21卵性『ヒゲとボイン』
ひげとぼいん
あらすじ パパ大好き
授業参観。普通の家庭であればどうということももないこのイベントも、丸井家では少々事情が違った。問題は道を歩けば職質に会うという父・草次郎の風貌。子供の方にも見栄や体面というものがあるのだ。せめてもの妥協点ということで、みつばに言われた草次郎はしぶしぶヒゲを剃ることにする。だが風呂場で悲劇は待っていた。うっかり手を滑らせた草次郎は眉毛までも剃ってしまったのだ。
そして迎えた授業参観当日。教室の後ろに陣取った保護者たちは、ある男の威圧感に言葉を失っていた。サングラスに黒服をまとったスキンヘッドの大男。言うまでもなく草次郎の成れの果てである。怒りに震えるみつばだったが、順番が回ってきて課題の作文を読み始める。「パパ大好き」。自分で発した言葉に慌てるみつば。いつの間にかふたばの作文と入れ替わっていたのだ。激しく赤面しながら、みつばは心にもないパパへの愛情を語る。それを聞いた草次郎は涙ながらに悟る。自分は決してみつばに嫌われてなどいなかったのだと。次いで当てられたのはふたば。だがその作文は…当然ながらみつばのもの。一番懐いてくれていると思っていたふたばの口から放たれた罵詈雑言に、草次郎の心はたちまちズタボロになるのであった。
そして迎えた授業参観当日。教室の後ろに陣取った保護者たちは、ある男の威圧感に言葉を失っていた。サングラスに黒服をまとったスキンヘッドの大男。言うまでもなく草次郎の成れの果てである。怒りに震えるみつばだったが、順番が回ってきて課題の作文を読み始める。「パパ大好き」。自分で発した言葉に慌てるみつば。いつの間にかふたばの作文と入れ替わっていたのだ。激しく赤面しながら、みつばは心にもないパパへの愛情を語る。それを聞いた草次郎は涙ながらに悟る。自分は決してみつばに嫌われてなどいなかったのだと。次いで当てられたのはふたば。だがその作文は…当然ながらみつばのもの。一番懐いてくれていると思っていたふたばの口から放たれた罵詈雑言に、草次郎の心はたちまちズタボロになるのであった。
データ
扉絵
帽子を被った草次郎。その上で思い思いの行動を取るミニ三つ子。柱紹介
登場人物
登場場所
アオリ文
パパは⏎がんばってる!!
オクリ文
非道すぎる!!
作者コメント
この頃、昼は暖かく夜は寒いので、体温調整が大変です。
台詞
- 「は!? 来る気!?」(みつば)
- 「確かに…何もしてないのに何度 警察のお世話になったことか………夜道を歩けば100%職質されるしな……」(草次郎)
- 「ヒゲは多少 痩せて見えるだろ?」「すごい悪あがき」(草次郎・みつば)
- 「フッ…みつばの言う通り全部剃ってみたら どう見てもさわやかなパパだな!! さらにサングラスでシャープな印象に!!」(草次郎)
- 「パパ大好き」(みつば)
- 「い…いやーーお父さんへの愛がストレートに伝わってくるいい作文だね…」(矢部)
- 「お……俺は…俺はバカだ…!! 勝手に嫌われていると思い込んでいた…!」(草次郎)
- 「私のお父さんは汚くて くさくて 最低です」(ふたば)
- 「ふっ………ふたばああああああああ」(草次郎)
キーワード
- 授業参観
- 作文
- 不審者
- 職質
- ヒゲ
- 悪あがき
- チョウバエ
- サングラス
- SP
- パパ大好き
アラカルト
- サブタイトルの元ネタは、漫画『ヒゲとボイン』(小島功)
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※レビューはコミックス収録後に書きます。