みつ語林(か~こ)

確保&処分かくほあんどしょぶん

しょうがない隊の日常的な活動のひとつ。
朝、トランシーバー片手に連絡を取り合いながら各々が担当する下駄箱の巡回を行い、佐藤宛のラブレターを回収、および処分する。
それは佐藤本人の下駄箱のみならず、誤爆が疑われる別の佐藤さんの下駄箱や、ラブレターを出そうとしているだけの無関係な女子までも標的とする程の徹底ぶりである。
特に伊藤は確保した4年1組の女子を袋詰めにして、「処分」した疑惑が持たれている。

「確保よ 確保&処分よ!!」

ガチ新聞がちしんぶん

6年3組の壁新聞のひとつ。班員(編集人)はひとは吉岡のふたり。
普段はそれほど絡まないふたりだけにある意味珍しい組み合わせとも言えるが、ことこの『ガチ新聞』に関してはそれぞれの個性がピッタリ噛み合っている。
「スキャンダル 捏造なんでもありの三流ゲス新聞」とは杉崎の評。
その評の通り、ある事ない事でっち上げてはスクープと称した扇情的な見出しで読者の興味を引きつけようとする典型的なゴシップ紙である。
これまでも「クラスメイトたちによる乱れたパーティナイト」「みつばと杉崎の完全和解」「佐藤田渕のチチくりあい」「佐藤と田渕の路上キス」など、
数々の独占スクープを物にしてきた。単にそんなネタ誰も取り上げないだけとも言う。
それ以外には(たぶん)連載ものとして「ブロー・吉岡のガチ恋占い」「今週の本気戦隊ガチレンジャ-」などのコーナーがある。
また不定期企画として杉崎の写真提供による「杉ママNEWS」のコーナーが設けられたこともあり、その母性溢れまくりなショットで男子からの好評を博した。

ガチで恋する5秒前がちでこいする5びょうまえ

ガチピンクを演じるグラビアアイドル・白浜あずさのファースト写真集。略して「GK5」。
元ネタは広末涼子のデビュー曲「MajiでKoiする5秒前」。

ガチベルトがちべると

ガチレンジャーの関連グッズのひとつで、子供向けのおもちゃ。ガチレンベルトとも。
ひとはが自分のお小遣いで買ったものをこっそり隠し持っていたが、ダイエット器具と勘違いしたみつばの腰に巻かれたことで破壊されてしまった。
後日、そのことを知った龍太から別のガチベルトを譲り受けている。
その後も新作が発売されているらしく、いち早く購入したひとはは矢部に自慢するつもりで職員室の机の下に潜んで待ち構えていたが、
トラブル続きのうちに龍太に先を越されてしまい、人知れず涙に暮れた。

ガチレンゴッコがちれんごっこ

ガチレンファンのひとは龍太矢部たちが、ガチレンジャーのキャラになりきって番組上の場面を演じる遊戯。
傍目からすればいい歳して…と揶揄したくもなるところだが、当人たちはいたって真剣そのものである。
大抵はそれぞれの好みで配役され、龍太はガチレッド、矢部はガチブルー、そしてひとははなぜか怪人役を担当することが多い。
たまにガチレン側を演じると、そのポジティブさがひとは本人のキャラに対して違和感がありすぎるせいかもしれない。

ガチレンジャーがちれんじゃー

正式名は『本気戦隊ガチレンジャー』。放映されている番組名、及び作品に登場する主人公たち(戦隊)の総称である。略して「ガチレン」。
放送時間は日曜の朝7:30~8:00。たまにゴルフの放送で潰れる。次の時間帯は『フェアリー戦士リリィ』。
決め台詞は「ガチの怒りを受け止めろ!」。
最初は子供騙しなくだらない番組と見下していたひとはだったが、なんとなく観ているうちにどんどんのめり込んでいき、
今では熱烈なファンとなった。矢部龍太も熱心なファンで、よくひとはとガチレン談義に花を咲かせている。
子供向けながら大人も楽しめる番組だと評価されており、各種のおもちゃ・フィギュア・ガチャポン・DVD・ゲーム・児童向けの衣服などの
定番商品が展開されているほか、公式ガイドブックも発売されている。

主人公である戦隊は、ガチレッドガチブルーガチイエローガチブラックガチピンクの5名から成る。
グリーンはいないので注意。また敵軍から寝返ったゲスラゴンも弟分として所属している。
敵対する悪の組織はゲドール軍という名前で、幹部(女幹部・ミスターアイロン等)や怪人、下級怪獣らで構成されている。

モデルは東映のスーパー戦隊シリーズだが、実際にあってもおかしくなさそうな絶妙なネーミングと言えよう。
また決め台詞であり、ガチレンジャーの名前の元にもなっている「ガチの怒りを受け止めろ」の元ネタは、
42卵性と同時期に週刊少年チャンピンで連載されていたがギャグ漫画『現代怪奇絵巻』(根本尚)のアオリ文
「ツンデレなど妄想だ!ガチの怒りを受け止めろ!!」である。つまり同じ雑誌内のパロディということになる。

加藤家かとうけ

加藤真由美の家庭。家族は母親のみ判明しており、兄弟がいるかなどは不明である。
自宅は2階建ての一軒家。真由美にも1人部屋が与えられており、テレビや丸テーブルが置かれているほか、壁には佐藤やしょうがない隊の写真が飾られている。
なお13巻の巻末ではベッドは窓際に置かれているが、337卵性の配置を見ると窓際ではないようにも見える。両者の窓の形状も違うので、角部屋なのかもしれない。

ガビガビがびがび

夏休み明けに提出された、杉崎の絵日記の状態。 一度ぐっしょり濡れたあと、乾かしたらしき形跡がある。
ひとはは何らかの事情を知っているようだが、杉崎の名誉のためにもその秘密は守られるべきである。

カブトムシかぶとむし

みつばの枕を庭にぶら下げておくと、翌朝採れる。

「こないだも私の枕を木につるしてカブトムシ取ろうとするし…」「取れたの?」「それは……どうでもいいじゃん」

カメムシかめむし

杉崎の小さいおっぱいを変な臭いにするもの。

「中にカメムシが入ったーーー!! 取ってくださるー!?」「大変!! 小さいおっぱい 変な匂いになる!!」

鴨橋オリオンズかもはしおりおんず

かもはし公園かもはしこうえん

住宅地の中にある公園。周囲をフェンスと植栽で囲まれている。金属の黒い縁取りが特徴的なベンチの他、電話ボックス・自販機などが設置されている。
サッカーで遊べるくらいの広さがあるが、ジャングルジム等の遊具は置かれていないようだ。
278卵性の描写より、丸井家杉崎家の中間地点にあることが判明している。丸井家からの距離はふたばによれば「100mくらい」とのこと。
また和実(*242)あかり(*242)緒方(*336)が買い物帰りに立ち寄っていることから、それぞれの家もこの公園の近所にあるものと思われる。

千葉親子が秘技の練習をしていた242卵性を皮切りに、屋外での集合場所としてたびたび登場するようになった。
「かもはし公園」という名称は、246卵性の最後のコマでかろうじて読み取れる。

かもはし自然公園かもはししぜんこうえん

木々が生い繁る中に小川が流れる自然公園。丸井家からも徒歩で行けるくらいの近所にあるが、市街地からの喧噪からは離れた市民憩いの場であろうか。
みつばがセミ採りに来て木にぶら下がったまま夕暮れ過ぎまで放置されたり、ひとはがザリガニを釣り上げてむふぅしたりした場所としてお馴染み。
また139卵性でみんなが缶蹴りした、森の中の遊歩道らしき場所も雰囲気が似ている。

鴨橋中学校かもはしちゅうがっこう

鴨橋小学校近辺の学区にあると思われる中学校。在校生には佐藤絵理トム先輩らがいる。
女子の制服はスタンダードなセーラー服。初期からは多少の違いがあるが、18巻の巻頭扉絵(絵理)を基準にすると、色は濃紺、白いスカーフ、
襟と袖口には2本の白いラインというデザインになっている。左胸のポケットに名札がある。
通学カバンは場面によってリュックだったり肩掛けカバンだったりするので、特に学校指定のものはないらしい。
来年以降は6年3組のほとんどの面々が通うことになるはずの関わりが深い場所なのだが、『みつどもえ』の作中にはまだ登場していない。
また読み切り作品『委員ちょうの事じょう』は、この中学校が舞台となっていると思われる。これによれば男子は普通の学ラン(夏は白のワイシャツのみ)。
一部?の女子の間では、好きな男子に話し掛ける時はパンツを脱ぐのがルールとなっているらしい。

環境整備委員かんきょうせいびいいん

鴨橋小学校の委員会活動のひとつ。環境委員とも。校内の美化活動や各種奉仕作業を担当していると思われる。
6年3組松岡6年1組久保田が委員を務めており、委員会の集まりの際に孤立していた久保田に(霊だと思って)松岡が話し掛けたことで
久保田が恋心を抱くきっかけになったようである。

「君は環境整備委員でしょ…」

偽装ぎそう

胸部偽装のこと。成長力に乏しいバストが悩みの種の杉崎が取った、禁断の最終手段。
豊胸と言ってもシリコンを埋め込む等の矯正手術ではなく、資金力に物を言わせてハリウッドの特殊メイク技師を呼び寄せ、胸部に膨らみを盛るという手口である。
Cカップ相当とされるひとはのほっぺたと同等の柔らかさを持つことが確認されており、本物っぽい出来栄えだったようだ。
なお乳首は別料金。これをケチったばかりに面倒なことになった。また偽装を解除する際には多大な肉体的苦痛を伴う模様。
もはや杉崎といえば盗撮か偽装かというくらい、イメージが定着してしまっている。そのため少しでも杉崎のバストが膨らんで見えると、偽装が疑われたりするとかしないとか。

「これは偽装だよ 杉崎さん」
※ひとは基準によれば、パットを利用するのは応急処置であり偽装には当たらないとのこと。

きれいなひとはきれいなひとは

風邪を引いたひとはは雰囲気が変わる。表情は熱っぽく潤み、仕草も儚げなものとなる。ここに美少女・きれいなひとはが爆誕するのである。
その美少女っぷりは、普段は彼女を恐れている男子たちからも好意的な視線を向けられるほどであった。
この変貌ぶりにいち早く気付いたのがふたば。一方みつばは、白浜あずさのサイン会当日に風邪を引いたひとはの顔を見て驚いており、
それまで生活を共にする間に気付く機会はなかったらしい。
風邪を引くことがきっかけになることが多いが、花粉症の症状が治まったり、心の絆創膏を貼って歓喜した時などにも現れており、
なんのことはない、普段まとっている負のオーラがなくなって素の美少女が顔を出しているだけのことである。

またさらに高熱を発すると、きれいなひとはを通り越して、中身までファンシーな性格になってしまう。
これは熱のために後天的に獲得した理性的な側面が薄れて、幼い頃のような純真な性格に子供帰りしたためではないかとも考えられる。

金魚ホルダーきんぎょほるだー

金魚の入れ物のこと。かき氷と間違えて金魚(のちのイブ)を飲み込んでしまった緒方の胃袋を、そのまま運搬用の容器代わりに用いたもの。
肘打ちなどで腹部に「ドス」と強い衝撃を与えると、ボエという音声(及び胃液)と共にびちゃっと排出される仕組みとなっている。
みつばは金魚を助けるのに必死だったため「なんかの入れ物」としか認識していなかったが、自らのお腹から出てきたことを拠り所として、
緒方の中では金魚=自分と佐藤の愛の結晶ということになっている。ただし認知はされていない。

「おがちんを金魚ホルダーにしないで!!」(加藤の台詞より)

銀座黄昏屋ぎんざたそがれや

高級スイーツ店。杉崎家で振舞われた1個800円もする高級シュークリームや、ガチピンクも好物なショートケーキ(360円)を販売している。
名前のモデルは、高級フルーツの老舗「銀座千疋屋」+歌謡曲「たそがれの銀座」であろうか。
フィクションである『ガチレンジャー』の作中でも登場していたように(「黄昏屋」との表記だが)、『みつどもえ』の世界ではよく知られた存在らしい。

腐れマゾ眼鏡くされまぞめがね

佐藤絵理しょうがない隊における呼称のひとつ。「マゾ眼鏡」からの派生。
佐藤に彼女が居るという情報を捏造しようとした絵理だったが、当日の佐藤は千葉としか遊んでいなかったという事実を知らなかったため、
男子同士の絡み(BL)を妄想して悦ぶ「腐った人」だと誤解されてしまったことによる。

「あだ名が腐れマゾ眼鏡になったじゃないの!!」

グリーンとか好きだなっぐりーんとかすきだなっ

宮下を代表する台詞のひとつ。
ひとはと仲良くなりたい宮下は、ひとはがガチレンファンであることをカミングアウトしたのに乗じてこの台詞を言い、距離を縮めようとする。
しかしガチレンにグリーンなど居ないため、その浅ましい目論見はすぐさまバレてしまい、ひとはから決定的に疎まれることに繋がった。
なお「グリーンとか好きだなっ」と言われたら、「そんな色ない」と返すのがお約束である。

「あたしも…グリーンとか好きだなっ」

栗山っちくりやまっち

栗山愛子の生徒たちからの愛称。2卵性の時点で既に三つ子にこう呼ばれていた。

蛍光灯替え替えしよっけいこうとうかえかえしよっ

宮下を代表する台詞のひとつ。
自分を警戒するかのように机の下から出てこないひとはに対し、その警戒心を解こうと全力の「やさしいお姉さんモード」で宮下が放ったのがこの台詞。
6-3唯一の常識人とされていた宮下にとって、転落ひとつの転機となった台詞でもある。
その破壊力は凄まじく、「宮下さんマジ美少女」と多くの読者に認識を改めさせた(のではないか)。
しかし自身の本体であるヘアピンを外したばかりに、ひとはのみならず親友たちからも「誰?」と不審がられるだけの結果に終わった。

月刊ムフーげっかんむふー

オカルト大好きっ子の御用達雑誌。松岡オカルト研究チームの4人が愛読している。モデルは「月刊ムー」(学研パブリッシング)。
編集長の沢田氏(ちょうイケメン)自ら宇宙人の情報を求めて世界中を駆け巡っている。
松岡が「宇宙人雑誌」と呼んでいることから、特に宇宙人ネタに重きを置いているようである。

ゲドール軍げどーるぐん

ガチレンジャーに登場する悪の組織。女幹部やミスターアイロン等の怪人、ゲスラゴンら下級怪獣が属している。

「しかし凝りずにまたずうずうしいゲドール軍はみんなの街にやってくるのだろう」

恋するリップクリームこいするりっぷくりーむ

運動会で6年生女子による演目・チアダンスのBGMとして使われた、アイドルグループの楽曲。
この曲をバックにダンスのお手本を披露した海江田の姿を見た6年生の女子たちは、そのあまりの痛ましさに言葉を失った。
ダンスを頑なに拒んだひとははボーカル担当(ただし口パク)になったが、本番では海江田の罠(※教育的観点によるもの)により
歌の入っていないインストゥルメンタルバージョンが流され、窮地に陥った。

歌詞の一部(抜粋)
恋するリップクリーム 今日こそ彼を振り向かせるわ haha~n
恋するリップクリーム ちょっと派手めに大胆に キッス注意報

乙女は夏にハリキッちゃう 恋する初めてのサマー
アイツは2コ上 ちょいチャラボーイ ふとした笑顔がカワイイの
デートは

恋するリップクリーム 今日の私はちょっぴり

ココア揚げパンここああげぱん

揚げパン、それは給食の人気メニューのひとつ。しかもまぶされているのはココア。
人一倍食い意地の張ったみつばがいらないと言った瞬間、大雨が降り出したのも無理はない。

「お姉さま大好き!!」「ココア揚げパン!!」

コートに恋してこーとにこいして

昭和のテイスト溢れる、スポ根バレー漫画。
「表向きはバレーボール漫画だが、メインは恋愛」とは吉岡の談であるが、彼女の言うことなのでどこまで信用できるかは分からない。

「一応バレーボール漫画なんだけど それは表向きっていうか…メインは恋愛だから」

小鳥田ことりだ

ふたばの道着に書かれていた名前。
元ネタは明らかになっていないが、双葉を意味する英語「cotyledon」(コトリドンと発音)、あるいは「鴨小」の書き間違い等が考えられる。

小林こばやし

海江田の高校時代の友人で、4人一緒に写真に写っていたうちのひとり。既婚者。
325卵性に登場した小林は、キャラ辞典の方にて)

「今は亡き石田… 小林… 三田…」「名字が変わったからね」

ゴルフ死ねごるふしね

ゴルフ。それは年に何度か、日曜の朝の楽しみを奪う憎い奴。
ゴルフ中継によって毎週楽しみにしているガチレンの放送を潰されたひとはは、深い恨みを込めてこの謗言を残した。

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