VER.5.0[さらばイチカ! 友情の行方と突然の別れ!!]
さらばイチカ! ゆうじょうのゆくえととつぜんのわかれ!!

構成友達に… なりに来たんでしょ……?

登場場所

  • 森繁製作所

アオリ文

ロボが⏎むしゃらと食事中!!

あらすじ

出会ったばかりのイチカちとせ。ふたりに別れの時が迫っていた。夕食後、イチカは自分のボディが欠陥だらけだと不満を訴え、森繁父にアップデートしてもらうことに。しかしその改造には年単位の時間がかかるという。しばしの別れだとちとせに伝えたイチカは、無神経な発言のせいでちとせを怒らせてしまう。ちとせを追って彼女の部屋に入ったイチカは、そこにあったものを見てある決心をする。

オクリ文

豊胸と友情と逮捕と…。⏎【ロロッロ!/完】このお話のつづきにご期待ください! (※「豊胸」は「アップデート」のルビ。)

作者コメント

あっという間でしたが集中連載楽しかったです!また戻ってこれるよう頑張りますので、感想等いただけると嬉しいです。

キャラクター

炉端イチカ(欠陥が多すぎるボディをアップデートすることに。本格的な改造はあきらめたが、森繁父に大人の女にしてもらう)
  • 「おっいしーーーー」
  • 「これちとせちゃんが作ったの!? 全部!?」
  • 「……でも食べたものはどうするの? 排せつ…?」
  • 「おう゛っ… おごぇ…」
  • 「欠陥が 多過ぎる!!」
  • 「いくつかじゃないよ めっちゃある」
  • 「まず防水はデフォにして 命にかかわるから」
  • 「あと冷却ファンを尻の上に付けないで スカート穿けないから」
  • 「あとロボットらしく首取れるようにして」
  • 「え!? いやいやいや かかり過ぎだろ」
  • 「いや私はいいけどさ この世界が数年後になってるわけだよね?」
  • 「ちとせちゃんがめっちゃ大人になってたらどうしよう!?」
  • ……あ お願いします
  • 「そう 1年から5年はかかるんだって しばしの別れ」
  • 「違うよ 私の家はここ」
  • 「でも楽しみに待っててよ!! より完璧な体になって戻ってくるから」
  • 「こう…おっぱいとかもDぐらいになっててさぁ Eは大き過ぎるよな(やっぱ)」
  • 「ちとせちゃん……ひょっとして…」
  • 「私だけ大人の体に成長してるかもしれないのが 怖いの!?」
  • 大丈夫 自信持って!! 牛乳を飲むといいよ あと鶏肉だよ
  • 「……これっ… 私の布団……?」
  • 「見せパン穿くよ」
  • それな~~~
  • 「おお~~~」
  • 昨日の夜 博士に大人の女にしてもらったんだ~~
森繁ちとせ(「友達になりに来た」はずのイチカが帰ってしまうのだと聞いて、複雑な心境。それを察しないイチカに腹を立てる)
  • …ロボ設定どしたの……
  • 「ただののどちんこ…」
  • 「あの…ロボさん」
  • 「あぷでーと…?」
  • 「……家出やめて 帰るってこと…?」
  • 友達に… なりに来たんでしょ……?
  • 「…全然まだ……打ち解けてないし………勝手過ぎるっていうか…」
  • 「そうじゃない」
  • 「……帰らない?」
  • 「………なんだ…」
  • 「…………パ…」
森繁父(イチカを大人の女に。ちとせに誤解されて通報される)
  • 「味覚センサーも付いてるから食事も楽しめるんだ」
  • 「ボタンは喉の奥にあるぞ」
  • 「やはり実際1日生活してみると改善点がいくつか見つかるな」
  • 「それが一番難しいな」
  • 「ではボディーを作り直そう アップデートだ」
  • 「早くても1年か… 5年もあればなんとかなるだろ」
  • 「安心しろ 記憶はそのまま引き継がれる 目覚めたら完璧なボディーになっているんだ…」
  • 「…大丈夫だ イチカも大人のボディーにしといてやるから(やれやれ)」
  • 「え!? アップデートしない?」
  • 「……まぁ コレだけなら一晩でできるか」
  • 頑張っちゃった

ストーリーライン

1
森繁製作所・リビングイチカ・ちとせ・森繁父
イチカむしゃらーっと、満面の笑みで夕食を楽しむイチカ。
ちとせその人間味がありすぎる反応に、「ロボット設定 どしたの…」。
ちとせ・イチカでもあまりに美味しそうに食べるイチカを見て、ちとせもまんざらではない様子。
イチカを迎えた晩でご馳走だったにしても、この日ちとせの作った夕食はちょっとしたレストランばり。この子の主婦スキルも相当高いご様子。
2
イチカすっかり満腹になったイチカ。食べたものをどうやって処理するのかと森繁父に尋ねると、喉の奥に取り出すスイッチがあるとのこと。
イチカ喉に指を突っ込んでスイッチを押すイチカだったが、吐き気を催したかのような声を上げる。「ただののどちんこ…」
森繁製作所・研究室イチカ・森繁父
イチカ・森繁父研究室で1日を振り返るふたり。改善点がいくつかあると話す森繁父に、イチカはいくつかどころではなく欠陥が多すぎると訴える。
イチカ「防水はデフォにして」「冷却ファンをお尻の上に付けないで」「首取れるようにして」
3
森繁父くどくどとイチカが並び立てる要望をかなえるために、ボディーを作り直すことに。
イチカ「頼むよ!?」と横柄な態度で作業台の上に横たわるイチカだったが、ふと思い当たって、どれくらい時間が掛かるのかを尋ねる。
森繁父森繁父の返答は「早くても1年、5年もあればなんとかなる」というものだった。
イチカもっと早く終わると思っていたイチカは驚く。
イチカ記憶は引き継がれるとはいえ、再び目覚めた時に数年後の世界になっていたら…。 
4
イチカ「ちとせちゃんがめっちゃ大人になってたらどうしよう!?」
何を気にしてるのかと思えば、それかよ…! 今のちとせからは、イチカが想像するようなプリプリした姿は想像できませんが…。
森繁父心配しなくても、イチカも大人ボディーに改造しておいてやるという森繁父。やれやれ。
ちとせ「そーじゃなくてさ」→「……あ お願いします」
コロッと態度が変わるイチカの現金さよ。ロボットとはいえ乙女の魂を持つ者として、そこは譲れないということでしょうか。
森繁製作所・リビングイチカ・ちとせ
ちとせ夜。灯りが落ち、月の光だけが照らすリビングに、寝間着に着替えたちとせが現れる。
ちとせソファに座っていたイチカに、おずおずと声を掛けてくる。
後で分かるとおり、この時ちとせは自分の部屋で寝るようイチカを誘いに来たのですが、イチカにそれを遮られてしまい、言い出せないままに…。
イチカ・ちとせちょうどよかったと話し始めるイチカ。
5
イチカ・ちとせイチカはアップデートのために数年かかるから、しばしの別れだと伝える。
イチカ・ちとせまだイチカ=ロボットだという話を信じていないちとせは、「家出をやめて帰る」のだと受け取る。
イチカ・ちとせより完璧な体になって戻ってくる。おっぱいも大きくしてもらう。そんな話を軽い調子で話すイチカ。そこに別れの悲壮感は全くない。
イチカ・ちとせ彼女は気付いていなかったのだ。唐突に別れを告げられて、どこか浮かないちとせの表情に。
イチカ・ちとせ目を伏せながらイチカの話を聞いていたちとせがポツリと呟く。
「友達に…なりに来たんでしょ……?」
6
イチカ・ちとせ友達になりに来た。そう言って現れたイチカ。でもまだ全然打ち解けてないのに、いきなり帰るなんて勝手すぎる。
イチカ・ちとせ本心を上手く伝えられず、もじもじとするちとせ。
イチカ・ちとせそれを聞いたイチカは、ちとせの言葉をあらぬ方向に解釈する。
イチカ・ちとせ「私だけ大人の体に成長してるかもしれないのが 怖いの!?」
イチカ・ちとせ自分の気持ちなんて全然気付いてくれないイチカに、ちとせは怒って行ってしまう。
この一連のシーンではイチカが終始脳天気な態度で、別れを切り出されて期待を裏切られた形になったちとせとのギャップが際立っています。
ロボットにとっては目覚めまでの一瞬であっても、ちとせにとっては友達がいない5年間なのですから、重みが違う。設定を生かした上手い描き方ですよね。
ちとせバンと叩きつけるように扉を閉めて、自分の部屋に戻ったちとせ。
イチカその様子にイチカも怒らせてしまったと察したようだ。恐る恐る、ちとせの部屋を覗きこむ。
7
森繁製作所・ちとせの部屋イチカ・ちとせ
イチカ・ちとせこちらに背を向けるようにして眠るちとせ。その表情は窺えない。
イチカ・ちとせそしてちとせのベッドの隣には、もうひとつの布団が敷いてあった。
イチカそれが自分のためにちとせが用意してくれたものだと理解したイチカ。言葉はなくとも、ちとせからの気持ちは伝わったようだ。
森繁製作所・研究室イチカ・森繁父
イチカ・森繁父イチカはアップデートしないことにしたと森繁父に告げる。
イチカ・森繁父防水機能がなくても水に気をつければいい、スカートがめくれる冷却ファンは見せパン穿けばいい。
イチカ・森繁父でも大人のボディーは…「それな~~」
8
森繁父その解決策は森繁父の手にあった。ぷるんとしたシリコンバッグ(?)を埋め込むだけなら、一晩で出来る。
イチカパアッと華やいだ表情になるイチカ。「おお~~」
翌朝イチカ・ちとせ・森繁父
ちとせ帰らない。イチカにそう聞いたちとせ。口では「なんだ…」と言いつつも、その表情は戸惑いと安堵が入り混じったようなものだった。
イチカその代わり「博士に大人の女にしてもらった」と、イチカはボリュームアップした膨らみを見せつけるように胸を張る。
森繁父「頑張っちゃった」と照れくさそう。
ちとせふたりの言葉を、ちとせは青ざめた表情で受け止めた。誘拐からの未成年への淫行疑惑…。震える手が電話の受話器を掴む。
サイレンを鳴らしてパトカーが森繁製作所に駆けつける。別れはいつだって突然に…。
通報からのまさかの逮捕オチ。タイトルの「別れ」が父の方を意味していたとは…。ともあれイチカとちとせの友情物語はまだ始まったばかり…のはず!

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