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| 6-3教室・道徳の授業ひとは・矢部ほか
| ひとは | クラスメートの名前が列挙されたプリントを見て、「?」
| 矢部 | プリントの趣旨を説明する。クラスメートの良い所を書き込むというその課題に、生徒たちからは不平の声が。
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ひとは | 速攻で提出。しかしその内容は全て「矢部先生=良い所なし」という悪口であった。「抗議なら直接して!!」
| 矢部 | 普段話したことがない人と話すチャンスだと、ひとはとなだめようとする。
| ひとは | しかし受け入れようとはしないひとは。青ざめた顔でブツブツと呟くばかり。「コミュハラの極み…」「もう…先生とは絶交…」
| ひとは | 席に戻ったひとはは、気軽にクラスメート(貝塚・志久)に話し掛けるふたばの姿に気が付く。
| ひとは | 「いいな…ふたばは誰とでも喋れて…」と、自分とは違うふたばをうらやむひとは。
| ふたば | 「それが良い所なんス」とふたばらしいポジティブな返答。
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ひとは | ふたばに付いていけば、みんなの良い所を探れるのではと思い立つ。
| ふたば | ふたばの次のターゲットは岡部。「おっぱい好き?」とストレートに質問。
| 岡部 | 動揺しながらも「ま…まぁ嫌いじゃないけど…」 男子なら大抵そうであろう。
| ひとは | ふたばのプリントをチラッと覗き込む。その内容は全てがおっぱいの好き嫌いを問う「おっぱい基準」であった。全然参考にならない。
| ひとは | ふたばに質問され「程程の大きさなら…」と答える。これがオチになるとは予想だにせず…。
| 松岡 | 岡部の元に今度は松岡がやって来る。彼女の質問は「霊を信じるか?」というもの。宗教の人!?
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ひとは | 松岡のプリントを覗き込む。案の定、霊を信じるかどうかという「霊基準」であった。これも参考にならず。
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杉崎 | 「裏を返せばいい」と言う。宮下を例に上げて説明。「ウザイ」といったマイナス評価も裏を返せば「面倒見の良さ」と言えるのだ。
| ひとは・宮下 | 「うん」→「うんじゃねえよ」
| ひとは | しかし宮下については既に「でかい」という評価を下していたひとは。
| 杉崎・宮下・みつば | 既に自分たちの分は書いてあるのかと、ひとはのプリントに興味を示す。キャッキャッ。
| 吉岡 | 盛り上がるみんなを留める。さすが気遣いの人。
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ひとは | 杉崎や吉岡たち顔見知りはいいが、問題は喋ったこともない人。
| 虻川 | 「ドーン ドーン」 服に腕を突っ込んでの江頭ギャグで周囲を盛り上げるムードメーカー。
| ひとは | そんな様子を見て、自分のステルス性能を駆使してみんなを観察すればいいのだと思い立つ。
| 貝塚 | 毎週末おばあちゃんの家に行ってご飯を作っていると話している。→おばあちゃん思い
| 丸山 | 読書中→読書家。
| 吹上 | 大きなあくび→虫歯ゼロ。
| 田渕 | 会話中に鼻をほじる→自然体。
| ひとは | こうしてだいぶリストを埋めることが出来た。しかし耳に入ってきた「三女どーする?」という声に…。
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ひとは | 「!!」 自分もまた周囲から評価される対象なのだ。
| ひとは | 男子の会話の流れからして、「三女=真面目」という評価に落ち着きそう。リストが全て「真面目」で埋まってしまう未来が見える。
| ひとは | そうはさせじと男子に聞こえるように、「かったるい」「サボっちゃおう」と真面目っ子の印象を覆させる発言。
| 男子 | それを聞いて慌ててプリントの書き込みを消し始める。
| ひとは | 「しめしめ…」 自分が苦労したのと同じように、みんなもひとはの評価で苦しめばいいとほくそ笑む。
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ひとは | 慌てる男子たちを尻目にその場を立ち去る。
| 行田 | その場にいたふたばに、ちょうどよかったとばかりにひとはの良い所を尋ねる。近くに居合わせた一同も口々に聞いてくる。
| | 数日後、6-3教室ひとは・矢部ほか
| 矢部 | プリントの結果をまとめたものを配る。
| ひとは | ドキドキしながら矢部から結果を受け取る。渡す矢部は微妙な表情だが…。
| ひとは | 果たしてひとはの良い所は…「おっぱいは程程」だけで埋め尽くされていた。
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