丸井ひとは(ナマコちゃんのアイデア料の”報酬”をいただきに杉崎と共に吉岡家に押し掛けてくる。しかし狙いはお金ではなく…)
- 「よく思い出して…ナマコちゃん発案の経緯を………」
- 「そう我々が…」
- 「そう…我々が『NAMA』を見せた…」
- 「つまり…我々がナマコちゃん発案のきっかけを与えた…!!」
- 「それなりの……報酬はあってもいいハズ…」
- 「お父様のお仕事…順調なようだね…」
- 「まあそういうこともあるよね」
- 「おや?」
- 「まるで自分でも書いているかのような言い方…」
- 「では…ちょっと気分転換にお父様と面白トークでもしてこよう」
- 「国民的大ヒット…おめでとうございます」
- 「これも…我々の助言があってこそ……なのでは…?」
- 「以前我々がお見せしたアレが…発案のきっかけになったのでは…?」
- 「それで…その……」
- 「スランプ具合…結構深刻…」
- 「杉ちゃん」
- 「あの…」
- 「何かひらめいたのかな…」
- 「それで…あの折り入ってお願いがあるんですけどぉ…」
- 「作中に出てくる……アレ…」
- 「す…好きで…欲しいっていうか………」
- 「い…いっぱい欲しい…///」
吉岡ゆき(相変わらず父の仕事が官能作家だと思い込んでいる。父のスランプ打開のために、ひとはを押し倒して口づけを迫る)
- 「はぁーい」
- 「それがそうでもないみたい」
- 「最近スランプ気味なのか部屋にこもって悩んでばかり…」
- 「や…やっぱりひわいな小説書くのって結構大変だもんね…」
- 「い…イメージだよ~~~」
- 「今日は父の日だし… 私もパパのために何かしてあげたい…!!」
- 「何の話してるんだろ………」
- 「こっ…国民的なんだ…」
- 「何…!? 何を見せたの………!?」
- 「や…やっぱり?」
- 「報酬?」
- 「な…何だか最近2人仲良し…」
- 「やっぱり…2人の爛れた関係がパパのひわい本のネタに………!?」
- 「今日は…父の日っ…」
- 「さっ…三女さんは私のなんだからーー!!」
- 「はっ…見てる見てる…」
- 「パパのスランプ打開のためだよ!!」
- 「愛のトライアングル 禁断の果実だよ~~~」
- 「よかった~~~」
- 「さっ…作中に出てくるアレ…!? 一体…何をあげるのーーー…!?」
- 「だっ…ダメぇーーーー!!」
吉岡純次(大ヒットしたナマコちゃんの作者だが、近頃はスランプ気味。吉岡の眉毛を見て「ナマコちゃんとドッペルゲンガー」のネタを思いつく)
- 「フフ…ありがとう…」
- 「確かに…アレには脳を刺激された…」
- 「すまない ちょっと1人にしてほしい」
- 「ちょっと休けい…」
- 「新作………!!」
- 「あぁ…コレかい」
- 「いいさ いくらでもあげよう 減るもんじゃないし」
杉崎みく(ひとはと共に吉岡家を訪れる。最初は報酬=お金目当てだと思ってやや引き気味だった)
- 「えっ どーゆーこと!?」
- 「確か…吉岡好みの絵本を作ればいいとアドバイスしたのよね」
- 「それで少女漫画の『NAMA』を吉岡パパに見せて…」
- 「あ…あんたもしや…」
- 「ゲス…ゲスだわ……」
- 「まだひわい作家だと勘違いしてるのだわ…」
- 「毎日見ない日はないわ」
- 「出直した方がよくない?」
- 「あ そうだわ 吉岡から言ってもらえば? 報酬欲しいって」
- 「あ そういうこと ゴメン忘れて」
丸井みつば
- 「吉岡自身はそのこと知らないのよね」
- 「吉岡のやつ 一体どんだけ儲かってんのかしら!?」
- 「パパも何かゆるキャラ作って一儲けしてよ」
- 「フシンシャちゃんとかさー」
丸井ふたば
- 「あっ ナマコちゃんだ!! ナマコちゃんがテレビに!!」
- 「ゆきちゃんのパパが作者なの!!」
丸井草次郎
- 「ナマコちゃん…?」
- 「そんなこと聞いちゃダメだぞ」