337卵性『BOMB BOMB PARTS』
ぼむぼむぱーつ

構成おがちんっ ちょっと異物が入ってないか検査させてっ

扉絵カラーチョコレートが流れスイーツがちりばめられたスパリゾートのような場所。イチゴを食べるみつば、ボートで少し怯え顔のひとは、滝に打たれるふたば。

扉絵

    なし

柱紹介

    なし

登場場所

アオリ文カラー

恋する乙女の⏎勝負の日到来!!⏎ということは、⏎あのキャラが…!?

アオリ文

佐藤の一言に⏎SSS隊発動!!

あらすじ

加藤の部屋に集まりバレンタインに備えるしょうがない隊ウィスキーボンボンの中身を抜いて体の一部を混入させようとする緒方に対し、佐藤のウィスキーボンボン好きを知る加藤はそれを回避しようと、緒方の体液をウィスキーとすり替える。そして迎えたバレンタイン当日。佐藤は果たして緒方のチョコを受け取ってくれるのか…!?

オクリ文

想いは届いた!!⏎よかったねおがちん!!

作者コメント

単行本⑱巻が発売されました! 描き下ろしはキャンプでおしっこなどです。よろしくお願いします。

キャラクター

加藤真由美(ようやく佐藤にチョコを受け取ってもらえない理由に気付いた人。チョコを体の一部入りにするのを阻止しようと四苦八苦)
  • 「佐藤くんはウィスキーボンボンが好…」
  • 「詩織ちゃ…」
  • 「おがちんに言っても聞かないだろうしなぁ…」
  • 「うん…ありがと…」
  • そっ…そーいえば佐藤くん… ロングヘアーの女性が好きだって言ってた……!!
  • 「さ…佐藤くん 眉毛生えてる女性も好みらしいよ」
  • 「佐藤くん…まつ毛生えてる女性も好きらしいよ…」
  • 「より生えてるのが好きなんじゃない…? 眉毛もまつ毛も…」
  • 「愛情…」
  • おがちんっ ちょっと異物が入ってないか検査させてっ
  • 「うん 異状ナシ!! 陰性だよっ」
  • 「詩織ちゃ…… ダメ… ダメーーー」
  • 「大丈夫っ 想いはきっと届くよ!!」
緒方愛梨(相変わらずな人。真由美のすり替えのおかげもあって佐藤にチョコを受け取ってもらえた)
  • 「さーーて 全部中身を抜いたわ!!」
  • 「まずは髪の毛を…」
  • 「あらっ? 髪の毛が無い…」
  • 真由美 抜け毛ヤバくない!?
  • 「真由美…悩みは溜め込んじゃダメよ」
  • 「え!? なによその重大な情報はっ」
  • そうね…まぁ体毛は髪の毛だけじゃないし!!
  • だいたい生えてるわ
  • 「それもだいたい生えてるわ」
  • 「なるほど 大事なことだから体に刻んでメモしとこ!!」
  • やっぱり… 体液ねっ
  • 「採取してくる!!」
  • 「とれた とれた♬」
  • まあっ…科捜研ゴッコね…!!
  • 「さ…佐藤くんっ これ…」
  • 「今年こそ食べてもらえるかしら…」
伊藤詩織(佐藤のボンボン好きを伏せてライバルを減らそうと暗躍するも、結果的にその行動が裏目に)
  • ライバルは少ない方がいいと思わない…?
  • 「新しいの買ってくる…!!」
  • 「どうしよう… もうウィスキーボンボン売り切れたよ…」
  • 「そうだっ チョコは手作りしてこの抜いたウィスキーを入れればいいんだよ」
  • 「バイバーイ」
佐藤信也(まだ大人のチョコの魅惑に捕らわれているらしく、ウィスキーボンボンが欲しいアピール)
  • 「俺…ウィスキーボンボンが好きなんだよなー……」
  • 「やった…ちゃんと入ってるのウィスキーだ…」
千葉雄大
  • 「誰!?」
  • 「嗅覚が優れてきたな」
田渕
  • 「吉岡の親せき!?」
ナレーション
  • 「真由美は薄々気づいていた 佐藤くんが毎年チョコを受け取ってくれないのは 体の一部が入っているからなのではないかと」

ストーリーライン

1
6-3教室伊藤・加藤・佐藤
佐藤バレンタイン前日。周りに聞こえるように「ウィスキーボンボンが好き」だと独り言を言う佐藤。
佐藤それは暗にバレンタインチョコにはウィスキーボンボンが望ましい、という女子たちに向けたアピールであった。
佐藤のウィスキーボンボン好きは、291卵性『ギリチョコ!!』 より。2年の歳月を経ても、大人のチョコの味が忘れられなかったようです。
伊藤・加藤その耳寄りの情報を聞いた伊藤と加藤は、放課後ダッシュでコンビニへと駆け込む。
伊藤・加藤目指すはもちろんウィスキーボンボンである。棚に並んだチョコに手を伸ばすふたり。そこに重なるもうひとつの手。
緒方それは緒方であった。やはり狙いは同じということか。
加藤家緒方・伊藤・加藤
緒方加藤の部屋に集まった3人。緒方はなぜか買ってきたばかりのチョコを開封してしまう。
加藤家は本編初登場。2階建ての一軒家のようです。加藤さんの部屋は13巻のあとがき以来。いつもの伊藤家でないのは、コンビニに近かったから…とかでしょうか。
緒方そして取り出したのは注射器。てれーっ。これで何をしようというのか。
2
緒方チョコに注射器を差し込み、中身を抜き取る緒方。伊藤と加藤は「?」マークを頭に浮かべながらその様子を見守っていた。
緒方緒方は得意げに「体の一部ボンボンせっけい図」を掲げて見せる。中身のウィスキーを抜き取って、代わりに自分の体の一部を封入しようというのだ。
加藤緒方は佐藤のウィスキーボンボン好きを知らない。中身を入れ替えるのは無意味なことだと教えようとした加藤だが…。
伊藤途中でその言葉を遮ったのが伊藤。例のごとく「ライバルは少ない方がいいと思わない?」と加藤を唆す。
絵理との交流が始まった頃から、加藤さんの「おがちん第一主義」も幾分薄れてきた感があります。伊藤さんと秘密を共有しているせいでしょうか。
伊藤新しいウィスキーボンボンを買うために、伊藤は表に駆け出していった。
3
緒方ふたりきりになった緒方と加藤。緒方はチョコに封入するために自分の髪を切り始める。
加藤一方、加藤の脳裏にはある懸念が思い浮かんでいた。
加藤佐藤が毎年自分たちのチョコを受け取ってくれない理由。それは体の一部を入れているからなのではないかと。
加藤しかし緒方にその話をしても聞く耳持たずだろう。そこで加藤は緒方の目を盗んで切った髪の毛を奪い取り、隠すようにそっと後ろに捨てた。
緒方髪の毛がなくなったことを訝しがる緒方。「あっ」と何かに気づいたようだ。バレたのかと身をすくめる加藤。
緒方しかし緒方は加藤の枕元のあたりに散らばった髪の毛を見て、「抜け毛ヤバくない!?」と思い掛けない反応をする。
4
緒方・加藤その”抜け毛”の原因がストレスだと思った緒方は、ストレスは溜め込んじゃダメだと加藤の頭を撫でる。よしよし。
目を伏せて頭を撫でられている加藤さんが可愛い。もし加藤さんがストレスを感じているとしたら、その原因は概ね無防備なおがちんの下半身のせいな気がしてならない。
緒方無くなったことについては深く考えず、また切ればいいかと髪にハサミを当てる緒方。
加藤加藤は慌ててそれを止めに入る。また髪を切られては元の木阿弥である。
加藤そこで咄嗟に思い付いたのが「佐藤くんはロングヘアーの女性が好き」だという情報であった。もちろん口から出任せである。
緒方その情報に疑いもせず驚く緒方。佐藤くん第一の緒方に対しては強い説得力があったらしく、髪を切るのはやめることにしたようだ。
緒方しかし体毛は髪だけではないと、今度は眉毛に手を伸ばす。
「体毛は髪の毛だけじゃない」→「眉毛とか」の間の加藤さんの表情がなんだか意味深。あっちの方はおがちんはまだだと思うよ。
5
加藤・緒方どの毛だろうがダメなものはダメなのだ。緒方を止めようとしどろもどろになりながら説得を試みる加藤。
加藤・緒方「眉毛の生えてる女性が好き」→「だいたい生えてるわ」。
加藤・緒方「まつ毛の生えてる女性が好き」→「それもだいたい生えてるわ」。
ツッコミ側に回るおがちんはなかなか珍しい。
加藤・緒方眉毛もまつ毛もより生えている方が好き、ということで緒方もようやく納得したようだ。
緒方問題は残されたチョコ。中身は空っぽのままである。
加藤・緒方代わりに入れるものと言えば……顔を見合わせて頷き合う加藤と緒方。その想いはひとつ。
加藤・緒方「愛情」「体液ねっ」
緒方早速、体液採取のために部屋を飛び出す緒方。その耳には加藤の止める声も届かない。
6
加藤あわあわと慌てふためていた加藤はある物を見てハッとする。それは先ほど緒方が抜き取ったウィスキーが入ったカップであった。
緒方ほくほく顔で戻ってくる緒方。手にしたカップからは採り立ての体液が湯気を上げていた。
ホカァという擬音を伴う体液とはいったい…。近くにトイレがあるのは偶然ですよね、もちろん。
加藤その前に眼鏡を掛けた加藤が立ち塞がる。そして「異物が入ってないか検査させて」と要求してきたではないか。
緒方加藤の迫力に押されたのか、思わずゴクリと息を呑む緒方。「科捜研ゴッコ」なのだと理解してカップを加藤に渡す。
加藤・緒方後ろを向いて検査を始める加藤。「ふむふむ…」。結果を待ち受ける緒方。ドキドキ。
加藤・緒方異状ナシという結果を聞いて緒方はホッと胸をなで下ろす。もちろん加藤の狙いはこの小芝居を利用してカップを入れ替えることにあった。
7
緒方・加藤カップがすり替えられたとも気づかず、体液もといウィスキーをチョコに注入する緒方。
伊藤そこへ伊藤が肩を落として戻ってくる。ウィスキーボンボンは売り切れていたのだという。もにょり。
伊藤テーブルの下で湯気を上げるカップを見つけた伊藤は、あるアイデアを思い付いて顔を輝かせる。
伊藤ウィスキーボンボンが売ってないなら自分で作ればいいじゃない。チョコは手作りで用意し、ウィスキーはここにあるのを使えばいいという算段だ。
伊藤そうと決まればもう用済みだと言わんばかりに、ひとりカップを手に部屋を飛び出していく伊藤。中身が緒方の尿体液だとも知らずに。
8
翌日・6-3教室緒方・佐藤・伊藤・加藤
佐藤バレンタイン当日。佐藤の前にチョコを手にした見慣れぬ美少女が現れる。
緒方下ろした艶やかな黒髪、ふさふさとした眉毛、長いまつ毛。それは佐藤の好みに合わせてイメージチェンジした緒方であった。
緒方おずおずとした態度でチョコを手渡し、その美少女はバッと駆け去って行った。
千葉・田渕男子たちもそれが緒方だとは気づかなかったようである。眉毛の様から吉岡の親戚説なども浮上していた。
佐藤そのチョコから漂うは微かなウィスキーの香り。間違いなく佐藤が待ち焦がれたウィスキーボンボンであった。
それ以外の体の一部入りのチョコは例年通り廃棄処分である。伊藤さん作の「おがちんのウィスキー入りボンボン」も敢えなく廃棄ということに…。
しょうがない隊加藤たちの元に戻った緒方は、「食べてもらえるかしら…」とまだ不安げな様子であった。そんな緒方を「想いはきっと届くよ」と励ます加藤。
佐藤果たして教室の窓際では、美味しそうにチョコを頬張る佐藤の姿があった。それぞれの思惑はともかく、ようやく緒方の想いは届いたのである。

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