339卵性『地獄の目論見』
じごくのもくろみ

構成私が地獄なんだよ

扉絵

    なし

柱紹介

    なし

登場場所

アオリ文

『みつどもえ』⏎史上初の⏎修学旅行編!!

あらすじ

修学旅行編の始まり。5人組の班を作るにあたり、ドキドキしながら杉崎たちから誘われ待ちをするひとは。しかし松岡に声を掛けられ2人組になったことで、身の振り方に右往左往することに。そして緒方たちに目を付けられたひとはは焦る余りつい口を滑らせ、松岡を傷つけてしまう。涙する松岡を前にひとはは…。

オクリ文

宮下さんエラい!!

作者コメント

日光へ人生初の取材を行いました。担当さんに体力の無さを見せつけただけで終わらないよう、頑張って修学旅行を描きます。

キャラクター

丸井ひとは(修学旅行の班決めで松岡に声を掛けられたばかりに、右往左往する羽目に。軽率な発言が元で松岡を泣かせてしまう)
  • 「ギャッ」
  • 「え!? いや…別に…」
  • 「……ふたばがいるならあっちのグループでも…」
  • 私が地獄なんだよ
  • 「私か松岡さんかどっちを入れるか残酷な会議をしている…」
  • 「だよね…」
  • 「いやっ…別に…2人組じゃないっていうか…」
  • 「ちょっと…近くにいただけ…」
  • 「ああ…」
  • 「あああぁ…………」
  • 「ゴメンっ」
  • 「その…さっきのは………違くて…」
  • あの…2人組じゃないっていうのは…守護霊含め3人ってことで…ご…ごめ… ホントに…ゴメンね…
松岡咲子(ひとはを誘って2人組に。しかし緒方たちと組みたくないひとはの「2人組じゃない」発言を聞いて、泣き出してしまう)
  • 「三女さんっ 一緒の班になろ!!」
  • 「……三女さん 私と一緒じゃ…いや?」
  • 「三女さんっ 私はどこでもいいよっ」
  • 「ダウジングを使ったら!?」(ひとはのイメージ)
  • 「三女さんっ みんなと話し合お?」
  • 「いいんだよっ(守護霊かーーっ)」
  • 「あれっ ちょうど5人じゃない!?」
丸井みつば(ひとはと松岡を杉崎の班に入れるため、自分が抜けると言い出す。しかし他の班のメンツを見て戻ることに)
  • 「おやつも食べ放題ね!!」
  • わかったわかった 私が抜けるわ
  • 「私 別にどこだっていいし」
  • 「や…やっぱりあんたたちには私が必要よね………(専属カメラマンもいるし…)」
緒方愛梨(あぶれているひとは&松岡を自分たちの班に誘おうとする)
  • 「あと2人ね!!」
  • 「どっかにちょうどいい2人組はいないかしらっ」
  • 「佐藤くんのニオイをたどるわよーー」(ひとはのイメージ)
  • ダメよ 佐藤くん以外の男子と関わったら魂が腐るわ
  • 「どっかに女子2人組が…」
  • 「いたわ!! あなたたち2人なら私たちと…」
  • 「ちょ…」
宮下(落ち込んでいるひとはを見て、自分から班を抜けるイケメンぶりを披露も…その気配りはすれ違いに)
  • 「三女は入れてやるべきだろ!!」
  • あっ…あたし…抜けようかな…?
  • 「それで三女と同じグループに…」
  • 「佐藤っ 佐藤 こっち入れよ!!(お前のグループだぞ!!)」
吉岡ゆき(幼馴染みの松岡を見捨てられず。泣いている松岡を見て班に迎え入れる)
  • 「楽しみーーっ」
  • 「一緒になろーっ」
  • 「あっ みっちゃんもみっちゃんも」
  • 「これで4人ってことは… あと1人だねっ」
  • 「さっちゃんだって幼なじみだし…」
  • 「さっちゃんっ どしたの!?」
  • 「よしよし」
  • 「ホントだ」
矢部智
  • 「来週は…待ちに待った修学旅行です!!」
  • 「いやいやいや」
  • 「というわけで自由時間などに行動する班を組んでもらいます 男女関係なく5人組で」
佐藤信也
  • 「はぁ!? なんでだよ!?」
杉崎みく
  • 「ジャンケン? ジャンケンにする?」
加藤真由美
  • 「男子2人なら余ってるみたいだけど……」
丸井ふたば
  • 「長年待ち望んでいた気がするっス」
千葉雄大
  • 「女風呂のぞき放題だしな!!」
田渕
  • 「女体さんでさ~」
その他女子虻川貝塚加茂
その他男子岡部本庄高崎行田ほか)

ストーリーライン

1
6-3教室矢部・クラスメイト一同
矢部いよいよ来週に迫った6年生最大のイベント・修学旅行。鴨橋小は日光へ2泊3日の日程である。
一同クラス内はわいわいと賑やかに。
みつば・矢部「おやつも食べ放題ね!!」→「いやいや」
千葉・矢部「女風呂のぞき放題だしな!!」→「いやいやいや」
矢部矢部は自由行動などで行動する5人組の班を組むように言う。これが波乱の展開の始まりであった。
6年3組の生徒は36名なので、5人×7組だと1人余り。つまりどのみち6人の班がひとつ出来ていたわけで……それに気付いていれば、今回の悲喜劇もなかったはず…?
2
吉岡チーム杉崎は吉岡を中心にして、杉崎・吉岡・宮下・みつばと自然とメンバーが集まっていった。
ひとは一方ひとははドキドキしながら耳をそばだてていた。
ひとは4人まで集まりあとひとり。吉岡のその言葉がさらにひとはの緊張を高める。それでもひとはは着席したまま、自分に声が掛かるのを待ち構えていた。
松岡しかしひとはの思惑とは裏腹に、真っ先に声を掛けてきたのは松岡であった。
ひとはぬっと現れた松岡に、思わずギャッと反応してしまうひとは。
チーム杉崎松岡が現れて慌てたのは、チーム杉崎&みつばの4人も同じであった。彼女たちには重い課題が突きつけられたのである。
3
松岡煮え切らない反応のひとはに、さすがの松岡も少し不安そう。「私と一緒じゃ…いや?」
人見知りのひとはにとっては、ある程度慣れ親しんだ人と組むのは至上課題。松岡さんとのやり取りが上の空になってしまったのも仕方ない…。
ひとはふたばのいる千葉たちのグループもあと1人。そっちのグループでもいいかと迷うひとはだったが…。
ふたばと男子たちが「おっぱいが」「おっぱいでさー」と盛り上がるのは、290卵性『埼玉の小学生とひとの日記』でも見られました。狂気を感じる…。
緒方そこへちょうど飛び込んできたのが、緒方の「あと2人」という声だった。
緒方ちょうどいい2人組がいないかと振り返る緒方。
ひとはひとははすかさず机の下に身を隠す。
松岡私はどこでもいいとひとはを促す松岡だったが、ひとはにとってはそうではない。
4
ひとは「私が地獄なんだよ」
ひとはクラスでも屈指の変人であるしょうがない隊と松岡。これに付き合う心労を思うと、彼女たちと組むという選択はなるべく避けたい。
チーム杉崎一方、チーム杉崎は顔を突き合わせてヒソヒソ話をしていた。ひとはと松岡、どちらを選ぶかという残酷な会議である。
ひとはと仲良くしたい宮下、松岡さんの親友としての自負がある吉岡、その間にあって選べない杉崎。決められないリーダー…それも杉ちゃんの弱さと優しさゆえでしょう。
みつばチーム杉崎内でも意見は分かれていた。そしてそのやり取りを聞いていたみつばは、自分が抜けると言い出す。
みつば「私 別にどこだっていいし」。そう言ってその場を離れるみつば。
こういう場面で自分からこの選択が出来るのが、みっちゃんのいいトコなんですよね~。姉としてひとはの性格をよく知っているからこその行動とも言えますね。
みつばそのみつばに一斉に視線が注がれる。視線の主はメンバー集め中の千葉班、そしてしょうがない隊…。
5
みつば視線に気付いたみつばはただちに考えを翻す。きびすを返して杉崎たちの元に戻るみつば。
「専属カメラマンもいるし」。225卵性『みつばナンバーワン!!』でのやり取り「こいつを可愛く撮れたら 私専属のカメラマンにしてやってもいいわよ」が連想されます。
ひとは「だよね…」
緒方・加藤残り2人のしょうがない隊。男子の2人組(岡部・本庄)なら余っていたが、緒方は「男子は魂が腐る」と言って拒否する。
岡部と本庄は、210卵性『汗が降り注ぐ丘』で持久走の練習を共にして以来の親友。バスの座席も当然のように隣同士でした。
緒方彼女の狙いは女子の2人組。その時ちょうど目に入ったのが、松岡とひとはであった。
緒方「いたわ!!」。すかさずふたりに声を掛ける緒方。
6
ひとは目を付けられて慌てたひとはは思わず取り乱してしまう。
ひとは「別に2人組じゃないっていうか…」「近くにいただけ…」。しどろもどろになりながらそんなふうに釈明するひとは。
無遠慮な発言もふたりの親しさの表れ。気の置けない関係ということですね。ただ今回は少しだけ配慮が足りませんでした。さっちゃんも終始不安げでしたしね。
しょうがない隊だがしょうがない隊の視線は、別の方に向けられていた。
松岡その先には、涙を浮かべて震える松岡の姿が…。
しょうがない隊ただならぬ様子に、さしものしょうがない隊も言葉を失う。
吉岡松岡の異変に気付いた吉岡が、よしよしとなだめながら松岡を自分たちのグループに連れて行く。
ひとはそれをひとははただ呆然と見送るばかりだった。
7
ひとは「あああぁ…」。机に突っ伏して自分の犯した過ちを悔やむひとは。その場に居合わせた緒方たちも掛ける言葉が見つからなかった。
宮下そんなひとはを離れたところから見つめる目があった。宮下である。
宮下宮下は意を決したように「抜けようかな」と言い出す。
宮下そしてまばゆいばかり笑みと共にひとはの元に駆け寄った。「三女と同じグループに…」。
ひとはに好かれたいという目論見があったにせよ、この宮下さんの行動はなかなかのイケメンっぷり。すれ違いで報われなかったのは少し可哀想だったかも。
ひとはところがその呼び掛けと被る格好で、突然ひとはが「ゴメンっ」と席を立つ。
ひとはその声に集まる視線。ひとはは松岡に向けて必死に言葉を絞り出す。
8
ひとは「あの…2人組じゃないっていうのは…守護霊含め3人ってことで…ご…ごめ… ホントに…ゴメンね…」。
ずっと人との関わりが薄かったひとはは、人を傷つけることにも慣れていません。だからこそ不慣れな謝るという行為にも大きな勇気が必要だったはずです。
松岡ひとはの謝罪を受けて、松岡も涙ながらにその身を抱きしめる。
チーム杉崎これでちょうど班のメンバーも5人となり、めでたしめでたし。
宮下一方でその和やかムードから取り残された者がひとり。ひとはのために班を離れた宮下その人である。
宮下自分をよそにキャッキャと盛り上がる杉崎班に対し、しょうがない隊にひとり取り残されてしまった宮下。
ひとはと松岡の仲直りを見て、安堵の表情を浮かべているおがちんたち。普段関わりが薄くても、そこはやはりクラスメイトということでしょうか。
宮下お前のグループだからと「佐藤こっち入れよ!!」と叫ぶ宮下。当然断る佐藤。大賛成のしょうがない隊。悲喜こもごもの班決めであった。

コメント

名無し 2017年11月20日 11:40

今度あの世では全都道府県の小学6年生に修学旅行があったらいいですね。
修学旅行のない小学6年生だったらつらいですね。むなしいですね。


みつたま 2017年11月22日 19:45

あの世!? みんなが楽しみ…かというと、実際のところぼっち人間には辛いイベンt…
しまった、葬り去ったはずの暗い記憶が蘇ってしまった…。
漫画の中の世界でくらい、楽しい旅行であってほしいものです。


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