2013年8月号(255・256卵性)
雑感的なメモ。今回は過去記事の更新ネタが多かったです。
プールに出没するノーパンガールズやら、レインコート1枚で墓場をうろつく女子やら
上尾市は痴女の宝庫ですね。引っ越したい!
のっけからギリギリ感溢れるみっちゃんの痴態に目を奪われ、リビドーの制御が困難でしたが
今月号で私が取り上げたいのは256卵性「渚で一番おかしいGIRL」の方です。
はいはいまた出ましたよ、この松岡スキーが。
ええ。否定はしません。
寝ぼけながら自らの裸身に筆を走らせる姿も、健康的な褐色に色づいたトップレスのイメージも
人目も気にせずプールサイドで露わにされた背中も、年相応にまだ頼りないヒップラインも、
胸の谷間を凝視されて恥じらう表情も、水着のわきから見える横乳も大事です。
とっても大事なことです。
でも今回のエピソードでは、それ以上に大切なものが描かれていたではありませんか。
それは…そう、彼女の心です。
松岡さんといえば、その奇怪な言動で周囲を振り回して物語を動かすトラブルメーカーであり、
一人称視点となるのは彼女に振り回される側(主にひとは)であることがほとんどです。
ふたばも同様の役割を担っていますね。
常に異質サイドに身を置く彼女たちは、他のキャラに絡んでリアクションを引き出すための
いわばブラックボックス。
その「中身」を晒すことは、キャラとしての役割を失いかねない危険性もはらみます。
そのためこれまで松岡さんやふたばの内面が描かれることは、きわめて稀なことでした。
だからこそ171卵性「銀盤カレイドズコー」のふたばの「屈辱」が新鮮だったわけです。
ところは今回は出だしから違いました。
「私は松岡咲子!!」
「ごくごく普通の小学6年生」
まさかの独白スタート。
松岡さんにとってターニングポイントともなり得る、特異なエピソードであることを予感させます。
序盤こそいつもと同じように友人たちにドン引きされた挙げ句、炎天下に放置されましたが
これも転調に向けた前フリ。杉崎親子が来てからは様相が変わります。
全身経文を使って漢字テストをしているとは夢にも思わず、「略して霊才教育ね!」な~んて
相変わらず斜め方向の霊魂理論を展開する松岡さん。
その方向性はそのままに、しかし思いも寄らぬ出来事が松岡さんの心を揺さぶります。
龍太による視姦。齢6歳にして高度なテク。麻里奈さんによる性教育のたまものでしょうか。
これにはさすがの松岡さんもたまりません。
胸元へ向けられた舐めるような視線は、瞬時に彼女に乙女の恥じらいを取り戻させます。
しかし抵抗も虚しく背後から両腕を拘束され、男の前に無防備な上半身を晒す咲子。
なおも続くセクハラ親子による容赦ない辱めに戸惑いながらも、少し我を取り戻して、
「なぜ私はこんな目に遭っているのか」という疑問に思いを巡らせます。
災いはすべて霊の仕業…。そういえばこのふたり、さっきから私に除霊行為を…。
もしかして私に霊が憑いて、おかしくなったと思ってる!?
思考の果てに不意に脳裏に蘇る記憶。自分に向かって投げかけられた言葉の数々…。
「理解不能はお前の頭だよ」
「電波女」
「冗談の斜め上をいかれる」
それは無意識の自覚だったのでしょう。言われたときには全く意に介していないようで、
実は言われるたびに、ある違和感が心の奥底に澱のように溜まっていたのです。
(私ってもしかして、おかしい子だと思われてる…?)
そしてその自覚は既に意識の表層に浮上しているのだと分かるのが、次の台詞。
「なぜだか知らないけど私普段 変な子扱いされることが多いわね」
その後は自分の正常さをアピールしたとはいえ、この独白は決定的なものでした。
もし松岡さんが真性の「おかしい子」なら、ほんの僅かでも抱くはずもない疑いだからです。
何を言われようがむしろ周りの方がおかしくて、自分はまともなんだと信じ込む。
それが真性ちゃんってものでしょう。
しかし彼女は自分に向けられた言葉を、「私がおかしいから」という評価に結びつけています。
このことはある視点からは、自身を客観的に見ることが出来ているという証でもあります。
これは先にも書いたように、問答無用の暴走キャラとしての松岡さんを揺るがしかねない
危険なチャレンジかもしれません。なぜなら今後はこんな可能性が生じるからです。
「松岡さんは我が道を突き進んでいるようで、実は内心では周囲とのズレを気にしている」
もし松岡さんにそんな面が加わったとしたら…。
それは作品にとってブレーキになるでしょうか?
私は敢えて松岡さんにそんな人間味を見出したい。ふたばに対しても同じ気持ちです。
除霊後の松岡さんは、ほんの少しだけ普通の女の子っぽさを取り戻していました。
オチはのりお先生が張った保険でしょう。245卵性のしょうがない隊の人間関係と同じです。
蒔かれた変化の種は、いったいいつどんな形で芽を出すのか…期待と興味は尽きません。
今月の一枚
:
あとひとつだけネタがあるのですが、長くなったので別記事とします。
- 市営プールのエピソードは197卵性以来。なんと3年ぶりです。
- 水着はみんな新作ですね。スク水でないふたばは151卵性以来二度目かな。
- おがちんのキャラ紹介を出したのは完全にミスだと思います。
- 255卵性の3ページ目・5ページ目にいる二人組は、メグ&かおるちゃんですよね。
- ヒドい姉だと言いつつ、必死になるひとは。ついにビート板なしで泳げるように…!
- ひんやりこ。ぷるぷる震えるほどキモチいいのでしょーか。ノーパンでプール。
- (↑のりお先生は実践したことあるのか気になって、悶々とした夜を過ごす)
- おがちんの水着は197卵性と同じですね。胸に書かれた住所も残ったまま。
- さすがのふたばも、不特定多数の前で下半身すっぽんぽんは恥ずかしいのか…。
- 麻里奈さんのキャラ紹介は今回が初出。
- 写経の文字、気合い入りすぎ…。ここまでしっかり書き込まれたことあったかな?
- 全裸でセルフ写経する松岡さんが可愛い。
- でもいつも思うけど、どーやって自分の背中に書いているのか…共謀者がいる?
- レインコート1枚で外出する小学6年生の女子。ガチで痴女。
- 松岡さんと、麻里奈さん・龍太の作中での直接的な絡みは今回が初めて。
- 塾に通っているという龍太。1年生とは思えぬ漢字力…実は相当頭いいのかも。
- 256卵性は三つ子非登場回かと思いきや、ちょっとだけひとはが出てました。
- (追記)みつば&ふたばの水着上下ネタは、とらのあな12巻特典の4コマ漫画と同様ですね。
上尾市は痴女の宝庫ですね。引っ越したい!
のっけからギリギリ感溢れるみっちゃんの痴態に目を奪われ、リビドーの制御が困難でしたが
今月号で私が取り上げたいのは256卵性「渚で一番おかしいGIRL」の方です。
はいはいまた出ましたよ、この松岡スキーが。
ええ。否定はしません。
寝ぼけながら自らの裸身に筆を走らせる姿も、健康的な褐色に色づいたトップレスのイメージも
人目も気にせずプールサイドで露わにされた背中も、年相応にまだ頼りないヒップラインも、
胸の谷間を凝視されて恥じらう表情も、水着のわきから見える横乳も大事です。
とっても大事なことです。
でも今回のエピソードでは、それ以上に大切なものが描かれていたではありませんか。
それは…そう、彼女の心です。
松岡さんといえば、その奇怪な言動で周囲を振り回して物語を動かすトラブルメーカーであり、
一人称視点となるのは彼女に振り回される側(主にひとは)であることがほとんどです。
ふたばも同様の役割を担っていますね。
常に異質サイドに身を置く彼女たちは、他のキャラに絡んでリアクションを引き出すための
いわばブラックボックス。
その「中身」を晒すことは、キャラとしての役割を失いかねない危険性もはらみます。
そのためこれまで松岡さんやふたばの内面が描かれることは、きわめて稀なことでした。
だからこそ171卵性「銀盤カレイドズコー」のふたばの「屈辱」が新鮮だったわけです。
~これまでの松岡さんの「心の声」の例~
「私は松岡咲子!!」
「ごくごく普通の小学6年生」
まさかの独白スタート。
松岡さんにとってターニングポイントともなり得る、特異なエピソードであることを予感させます。
序盤こそいつもと同じように友人たちにドン引きされた挙げ句、炎天下に放置されましたが
これも転調に向けた前フリ。杉崎親子が来てからは様相が変わります。
全身経文を使って漢字テストをしているとは夢にも思わず、「略して霊才教育ね!」な~んて
相変わらず斜め方向の霊魂理論を展開する松岡さん。
その方向性はそのままに、しかし思いも寄らぬ出来事が松岡さんの心を揺さぶります。
これにはさすがの松岡さんもたまりません。
胸元へ向けられた舐めるような視線は、瞬時に彼女に乙女の恥じらいを取り戻させます。
しかし抵抗も虚しく背後から両腕を拘束され、男の前に無防備な上半身を晒す咲子。
なおも続くセクハラ親子による容赦ない辱めに戸惑いながらも、少し我を取り戻して、
「なぜ私はこんな目に遭っているのか」という疑問に思いを巡らせます。
災いはすべて霊の仕業…。そういえばこのふたり、さっきから私に除霊行為を…。
もしかして私に霊が憑いて、おかしくなったと思ってる!?
思考の果てに不意に脳裏に蘇る記憶。自分に向かって投げかけられた言葉の数々…。
「電波女」
「冗談の斜め上をいかれる」
それは無意識の自覚だったのでしょう。言われたときには全く意に介していないようで、
実は言われるたびに、ある違和感が心の奥底に澱のように溜まっていたのです。
(私ってもしかして、おかしい子だと思われてる…?)
そしてその自覚は既に意識の表層に浮上しているのだと分かるのが、次の台詞。
「なぜだか知らないけど私普段 変な子扱いされることが多いわね」
その後は自分の正常さをアピールしたとはいえ、この独白は決定的なものでした。
もし松岡さんが真性の「おかしい子」なら、ほんの僅かでも抱くはずもない疑いだからです。
何を言われようがむしろ周りの方がおかしくて、自分はまともなんだと信じ込む。
それが真性ちゃんってものでしょう。
しかし彼女は自分に向けられた言葉を、「私がおかしいから」という評価に結びつけています。
このことはある視点からは、自身を客観的に見ることが出来ているという証でもあります。
これは先にも書いたように、問答無用の暴走キャラとしての松岡さんを揺るがしかねない
危険なチャレンジかもしれません。なぜなら今後はこんな可能性が生じるからです。
「松岡さんは我が道を突き進んでいるようで、実は内心では周囲とのズレを気にしている」
もし松岡さんにそんな面が加わったとしたら…。
それは作品にとってブレーキになるでしょうか?
私は敢えて松岡さんにそんな人間味を見出したい。ふたばに対しても同じ気持ちです。
除霊後の松岡さんは、ほんの少しだけ普通の女の子っぽさを取り戻していました。
オチはのりお先生が張った保険でしょう。245卵性のしょうがない隊の人間関係と同じです。
蒔かれた変化の種は、いったいいつどんな形で芽を出すのか…期待と興味は尽きません。
ひんやりこ。痴女ならではの表情。
あまりの快感にしばし我を忘れる。
:あまりの快感にしばし我を忘れる。
:
あとひとつだけネタがあるのですが、長くなったので別記事とします。
8月号は夏らしさ全開の2本立て。例によってネタバレありです。
弊ブログへの記事リンクまで張って頂きましてありがとうございます<(_ _)>
>「なぜだか知らないけど私普段 変な子扱いされることが多いわね」
自覚はあるんだけど理解はしてない…
読み返してみると深いセリフですね~
宮ちゃん・おがちん・ひとはのセリフの該当シーン。笑って読み流していたシーンをさっちゃん視点で切り出されると、なかなか切ないものが…
元々オカルトモードと素の状態の二面性があるさっちゃんですが、今回の掘り下げが今後どういう方向性に繋がるのか注目ですね。
>メグ&かおるちゃん
3ページ目の方は気づきませんでした(^^;)
>どーやって自分の背中に書いているのか
共謀者がいるとしたら住職さんくらいしか考えられませんが、それは流石にマズいんじゃ…(^^;;)
申し遅れましたが、トップページに記事へのリンクを張らせていただきました。
ここの訪問者数的にあんまり期待できないかもしれませんが、ひとりでも多くの人に
読んでほしいなあと思った次第です。
>自覚はあるんだけど理解はしてない…
この記事を改めて読み返すと、自分でも何が言いたいのか分からない文章でしたが
要は「自覚はあるんだけど理解はしてない」ってことですね。
そうそう、そういうこと! 丸パクリ!
>さっちゃん視点で切り出されると、なかなか切ないものが…
さっちゃんって昔ちょっとハブ気味というか、単独行動が目立っていたもので
あのひとりで喋ってるシーンとか、見ててなんだか切なくなっちゃうんですよね…。
いまだにオカルト趣味をまともに受け入れてくれる人がいませんし…
(あしらわれてはいるけど)
あ、もしかしてこんなところにも、幼き日ののりお先生の面影が出ているのかな?
折しもチャンピオン本誌ではオカルトガールブーム(?)ですし、ぜひさっちゃんには
この波に乗ってさらなる高みへと登り詰めていただきたいものです。
234卵性の松岡はいつもと違って振り回されるポジションだとは感じていましたが、
普通な女の子な一面も持っているという事を示唆する回だとまでは至りませんでした。
たしかに、ギャグ漫画としてはどんな事もモノともしないくらいのぶっ飛び方をしていた方がお話を転がしやすい。
でも松岡咲子という少女は奇行を母親に叱られていることを友達にグチったり、反応し辛い話題だっていう事を慮ることも出来るんですよね。
最近になって、チーム杉崎に自然と溶け込んでいる松岡っていうのも、一人の女の子としてのりお先生が描こうとしている一策なのかもしれません。
松岡に人間味を見出した考察、楽しませていただきました!!
>ひんやりこ。
あ、これノーパンだったからの表情だったのかw
普通にプールに入ったときの気持ちよさを表現したものとばかり思っていました。
さすがの痴女みっちゃんもノーパンプールは初体験だからって事なのですねw
>普通な女の子な一面も持っているという事を示唆する回だとまでは至りませんでした。
私はむしろあれこれ考えすぎて損こいた!という気分ですよ。今さら…!
もっと煩悩の赴くままにさっちゃんのセクシーボディを堪能すればよかった!
>チーム杉崎に自然と溶け込んでいる松岡っていうのも、
最近はTSの一員として一緒にいることが多いので、松岡スキーとしてもひと安心で
あります。(←もはや親御さんの視点)
その点で最初の独白「今日は友達と遊びに来たの」も見落とせないポイントです。
なにせ11巻の巻頭カラーで「友達いないから」とよりによって、あの、ひとはにまで
言われてしまいましたからね。ひとはよ…お前がそれを言うか!
>あ、これノーパンだったからの表情だったのかw
いやいやいや。やっぱ「直」は違うんでしょう。“直”は冷えるんだぜ。
やったことはありませんけど…。