・宮下「うん」→「うんじゃねえよ」
ひとはしかし宮下については既に「でかい」という評価を下していたひとは。
杉崎・宮下・みつば既に自分たちの分は書いてあるのかと、ひとはのプリントに興味を示す。キャッキャッ。
吉岡盛り上がるみんなを留める。さすが気遣いの人。
「杉ちゃん→面倒見がいい」「吉岡さん→気遣いができる」は妥当な評価でしょう。ひとは的にはあまり知られたくない本心かも?
6
ひとは杉崎や吉岡たち顔見知りはいいが、問題は喋ったこともない人。
虻川ドーン ドーン」 服に腕を突っ込んでの江頭ギャグで周囲を盛り上げるムードメーカー。
自虐ギャグでもある…?
ひとはそんな様子を見て、自分のステルス性能を駆使してみんなを観察すればいいのだと思い立つ。
貝塚毎週末おばあちゃんの家に行ってご飯を作っていると話している。→おばあちゃん思い
貝塚さんがおばあちゃん思いだということは、229卵性の寄せ書き(おばあちゃんの手術が成功しますように。)からも分かります。
丸山読書中→読書家。
吹上大きなあくび→虫歯ゼロ。
田渕会話中に鼻をほじる→自然体。
ひとはこうしてだいぶリストを埋めることが出来た。しかし耳に入ってきた「三女どーする?」という声に…。
7
ひとは「!!」 自分もまた周囲から評価される対象なのだ。
ひとは男子の会話の流れからして、「三女=真面目」という評価に落ち着きそう。リストが全て「真面目」で埋まってしまう未来が見える。
適当に扱われるのは嫌だし、何より真面目という評価は面白くない。このあたりにひとはの自意識過剰さが現れていますね。
ひとはそうはさせじと男子に聞こえるように、「かったるい」「サボっちゃおう」と真面目っ子の印象を覆させる発言。
男子それを聞いて慌ててプリントの書き込みを消し始める。
ひとは「しめしめ…」 自分が苦労したのと同じように、みんなもひとはの評価で苦しめばいいとほくそ笑む。
8
ひとは慌てる男子たちを尻目にその場を立ち去る。
行田その場にいたふたばに、ちょうどよかったとばかりにひとはの良い所を尋ねる。近くに居合わせた一同も口々に聞いてくる。
「私も」と乗ってきた沼南さんは、これが作中で初めての台詞です。
数日後、6-3教室ひとは・矢部ほか
矢部プリントの結果をまとめたものを配る。
ひとはドキドキしながら矢部から結果を受け取る。渡す矢部は微妙な表情だが…。
ひとは果たしてひとはの良い所は…「おっぱいは程程」だけで埋め尽くされていた。
みつどもえでは恒例の横顔オチですが、ここではいつもよりリアル風味で描かれており、ひとはのショックの大きさが窺えます。
クラスメートにろくに知られていないこともさることながら、そもそもひとはのおっぱいが「程程」かと言うと…。

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