12卵性『みつばと!』
みつばと!
あらすじ 別に憐れんでるわけじゃなくて…手が汚れるのがやだから ためらってあげてるだけ!!
夏真っ盛り、賑やかなセミの声が響く公園にみつばとふたばの姿があった。ふたりはセミ獲りに来ていたのだ。親切心で手伝ってくれるのだと信じて疑わないふたばに、「いいのよ」と笑って応えるみつば。ところがその言葉とは裏腹に、みつばには捕らえたセミを目の前で殺してふたばを絶望させたいという邪悪な目論見があった。しかしその報いか、みつばがセミを捕らえようと手を伸ばした瞬間、彼女にとっては不測の事態が起こる。足場にしていた枝が折れてしまったのだ。宙ぶらりんになったみつばはふたばに必死に呼び掛けるも、既にザリガニに興味が移ったふたばからは応答無し。かくして木の枝にぶら下がる謎の足が誕生したのである。
もちろんいつまでもこの体勢を保ち続けることはできない。折良くその場に現れたクラスメイト(千葉と佐藤)に助けを求めようとしたみつばだったが、彼らに幼稚なパンツをはいているのを見られてしまう。こんなパンツを愛用していると知られては、これまで気付いてきた鴨橋小の女王としての地位は崩れ去ってしまうに違いない。結局プライドが邪魔をして、助けを求められずじまい。こうしてみつばは究極の二択を迫られる。枝に止まったセミをつぶしてでも移動するか、それとも諦めて落ちるか…。そのまま日は暮れていった。
夜、全身傷だらけになって帰宅したみつば。カエルをザリガニの餌にしたと無邪気に語るふたばに、彼女の怒りが炸裂する。「この羊の皮を被った悪魔め!」
もちろんいつまでもこの体勢を保ち続けることはできない。折良くその場に現れたクラスメイト(千葉と佐藤)に助けを求めようとしたみつばだったが、彼らに幼稚なパンツをはいているのを見られてしまう。こんなパンツを愛用していると知られては、これまで気付いてきた鴨橋小の女王としての地位は崩れ去ってしまうに違いない。結局プライドが邪魔をして、助けを求められずじまい。こうしてみつばは究極の二択を迫られる。枝に止まったセミをつぶしてでも移動するか、それとも諦めて落ちるか…。そのまま日は暮れていった。
夜、全身傷だらけになって帰宅したみつば。カエルをザリガニの餌にしたと無邪気に語るふたばに、彼女の怒りが炸裂する。「この羊の皮を被った悪魔め!」
データ
扉絵
虫網片手に、木の枝の上からこちらを見下ろすみつば。柱紹介
登場人物
登場場所
アオリ文
女の子だって⏎木にも登りゃあ⏎虫も捕るわよ!!
オクリ文
意外と優しい⏎サドみつばだった!!
作者コメント
この夏は自宅でホラー映画三昧といきたいところ…。
台詞
- 「たかが虫ケラを可愛がるその無邪気な顔が 絶望に歪むのを見たいだけ…!!」(みつば)
- 「ギャア」(みつば)
- 「い…いや別に憐れんでるわけじゃなくて………手が汚れるのがやだから ためらってあげてるだけ!!」(みつば)
- 「このパンツからプロファイリングすると5 6歳幼稚園児ってところか」(千葉)
- 「こ…この私が…6年生はおろか全学年で最大の権力を誇示する私がっ…!? 5 6歳幼児園児パンツを愛用してるなんてことが広まったら……今まで築いてきた地位が……名誉がっ…!!」(みつば)
- 「セ…セミの命なんて1週間足らずだし……別に……」(みつば)
- 「誰にやられた!?」「転んだの!!」(草次郎・みつば)
- 「生きたカエルの皮を剥いでそれをエサにするんス」(ふたば)
- 「こっ…この羊の皮を被った悪魔め!!」(みつば)
キーワード
アラカルト
- サブタイトルの元ネタは、漫画『よつばと!』(あずまきよひこ)
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※レビューはコミックス収録後に書きます。